ミルクポッド星雲を撮ってみた | getaのブログ

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お気に入りの音楽を聴きながら、50年以上前にちょっとかじった
天体写真を中心に美しいものを撮って楽しんでいます。
低価格機材で写真を撮ることに執念を燃やしています。

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少し前から撮りたいと思っていた

   ミルクポッド星雲 Sh2-308

を撮ってみました。(ミルクポッドにするかミルクポットにするか迷いました)

海外では「イルカの頭(Dolphin head)星雲」と呼ばれているようです。

 

この星雲は非常に淡いので、自分が持っている貧弱な機材では撮影は無理だと思い、今まで撮らずにいました。

 

実は先日、テスト撮影をしてみて濃い部分が少し出ていたので撮ってみる気になりました。

しかし、カブリが酷くてカブリに埋もれているような感じになってしまうので、問題はこのカブリを画像編集の段階でどのようにして除去するかということでした。

いろいろ試してみたのですが、最終的にご近所フラットを採用しました。

 

まあ、どちらにしても今回使用した機材はおもちゃのようなものですから、ベテランの人にバカにされてしまいそうです。(機材が機材ですからそれなりにしか撮れません(笑))

 

今回使用した鏡筒は

   レイメイ藤井 RXA124  D=76mm  f=300mm(ASIAIRの表示は280mm)

という天体望遠鏡の反射鏡筒です。(次の写真)

レイメイ藤井 RXA124(現行機種はRXA125)は新品で1万円前後で売っていると思いますが、これは中古5000円で買ったものです。

買ったままではピントも合わないし収差がかなり出るので、いろいろ改造しています。

(長いフードを付けていますが、下半分が本体です)

 

それ以外はいつもとほとんど同じで

   架台 :AZ-GTi
   カメラ:ASI585MC
   フィルター:SV220
   その他:ASIAIR PRO 

を使いました。

 

次の写真が今回撮影したものです。

 

 Sh2-308 ミルクポッド(Milk-Pod)星雲 

   180秒46スタック トリミングあり

 

Sh2-308は超新星爆発残骸かと思っていましたが、実は中心星が放出したガス成分が実体だそうで惑星状星雲の範疇に入るようです。

中心星が青色巨星(ウォルフ・ライエ星)なので、こんな色をしているようですね。

 

今回はあまりきれいに撮れませんでしたが、こんな機材で撮れただけで満足していますし、惑星状星雲らしきものが撮れたのでよかったです。

 

【同日追記】

ちょっと誤解をされそうなので追記します。

掲載している写真は画像編集の結果のものなので、撮影しただけではこのようになりません。

参考のため撮って出しの画像を出しておきます。(僅かに分かる程度にしか写っていません)

撮影される方は画像編集を頑張ってくださいね。