これは昨年5月ファーストショットに続き、今年2夜で計3夜かけて同じ撮影機材で撮り増した作品です。(自己最高の11時間15分)へびつかい座ρ分子雲といっても、実際には「さそり座カラフルタウン」の五角形の上にある星──へびつかい座ρ星──の周辺に広がる反射星雲 IC 4603〜4605 と、そこから伸びる巨大で濃い分子雲の領域を指します。
この天の川に浮かぶ反射星雲や暗黒帯はエネルギーが凄まじく、「書」のように見える宇宙の造形です。地味で落ち着いた和風な色に仕上げるため、できるだけカラフルタウンの赤や黄の鮮やかな色が入り込まない構図にしています。
もう一つのポイントは、暗黒星雲をしっかり浮かび上がらせるため、賑やかな「天の川のじゅうたん」を残したいという点です。そのため、普段星雲処理で頼っている星消しや StarSharp(BXT)は使わず、星を活かしたままの処理が必要になります。前提として 撮影時のガイド精度やピント合わせにも神経を使いました。ただ反射星雲自体は、F3で11時間も露光するとストレッチ前から細部の構造が見えてきて画像処理は非常に楽です。やはり露光時間は正義ですね。
【へびつかい座ρ分子雲領域】
反射星雲IC4603~4605とそこからたなびく分子雲を拡大
【撮影エリア(再掲)】
Date:
①2025/5/2 23:29~ 300sx57FR
②2026/3/21 2:37~ 300sx24FR
③2026/5/15 21:26~ 300sx54FR
(Total Integration 11h15m)
Telescope: Takahashi FSQ-106ED (F3RD) 320mm f3
Mount: ZWO AM5(autoguided by ASIAIR)
Camera: ASI2600MC -10℃ gain100
Mount: AM5
Filter: N/A
Edit: PIXINSIGHT
Shot in: ①AoyamaKogen-Mie②Susami-Wakayama③Uwanokogen- Hyogo, Japan
※最近BXTに頼り切っているため星を点像にするための努力を怠っており、心配だったが一応四隅まで点像になっている。
(超時間露光にはEAF必須だなあ~)

