*今日の記事はnoteに書いたものをそのまま転載してます*
開業してから長い年月が経ちました。
その間、診療が大変だったことも、経営で苦労したことも、人間関係で嫌な思いをしたことも、それなりにあります。
でも不思議なことに、クリニックをやめたい、医者をやめたいと思ったことは一度もありません。
もちろん、毎日楽しくて仕方がないという意味ではありません。
疲れる日はあるし、できれば仕事へ行きたくない朝だってある。
それでも、「今日は休みたい」と「この仕事をやめたい」は全く別物なんですよね。
好きな仕事でもつらいことはある
よく、好きなことを仕事にすれば毎日楽しく生きられると言われます。
でも実際には、どれだけ好きな仕事でも、仕事にした瞬間から責任が生まれるもの。
結果を出さなければならない。
人に迷惑をかけられない。
お金のことも考えなければならない。
好きなことだけを好きな時にやる趣味とは違います。
ですから、仕事がつらいからといって、その仕事が向いていないとは限りません。
好きな仕事にも、つらい部分は当然あります。
僕の場合、クリニックの経営や事務作業まで好きなわけではありません。
でも子供を診察し、親御さんと話し、自分の考えた治療で子供が良くなっていく過程を見ることは、今でも楽しい。
その中心にあるものが好きだから、周囲の面倒なことも含めて続けられるのだと思います。
「やめたい」と思いながら続けるもの
世の中には、やめたいと思いながら何年も仕事を続けている人がいます。
生活のために簡単にはやめられない事情もあるでしょうし、嫌だからすぐ辞めればいいなどと無責任なことを言うつもりもありません。
ただ、毎日やめたいと思い、自分をすり減らしながら続けることが、本当に正しいのかは考えてもよいと思います。
仕事だけではありません。
人間関係も、習い事も、子供の受験もそうです。
ここまで続けたから。
お金をかけたから。
周囲に何と思われるか分からないから。
そんな理由だけで続けているものは、意外と多いものです。
続けることは立派ですが、やめることが必ずしも逃げとは限りません。
辞めないことより、戻りたいと思えること
今の仕事が自分に合っているかどうかは、休みの日に分かる気がします。
休みが終わるのが絶望的につらいのか。
少し休んだら、また仕事へ戻ってもいいと思えるのか。
僕は休みも好きですし、できれば長く休みたい。
でも何日か休むと、そろそろ診療したいなと思うことがあります。
おそらく、それが自分にとって合っている仕事なのだと思います。
毎日やる気に満ちている必要はない。
仕事へ行きたくない日があったっていい。
ただ、どこかでまた戻りたいと思える場所があることは、かなり幸せなことなんじゃないかな。
子供の将来に親が望むこと
親は子供に、良い学校へ行ってほしい、良い会社へ入ってほしい、安定した仕事に就いてほしいと考えます。
僕も親なので、その気持ちは分かります。
でも本当は、子供が将来選んだ仕事を、毎日やめたいと思いながら続ける人生にはなってほしくないはずです。
収入や肩書も大切です。
ただ、自分がやっていることに少しでも意味を感じ、休んだ後にまた戻ってもいいと思える。
そんな仕事を見つけられたら、それは偏差値や会社名では測れない大きな成功です。
僕はたまたま、そう思える仕事に出会えました。
いつまで続けられるかは分かりませんが、少なくとも今は、明日もまた診察しに座ろうと思えています。