奥山久美子の美と健康のワインライフ -4ページ目

ワイン、ときどき豚 @余市

余市で美味しいランチにありつけてラッキー

余市のブランド豚「北島豚ワインポーク」は、ワインを飲ませて育てたという筋金入りのポーク

ワイン、ときどき豚は、北島豚ワインポークに特化したワインダイニングです

ランチは絶品のロースカツとハンバーグステーキのみ、サラダ・スープ付きで超良心的な余市価格だ

ワインサーバーにある北海道のワインをセルフで注ぐためにお店のコインを使うというシステムは良いのかどうか分からないが、全く知らないワインを少量試せるのは面白かったです

 

2024年に東京から移住したマダムの本間朋子さんは「ワイン王国」発売中の「日本ワインの達人と行くワイナリーVisit」の中で、北海道のレストランを10軒紹介していて、ご自身のお店も勿論掲載されている

今夏のワイナートの特集は「北海道ワイン」、いよいよメイド・イン・ジャパンが花開きつつありますね!

 

 

LOOP ループのディナー @余市

2000年に余市駅前にオープンしたホテルLOOP

2~3階に14の客室、1階には18時一斉スタートのディナーを楽しむフレンチレストラン

 

今年1月に料理長に就任した若き成田汐哉シェフは、才能溢れしかも好男子です

カンテサンスで3年間研鑽を積んだとのこと

 

ワインは松村宗雄さんが、仲良しのシモン・ビーズの千砂ちゃんが造るナチュラルワインとボランジェ・ピノ・ノワール・ヴェルズネ2019を自宅から持ってきてくださいました

 

 

パニプリ

 

松の実がかけられているのは魚とチーズのムースの団子

 

Shiro、シモン・ビーズ所有のシャンプラン畑のシャルドネを600ℓ樽で2年間熟成(年により色々実験中)

千砂ちゃんがフィトテラピー(薬草療法)で育てた元気なブドウを亜硫酸無添加で造っているので、ナチュラルな風味を楽しめる

 

牡蠣には春菊の粉のくず餅ソース

 

十勝牛にはレバーソース

 

AKACHA、シャルドネを5~7日間マセラシオン(果皮・種子を果汁に漬け込む)し、色合いが好みの段階でひいてから発酵したオレンジワイン

樽熟成を経て単純ではない複雑味や渋みが魅力的

 

ほっき貝と帆立、グリーンアスパラガスを出汁スープで

 

AKA、サヴィニ・レ・ボーヌAOCのフィトテラピー区画のピノ・ノワールを、全房でセミマセラシオン・カルボニック発酵、亜硫酸無添加

伝統的な全房発酵に比べると、香りの立ち方が甘く華やかな上、ビーズらしいピュアな果実味が素晴らしいが早飲みタイプではある

 

キンキのポワレ、クスクスとウドとの組み合わせが見事だ

 

蝦夷鹿のロースト、百合根の天ぷらが美味しかった

 

ウイスキーとシトロン風味のデザートも成田シェフが1人で作っているとは凄い

 

余市の食材から創意工夫を凝らしたフランス料理と、千砂ちゃんのナチュラルワインは感動的でしたが、次回は余市のワインと一緒に成田シェフの料理を楽しむ予定です

平川ワイナリーで苗木植え体験 @余市

平川ワイナリーは、平川敦雄さんが2015年に余市町沢町に設立

現在は第一、第二、第三農場を所有し栽培面積は13.5ha

平川さんは、フランスで12年間ブドウ栽培やワイン醸造の他にソムリエとして働いた後、北海道ウィンザーホテル「ミシェル・ブラス」のソムリエとして活躍されたとのこと

 

この醸造所は古い農機具庫を改装したものだが、昨年はブドウ収穫量が75トンもあり設備が追いつかず醸造できなかったブドウは他社に売ったそうだ

今年の収穫までに改築して広げるので、今回は醸造所内部見学ができずに残念でした

 

ブドウ畑にはドイツ品種、フランス品種が栽培されている

平川ワインはブドウ品種名を非公開にしており、レスプリ・テール・ド・ヨイチ、ノートル・シエクル・グランド・キュヴェというようなイメージ名

食に寄り添えるワイン造りを目指し、テロワールや風景そのものをワインの香りや味わいに映し出したいので非公開にするそうだが

 

事務所拝見すると、大容量の瓶に詰められたロマネ・コンティなどフランスの銘醸畑の土が標本として飾られてある

 

 

アカデミー・デュ・ヴァンが今年から「日本ワイン応援プロジェクト」をスタート

余市でブドウ栽培体験するために、ブドウの樹オーナー制度や栽培・醸造コースがある

アカデミー・デュ・ヴァンが平川ワイナリーの第3農園の一部、1haを借りて、平川さんに協力していただきながら圃場を運営します

 

5月末~6月2日まで2グループがピノ・ノワールとシャルドネの苗木を植えた

1人で苗木を15本、20本、30本と好きなプランを選べる

今回植えた苗木からブドウ収穫するまで3年かかり、ワインとして飲めるのは4年後という話だが、毎年自分が植樹した樹が健康で元気に育つことは子育てのように楽しみだと思います

 

平川さんが具体的に苗木の植え方を実践

黒ボク土(火山灰の風化によって生成された粘土鉱物と腐植土)に、60cmの深い穴をあけ、石灰と貝殻を穴の底に入れ、苗木の上部5cmが地上に出るように根の部分を深く沈める

黒土を穴に入れ、周りにある土でダムを作ってから水を入れる

 

出来上がりはこんな感じ、苗木が土に根を張るまでは水がたっぷり必要です

葉が出ているのと地上5cmではない点が気になりましたが、貴重な体験ができました

 

この列に植えました

 

余市のプロジェクトを起ち上げたアカデミー・デュ・ヴァンの本山さんの手慣れた苗植え作業は、まるで年季の入ったヴィニュロンのよう

大変お世話になりありがとうございました!