青山ランタンポレルで放課後クラス会
贅沢なワイン紀行クラスでリシュブールをテイスティング後は、青山のランタンポレル(永遠不変という意味のフランス語)へワイン持ち込みさせていただきました
シャンパーニュは、アルマン・ド・ブリニャック・ロゼ
王を象徴するスペードのエースのエッチングが絢爛豪華、ゴールドは2006年、ロゼは2008年初リリース以来オスカー受賞者やハリウッドセレブのパーティ等で話題になり、日本でも我先にと飲んだりしたものでした
久しぶりに飲むと、その華麗なフレーバーと豪勢な味わいに圧倒される
ベリー類のリキュール漬けやプラリネクリーム入りビスケットのような香味がパワフル
ルシアン・ル・モアンヌが造るブルゴーニュ・ブランは、ワインの滓とともに樽内で建築された旨味たっぷりのミディアムボディ
アミューズは3つ、初めは千葉県の稚鮎のフリット
バタール・モンラッシェ2020、オリヴィエ・ルフレーヴ
相続でドメーヌ・ルフレーヴから受け継いだバタール・モンラッシェは、最高の区画でありビオディナミ農法も実践していて素晴らしい
2020年のグラマラスなバタールが、さらにオリヴィエ・ルフレーヴによって豊満な印象に
イノシシと鹿のパテ・アン・クルートは、とてもコクがありボルドーのシャトー・コス・デス・トュルネルにばっちりマリアージュしました
サンテステフ村のスーパー・セカンド(シャトー格付け2級を超えて1級に近い)
1996年のブドウを収穫した時にすでにグラであった(と故ポンタリエ氏が仰った)突出した良年なので、まだ若々しい果実味に溢れプラム入りチョコレートやスパイス、芳醇な味わい
新潟県もち豚のロースト
マジ・シャンベルタン1999、オスピス・ド・ボーヌ
1999年にクロ・ド・ヴジョのシャトーへ行き、私がブルゴーニュ騎士団の仲間入りをした時に、翌日のオスピス・ド・ボーヌのチャリテイ・オークションで1樽(ボトル300本分)落札したもの
シモン・ビーズの故パトリックがエルヴァージュ(樽熟成~瓶詰め)をしたので、1999というヴィンテージを超えた超長熟タイプとなり、今年やっとタンニンが溶け込んで飲みやすくなりました
楽しい放課後クラス会でした!
Richebourg 贅沢なワイン紀行 @ADV
ヴォーヌ・ロマネ村にある6つのグラン・クリュの中で、最もタニックで力強く土っぽ
いニュアンスが特徴のリシュブール
8.03haに11軒のドメーヌが畑を所有しているが、今回の比較試飲では2012年のメオ・カミュゼ(0.34haで約4樽造る)、2002年のアラン・ユドロ・ノエラ(0.28haで約3樽造る)
そして、ムニール・サウマ氏が信頼を寄せるヴィニュロンが栽培し発酵途中の果汁を購入し、芸術的なワインに仕立てあげるスーパー・ミクロ・ネゴスのルシアン・ル・モアンヌの2014年と2017年
Xワインとしては、プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン(リシュブール畑の斜面上部)の2017年、
フローラルで森のベリーやプラムやミネラル風味が強いにもかかわらず、リシュブールと間違える方が多かった
サウマ氏曰く、白ワインは果汁から造るので赤よりも樽熟成を長くし、滓でワインを建築する感じ。
なので色調が濃く重厚になる。
しかし、赤ワインは果皮・種からの成分があるから、熟成中に削いでいくように熟成させるので、比較的色調は明るめ、旨味豊かで柔らかく洗練されている
ルシアン・ル・モアンヌのワインはアイデンティティーがあります
ボーヌにあるルシアン・ル・モアンヌのテイスティング・ルーム
今回のリシュブール対決では、№1が2017、№2が2014、№3がル・プティ・モンと、
全てサウマ氏のワインでした
メオ・カミュゼ当主のジャン・ニコラ・メオ氏
今回の2012は凝縮度が高く、大量のタンニンに果実味が隠れているのか、果実風味が感じられず残念
アラン・ユドロ・ノエラ当主のシャルル・ヴァン・カネット氏
シャルルは2008年からドメーヌ入りしたので、今回の2002年はシャルルの父親が造ったオステール(シビア)なタイプだが、最初クローズ気味でも徐々に開いてプラムのリキュールのような味わいになった
シャルルが言うように、この10年で温暖化の影響や栽培・醸造方法が変化したこともあり、2013年以前のワインよりもバランス良く美味しくなったと私も思います
アメリカのスパークリングワイン @NHK文化センター青山
NHK 文かセンターの第4回目はアメリカのスパークリングワイン
アメリカのワインの歴史は、18世紀後半にミサ用ワインを造るためにカリフォルニアで始まったが、フランスのような高品質なワインが造られたのは1960年代から
ブドウ生育期間に雨の降らないカリフォルニアの太陽に憧れて、フランスのモエ・エ・シャンドンやマム、テタンジェ等のシャンパーニュの大手メゾンも、スパークリングワインを長年造っているけれど、クオリティーはイマイチ
ルイ・ロデレールが1988年からカリフォルニア州、冷涼なメンドシーノのアンダーソン・ヴァレーにある自社畑で造る「カルテット」が、アメリカでは最上でしょう
とは言え、シャンパーニュのような繊細さや中生代白亜紀のチョークから生まれるミネラル感や上品な果実味は無い
柑橘フルーツが熟した風味やキリリとした酸のメリハリが効いていて、スパイシーなエスニックや中華料理に良さそうです
シュラムスバーグは、1965年からスパークリングワインを造る老舗で、アメリカ大統領の公式晩餐会に使われたことでも有名
複雑味を与えるために樽発酵や乳酸発酵をしたワインをブレンドするようだが、やはり繊細さとミネラル感が無いので、シロップ漬けの桃のような甘さが残る
よく冷やしてカクテルのように飲むと楽しめる
シャンパーニュのベスト3に入る1829年創業のボランジェ、
カルテットのロゼとの比較試飲をすると、ブドウ品種は同じピノ・ノワールとシャルドネを用いて造っても、気候風土や受け継がれた技術の違いで別の飲み物のようでした