盛んに騒がれている単語「医療崩壊」。
が、意外に多くの人が勘違いしているみたいです。
病院がコロナ患者がいっぱいになってしまう状態、これを今懸念されている医療崩壊だと思ってる方が意外に多い。
まあ実際にそういう事態になりつつあって、昨日なんかも東京都は都立病院をコロナ専用にしてコロナ患者の受け入れ枠を増やすべく必死にやってます。
コロナ患者が医療を逼迫しだしていることは間違いではない。
が、世の中にコロナ患者がごった返して病院を逼迫させることが真の医療崩壊ではありません。
問題なのは、これまでわけなく救えるはずだった命が救えなくなる事態、これこそが本当の恐れなくてはならない医療崩壊なんです。
交通事故に遭いました。
救急搬送するにも病院がコロナ対応で受け入れてくれません。
助かりませんでした。
心筋梗塞を起こしました。
病院が受け入れてくれませんでした。
助かりませんでした。
こういったケース、実はすでに多数出てます。
ニュースにならないくらい、日常茶飯事となってるんですね。
本来なら迅速に搬送して治療をすれば助かるはずの命が、助けられなくなる。
これが医療崩壊です。
コロナを怖がって医療機関に皆さんが行かなくなりました。
喘息の定期受診が途絶え薬がなくなりました。
発作を起こしました。
入院させようにも「呼吸器症状がある患者はコロナかもしれないので受け入れられない」と断られる。
助かりませんでした。
これも医療崩壊。
受診が恐くて赤ちゃんにワクチンをさせてませんでした。
百日咳にかかり呼吸停止を起こしました。
どこも受け入れてくれず助かりませんでした。
これも医療崩壊。
ぶっちゃけね、コロナそのものは恐くないんだよ。
大半が無症状だし、死亡するほとんどは高齢者あるいは持病を持つ人たちだから。
我々や子供達のように健康な人にとって、実はそれほど恐れる必要はない感染症なのは間違いない。
でもそんな我々健常でコロナを恐れなくても良い人たちが、もし別の病気になったときに医療を受けられず助けてもらえなくなる。
コロナやばい、コロナ恐い、じゃないんだよ。
うかうか病気になれなくなる、怪我もできなくなる。
これがコロナがもたらす医療崩壊の本質なの。
だからこそコロナに対して無害かもしれない我々であっても、このウィルスを広めないための努力が絶対的に必要なんだよ。