暗記不要の簿記独学講座【簿記革命】 -14ページ目

工企業の損益計算書と貸借対照表

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工企業の損益計算書と貸借対照表についてお伝えします。

工企業の損益計算書

工企業(工業簿記を採用している企業)の損益計算書は商企業(商業簿記を採用している企業)の貸借対照表とほとんど同じです。
しかし、違うところが2つあります。

  • 商業簿記では商品と書いてある部分が製品になる
  • 商業簿記では「当期商品仕入高」と書いてある部分が「当期製品製造原価」となる

これは工企業が仕入ではなく製造を行っていることが理由です。
工企業では商品ではなく製品、仕入ではなく製造という点をしっかりと理解しておいてください。

工企業の貸借対照表

工企業の貸借対照表も商企業の貸借対照表とほとんど同じですが、違うところが2つあります。

  • 商品ではなく製品
  • 商業簿記では使われない仕掛品という勘定科目と材料という勘定科目がある

これ以外はほとんど同じです。
商業簿記と工業簿記の違いと関連付けてきちんと理解しておきましょう。

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製造原価報告書

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製造原価報告書についてお伝えします。

製造原価報告書

工業簿記においても損益計算書と貸借対照表は必要ですが、これだけだは少々説明不足です。
工業簿記は製品の原価を計算するのが重要であるにも関わらず、これらの財務諸表ではどうやって製品の原価を計算したのかが分からないからです。

そこで、製品の原価がどのように計算されているのかを表す製造原価報告書(製造原価明細書)を損益計算書に添付しなければなりません
製造原価報告書はどうやって当期製品製造原価(当期の完成品の原価)が計算されたのかを表します。
製造原価報告書の形式は工業簿記の勘定体系とほぼ一致するので、関連させて理解してください。

製造原価報告書の形式は「形態別分類に基づく形式」と「製品との関連による分類に基づく形式」の2種類があります。

形態別分類に基づく形式

形態別分類に基づく形式で書いた製造原価報告書は下のようになります。

暗記不要の簿記独学講座-製造原価計算書(形態別分類)


原価要素を「材料費」「労務費」「経費」の3つに区分します。
これらの区分の中には直接費も間接費も含まれます。

最下段の当期製品製造原価は損益計算書の売上原価の内訳項目となります。

製品との関連による分類に基づく形式

製品との関連による分類に基づく形式で書いた製造原価報告書は下のようになります。

暗記不要の簿記独学講座-製造原価計算書(製品との関連による分類)

原価要素を「直接材料費」「直接労務費」「直接経費」「製造間接費」の4つに区分します。
これらの区分では直接費と間接費が明確に分けられます。

最下段の当期製品製造原価は損益計算書の売上原価の内訳項目となります。

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本支店間取引の処理

原価計算表

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原価計算表についてお伝えします。

原価計算表

製品の原価は製品ごとに原価を計算することで初めて意味が出てきます。
いろいろな製品の合計の原価だけが分かっても原価管理においては意味がないのです。

そこで、それぞれの製品の原価を個別に計算するのですが、そのときに作られるのが原価計算表です。
以下、具体例を使ってご説明します。

原価計算表の具体例

材料の消費

「材料のうち、製品1には150,000円、製品2には100,000円、間接材料費として50,000円が消費された」場合、仕訳は

(借)仕掛品    250,000/(貸)材料 300,000
(借)製造間接費  50,000/

となります。

労働力の消費

「労務費のうち、製品1には200,000、製品2には150,000、間接労務費として200,000円が消費された」場合、仕訳は

(借)仕掛品    350,000/(貸)労務費 550,000
(借)製造間接費 200,000/

となります。

経費の消費

「経費のうち、製品1には250,000、製品2には200,000、間接経費として100,000が消費された」場合、仕訳は

(借)仕掛品    450,000/(貸)経費 550,000
(借)製造間接費 100,000/

となります。

製造間接費の配賦

「製造間接費350,000を製品1に200,000、製品2に150,000配賦した」場合、仕訳は

(借)仕掛品 350,000/(貸)製造間接費 350,000

となります。
これらの仕訳を見るだけでは、製品1の原価も製品2の原価も全く分かりません。
よって、製品1が完成しても仕訳を切ることができません。
そこで、原価計算表を作成します。


製品1製品2合計
直接材料費150,000100,000250,000
直接労務費200,000150,000350,000
直接経費250,000200,000450,000
製造間接費200,000150,000350,000
製造原価800,000600,0001,400,000

原価計算表は上のようなものになります。
このように原価計算表をきちんと作ることで、「製品1が完成した」場合の仕訳をきちんと切ることができます。

ちなみに製品1が完成した仕訳は、

(借)製品 800,000/(貸)仕掛品 800,000

となります。
製品2はまだ完成していないのでこのままです。
仕掛品勘定に残高が600,000円残るということになります。

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社債

勘定連絡図

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勘定連絡図についてお伝えします。

勘定連絡図

これまでの勘定科目の振替をT字勘定で表したものを勘定連絡図といいます。
下の図のようなものが勘定連絡図です。

暗記不要の簿記独学講座-勘定連絡図

工業簿記ではこの勘定連絡図をきちんと理解することが非常に重要です。

材料の購入

(借)材料    ×××/(貸)買掛金など ×××

材料の消費

(借)仕掛品    ×××/(貸)材料    ×××
(借)製造間接費 ×××/(貸)材料    ×××

賃金の支払い

(借)労務費   ×××/(貸)現金など  ×××

労働力の消費

(借)仕掛品    ×××/(貸)労務費   ×××
(借)製造間接費 ×××/(貸)労務費   ×××

経費の支払い

(借)経費    ×××/(貸)現金    ×××

経費の消費

(借)仕掛品    ×××/(貸)経費    ×××
(借)製造間接費 ×××/(貸)経費    ×××

製造間接費の配賦

(借)仕掛品   ×××/(貸)製造間接費 ×××

仕掛品の完成

(借)製品    ×××/(貸)仕掛品   ×××

製品の販売

(借)売掛金    ×××/(貸)売上    ×××
(借)売上原価  ×××/(貸)製品    ×××

月次損益勘定に振り替え

(借)売上     ×××/(貸)月次損益  ×××
(借)月次損益  ×××/(貸)売上原価  ×××


これまでお伝えしてきたこれらの仕訳がこの勘定連絡図のどの矢印のことを表しているのかをきちんと理解しておいてください。
また、工業簿記の勉強を進めていくときには、自分がこの勘定連絡図のどこを勉強しているのかを意識しながら勉強していくことが大切です。

ちなみに、上記の仕訳の中で、以下の2つの仕訳は勘定連絡図の外の仕訳になっています。

(借)売掛金   ×××/(貸)売上     ×××
(借)売上     ×××/(貸)月次損益  ×××

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