高度の低い、NGC1291(1269) | getaのブログ

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お気に入りの音楽を聴きながら、50年以上前にちょっとかじった
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以前から撮影してみたい天体に

   NGC1291(NGC1269)

があります。

このNGC番号はどうも二重に登録されたようで番号がふたつあります。

 

なぜ撮りたいと思いながら撮らなかったかというと、南中高度が14度そこそこしかなく、自宅ベランダからは無理っぽかったからです。

 

実際にベランダに設置した望遠鏡で導入してみましたが、南側の二階建て民家に遮られて全く駄目でした。

 

自宅ベランダには高さ2m位の所に、AZ-GTiを設置できるようにしていますが、おそらくここに望遠鏡を設置しても駄目だろうと思っていましたが、やってみることにしました。

ただ、この場合、望遠鏡は口径13cmの反射鏡筒までしか使えません。

 

ということで、南中時刻の少し前に導入してみたところ、何とか視野に入っていました。

鏡筒の下側に取り付けているガイドスコープで見てみると、何と、視野の半分位に屋根が写っているという、本当にぎりぎりのところでした。

そこで、すぐに撮影を開始して10フレーム撮影することができました。

 

 NGC1291(NGC1269) エリダヌス座

  

120秒10スタック   

(かなりトリミングしています)

 

【2024.01.10追記】

 不鮮明だったので、もう少し弄ってみました。

 

高度の低い天体を口径13cmの反射鏡筒で撮ったわけで、あまりきれいではありませんが、これ以上はちょっと難しいような気がします。

 

ところで、この天体は惑星状星雲とばかり思っていましたが、ちょっと違うようです。

以前、ネットで見てみると惑星状星雲に区分している資料もありましたが、撮影に当たりもう一度よく確認してみると、二重のリング銀河ということです。

 

NGC 1291は、中央部に二重の棒状構造があり棒渦巻銀河に分類されているようです。

また、内側の棒状構造の中にピーナツ型の構造があるそうで、少し変わった銀河のようですね。

 

【2025.02.02追記】

外周の淡い部分が出てなかったので最初から画像編集をやり直してみました。

 

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ちょっと前に、しぶんぎ座流星群の記事を連続で3回書いた関係で、出しそびれた写真が少しあるので、銀河の写真をふたつ掲載します。

こちらは二つとも口径20cm反射鏡筒、SE200Nを使い撮影しました。

 

 M77 くじら座

   120秒10スタック

 

M77は、「セイファート銀河」の代表例で、銀河の中心核から宇宙ジェットが噴出し、強い赤外線が放射されているそうです。

中心部には大きな質量を持つブラックホールがあり、その重力により周囲の物質が加熱され、通常の銀河の数万倍もの強力な光を放っているようです。

 

 M74 うお座

   180秒20スタック

 

通称「ファントム銀河」とも呼ばれています。

渦巻の形が正面に見える「フェイスオン銀河」で、はっきりした渦巻腕を持つ「グランドデザイン渦巻銀河」に分類されているということです。