ルイ・ジャド
ルイ・ジャドはネゴシアン・エルヴールのビッグスター
2008/11/27 09:46
11月12日、ブルゴーニュの5大ネゴシアン・エルヴール(自社所有のブドウ畑から造るワインの他に、ブドウやワインを買って醸造や熟成をしている会社)のひとつであり、1859年に創立されたルイ・ジャド社のハイテク・キュヴリーを訪問しました。バッカスの顔の商標で有名なLouis Jadotです。
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「ドメーヌ・ルイ・ジャド」は現在ブルゴーニュに75haの畑を所有、コート・ドールのほとんどの畑はグラン・クリュかプルミエ・クリュです。「メゾン・ルイ・ジャド」は80haの畑からブドウを買って造る会社で、カジュアル・ラインのボージョレやACブルゴーニュは最もコストパフォーマンスが高く、ラグジュアリー・ラインも安定して美味しいです。
醸造所を4つも所有していて、グラン・クリュを12~15種類ほど造り、なんと全部で130種類のワインを毎年リリース。今年の収穫隊は300人、収穫時期は大勢の人の出入りが激しくて大騒ぎだったそうです。
ちょうど仕込みが終わった後の訪問だったので、ピカピカに磨かれたクールなキュヴリーには穏やかな空気が流れていました。
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今回訪問したキュヴリーが1997年にボーヌ郊外に建てられた時は、ダイナミックな最新設備にメディアも大注目でした。11年経った今も本当に立派です。私は9年ぶりの見学でしたが、前回は11月だったのでタンクの中は空っぽでした。今回は様々なグラン・クリュのブドウが台の上にあがると、間近に見えるのが感動的でした。
輸出担当のドゥエ氏の話によると、テロワールの個性を表現するためには、畑の仕事が85%、高品質のブドウを得るのが1番なので選果を厳しく。野生酵母で発酵、温度管理はしない、マセラシオン・ア・フロワ(発酵前の低温浸漬)もしないとのこと。珍しく古典的ですね。テロワールを表現していることが自慢で、樽製造会社も自社で14年前に作るほどのこだわり。
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2008年は冷夏のため収穫量が少ないので「ミュジニ」は1樽(300本)しかできないそうです。例年の半分ですね。
果梗も一緒に発酵しているのは、ミュジニだけ。
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白ワインは樽の中で発酵中。樽に耳を近づけると、シャラシャラピチピチと、晩秋の海のさざ波のような心地よい音が聞こえます。
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広々としたテイスティング・ルームで10本を試飲。
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2006 Cote de Nuits Blanc
2005 Pernand-Vergeresse 1er cru Croix de Pierre
2005 Chambolle-Musigny 1er cru Caillerets
2006 Meursault 1er cru Goutte d’Or
2005 Chevalier-Montrachet Grand cru
2004 Savigny 1er cru Laviere
2002 Pommard 1er cru Lugien
2003 Vosne-Romanee
2004 Mazis-Chambertin Grand cru
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この日は午前中に「ドメーヌ・コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ」、ランチは「カステル・トレ・ジラール」に行き、美味しいワインを沢山飲んでいたのにもかかわらず、素晴らしいワインを残すのがもったいないので、お土産に4本頂いてディナーに持ち込み飲みました。
4時間後に「びそう」(ボーヌで1番美味しい日本料理店)で再び味わったシュヴァリエ・モンラッシェ等に皆、感動。ボトルを持って歩いた時に揺れたので、ワインの芯の部分が目覚めて華やかな風味が開いたのでした。
今日も楽しい1日の終わりは0時頃。
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