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【注意事項】

本記事は、仮面ライダーアギトのファンによる個人的な考察・解釈であり、公式の意図や設定とは異なる部分がある可能性があります。

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本記事は非営利のファン活動として作成しており、権利を侵害する意図は一切ありません。

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仮面ライダーアギト第6話では、ギルスと真由美の別れという人間ドラマの裏で、

もう一つ、極めて重要な出来事が描かれている。


それが

傷ついたアンノウンと、謎の少年(闇の力)との関係だ。


戦闘で深手を負ったアンノウンは、

三雲咲子オーパーツ研究所元局長の前に現れ、

その背後に立つ謎の少年を見つめ、助けを求める。


おそらく謎の少年は、

自分を遺伝子情報から自分を復活させた三雲氏に興味があり観察していたのだろう。



これは非常に示唆的なシーンである。


アンノウンは

自分たちを生み出した創造主であるこの「謎の少年」に

救済を期待している。


しかし

謎の少年は、それを拒否する。


理由の説明はない。

情けもない。

助けない。


つまり

謎の少年(=闇の力/神/創造主)は

アンノウンの「味方」ではない。


神は、

善悪で動かない。

忠誠にも報いない。


価値があるかどうかで、存在を選別する


助けを拒否されたアンノウンは自暴自棄になり

目の前にいた三雲元所長を殺害する。




ここで重要なのは、

三雲は、アンノウンに殺されるべき超能力者(アギトの種子)ではなく一般人ということ。

彼女は単なる研究者であり、

オーパーツ研究の責任者ではあるが、

この場面では無力な一般人に近い存在だ。


それでもアンノウンは自暴自棄になり殺す。


これは復讐でも、使命でもない。

自分の存在を否定されたアンノウンの、

最後の破壊衝動である。


だが、その行為こそが、

決定的に「謎の少年」(神)の怒りを買っているのだ。


なぜかというと、

アンノウンの役割は、

「将来アギトになる可能性のある人を殺すこと」

だからだ。


謎の少年は、

自らの手でルール違反をしたアンノウンを殺す。


ここに、闇の力の本質が凝縮されている。

・助けを求めても応じない

・価値がないと判断すれば切り捨てる

・役割を逸脱した瞬間、容赦なく処分する


ここに慈悲はなく、ただ機械的な選別だけがある。


アギトの世界では、

 力を得ること≠救われること

 進化すること≠幸福になること


そして、

進化の途中で価値を失えば、即座に切り捨てられる


神は創造主であり、

善悪や倫理の概念ではなくルールで動く。

これは第三者からすれば冷淡に見えることだろう。


これもまた、「カウントゼロ」のひとつであろう。


第6話は、

ギルスが人間社会から排除され、

アンノウンが創造主から排除される、

二重の見捨てられた存在を描いている。


だからこの回は、

単純な「悪の怪人ドラマ」ではない。


アギトの世界において、

神の意思とは?

アンノウンのルールとは?

神にとっての善悪とは?


これらが示された回である。