getaのブログ

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お気に入りの音楽を聴きながら、50年以上前にちょっとかじった
天体写真を中心に美しいものを撮って楽しんでいます。
低価格機材で写真を撮ることに執念を燃やしています。

天体写真集サイトへもどうぞ。リンク先はプロフィールに書いています。

 NGC 4656 ―「曲がった銀河」の正体
 

🌀NGC 4656 は、りょうけん座の方向に約 3,000万光年 離れた場所にある棒渦巻銀河です。その独特な形状から “Hockey Stick Galaxy(ホッケースティック銀河)” と呼ばれています。
今回撮影した20cm望遠鏡でも、まるで銀河の片側が引き伸ばされ、細長く湾曲している姿が写っています。
この奇妙な形は単なる見かけではなく、銀河同士の重力相互作用が生み出した“傷跡”のようなものと考えられています。

🔭 形が歪んだ理由 ― 近くのNGC 4631との重力相互作用
NGC 4656は、すぐ近くにある NGC 4631(クジラ銀河) と強く影響し合っています。
両者は同じ銀河群に属し、過去に接近遭遇したと考えられています。

NGC 4656、 NGC 4631、NGC 4627はNGC 4656銀河群に属しています)

 

🏒 科学的に見た変形のメカニズムは
  ・銀河同士が近づくと、潮汐力(tidal force) が働き、星やガスが引き伸ばされる
  ・特にガス成分は重力に敏感で、外側へと流れ出しやすい
  ・その結果、NGC 4656の片側が細長く湾曲し、“折れ曲がった棒” のような形状が形成された
と考えられています。


星形成が活発な「青い銀河」

NGC 4656の構造は

 ・ 湾曲部:ガスが密集 → 星形成が活発
 ・ 中心部:比較的落ち着いた構造
 ・ 全体 :不規則銀河に近い外観ですが、内部には棒渦巻銀河の特徴が残っている

となっています。
今回の写真には写っていませんが、NGC 4656の湾曲した部分には、若い青色の星団が点在しています。これは、潮汐力によってガスが圧縮され、新しい星が生まれたと考えられています。

🌠 NGC 4656の魅力
NGC 4656は特異な形状をしていますが、それは銀河の“変形の歴史”を物語っていて、静かに見えて、実はダイナミックな過去を秘めた銀河ということになりますね。
 

  NGC4656 銀河 りょうけん座

 

    SS60秒40スタック トリミングなし

 

 

トリミング画像

 

 

 

 ◆ アノテーション

 

 

 

 

今回の写真には、湾曲部にある青い星々が写っていませんが、きれいに撮影してみたいものですね。
 
【使用機材】

   鏡筒 :SE-200N 口径200mm 焦点距離1000mm ニュートン式反射望遠鏡

   架台 :EQ5 GOTO        
   カメラ:SV605CC

   フィルター:UV IR カット
   その他:StellaVita

   自宅ベランダにて撮影

 

【使用アプリ】

   GraXpert、ステライメージ10、GIMP、Neat Image