後悔・自己否定・恨みが自身に与える影響
後悔・自己否定・恨みが自身に与える影響皆さんは、過去の選択を後悔したり、自分を責めたくなることはありませんか?私は、たくさんあります笑あるいは、誰かに対して恨みや怨念のような感情を抱えたままになっていることもあるでしょう。こうした感情は心の中だけの問題と思いがちですが、科学的には自分自身や周囲にまで影響を及ぼすことが分かっています。1. 後悔や自己否定は自分に跳ね返る心理学研究によれば、慢性的に負の感情を抱える人は、心理的ストレスが強くなり、うつ症状や不安感が増す傾向があります。・Toussaint et al. (2016,Journal of Health Psychology, Vol. 21(6), pp. 1004–1014) の研究では、生涯ストレスが精神・身体健康を悪化させる一方で、「許し」が保護的に働くことが示されています。・過去の過ちを繰り返し思い返す「反芻思考(はんすう思考)」は、悪影響があることが研究で裏付けられています。・つまり、後悔や自己否定は、自分自身に跳ね返る負の影響として科学的に確認されています。2. 恨みや怨念は他人にも影響する恨みや怨念も、自分に跳ね返るだけでなく、他者にも影響します。・感情は無意識に表情や態度に表れ、周囲に緊張感を伝える・ネガティブな感情は「伝染」しやすく、周囲の人の気分や行動に影響する・長期的には、信頼関係や協力関係を損なうことがあります・Hatfieldら(1994)の研究でも、怒りや敵意などの負の感情は周囲に伝播しやすいことが示されています。3. 科学的に示された感情整理法心理学研究では、後悔・自己否定、恨み・怨念の悪影響を軽減する以下の方法が確認されています。1. 感情を書き出す頭の中の反芻思考を文字にすることで心理的負荷を軽減。2. 身体を動かす有酸素運動やウォーキングは、ストレスホルモンを下げ、気分を安定化3. マインドフルネス瞑想過去や他人へのネガティブ思考から距離を置き、心を落ち着けます。4. 許しや自己肯定の練習他人への怒りを手放し、自分を責める思考を減らすことで、心身ともに軽くなります。4. まとめ後悔・自己否定、恨みや怨念は、自分に跳ね返り、さらに他人にも影響を与えることが科学的に示されています。日々の生活で意識的に感情を整理し、書き出したり、体を動かしたり、心を落ち着ける時間を持つことは、自分自身と周囲の人の健やかな生活につながります。まずは「感情を書き出す」「深呼吸で心を落ち着ける」などから始めてみましょう。参考文献1. Toussaint, L., Shields, G. S., Dorn, G., & Slavich, G. M. (2016).Effects of lifetime stress exposure on mental and physical health in young adulthood: How stress degrades and forgiveness protects health. Journal of Health Psychology, 21(6), 1004–1014.2. Hatfield, E., Cacioppo, J. T., & Rapson, R. L. (1994).Emotional Contagion. Cambridge University Press.3. McEwen, B. S. (2007). Physiology and neurobiology of stress and adaptation: central role of the brain.Physiological Reviews, 87(3), 873–904.4. Nolen-Hoeksema, S. (1991). Responses to depression and their effects on the duration of depressive episodes.Journal of Abnormal Psychology, 100(4), 569–582.5. Worthington, E. L., & Scherer, M. (2004). Forgiveness as an emotion-focused coping strategy.Psychology & Health, 19(3), 385–405.