T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版 (2018年)
T-34
監督・脚本 : アレクセイ・シドロフ 製作 : レン・ブラヴァトニック、ルーベン・ディシュディシュヤン、ネリ・ヤラローヴァ、アントン・ズラトポルスキー、ニキータ・ミハルコフ、レオニド・ヴェレシュチャギン 製作総指揮 : ミハエル・キタエフ 撮影 : ミハイル・ミラシン
出演 : アレクサンドル・ペトロフ、イリーナ・スタルシェンバウム、ヴィツェンツ・キーファー、ヴィクトル・ドブロンラヴォフ、アントン・ボグダノフ、ユーリー・ボリソフ、ピョートル・スコヴォルツォフ、アルチョム・ビストローフ、セミョン・トレスクノフ
いやあ、面白かったなあ。戦争映画はどうやっても人の生き死にがついて回るので、かつてほど「楽しく」見れることは減ってしまったのだが、これは別物。
最近だと真面目に「戦争」の虚しさも描きつつ圧倒的な迫力だった「フューリー」という戦車映画の名作もあったが、むしろ「大脱走」だったり、「眼下の敵」だったりの「史実」をベースに「戦争」を描きつつも、しっかり「娯楽作」として滅法面白かった作品群を想いだしてしまった。
第二次世界大戦下、独ソ戦の最前線。ナチス戦車に発見され、その砲撃を振り切って、前線基地に帰還する主人公ニコライ・イヴシュキン。その度胸と現場での判断力の片鱗を見せるこの冒頭が効いている。
腕を見込まれ、いきなり戦車長として部隊の撤退の援護=迫るナチス戦車隊への攻撃を命じられるイヴシュキン。農村で待ち伏せしてのナチス戦車隊への奇襲攻撃はスリリングかつ最高なのだ。
最初は彼の実力を訝っていた部下共々、次々と敵戦車を撃破するイヴシュキンの的確な作戦は見ているこちらも胸がすく。しかしナチスのエリート将校イェーガー大佐を相手に大健闘するも最後は敗れて捕虜となってしまうのだった。
その後ナチスの収容所で「死にたがり」として屈服しない姿勢を見せるも過酷な捕虜生活を送るイヴシュキンだったが、彼の前にあのイェーガー大佐が現れ、ナチスの戦車戦演習の訓練相手に無理やり指名される。
捕虜の戦車兵から部下の選抜と、ナチスが奪ったソ連の最強戦車T-34を与えられ、演習用の整備を任される。
しかし実弾の装備も許されず演習に参加するということは、若いナチス兵士の的となれということ、すなわち死を意味している。
イヴシュキンたちは戦車に残されていた実弾を見つけ、演習に乗じての脱走計画を思いつく…。
「4人の捕虜、1両のT-34、6発の砲弾」という無いないづくしの状況からナチスに一泡吹かせる物語の構造も含め、前半の農村と後半の街中と舞台は変えれど「宿敵イェーガーとの闘い」をきっちり物語の中心に置いてくれているのがまず心地良い。何にしても戦車だ。農村でも市街地でも、物陰に隠れての狙撃から、接近戦となり、最後は一騎打ちという迫力と緊迫感がとにかくいいのだ。
なんでもソ連の戦車「T-34」は全て本物だそうで。ミリタリーファンではないので画面を見てすぐわかるわけではないのだが最初の奇襲ではT-34-76対パンター(Ⅲ号戦車)、収容所でイヴシュキンが与えられた時も「なんだこれは?」と言っていた新型のT-34-85は、映画の終盤ではパンター(Ⅴ号戦車)の戦いと、分けているのがまた憎いよね。
狭い車内に小型カメラを取り付け撮影し、本物を役者自ら操縦していたそうだ。
その臨場感に、CGも駆使された戦闘場面の面白さは予想以上だったなあ。
イヴシュキンVSイエーガーの対決図式に加え、戦いを共にする戦車隊の他3人のキャラもいい。
だから通訳の女性アーニャが途中に加わっても「男たちの物語」がブレないのがまた好みなのだ。
(この女優さん好みだけど(笑))
被弾すると、爆発や貫通しなくてもく物凄い音や衝撃があったり、同じ砲撃でも狙うところを変えたり、使う砲弾を変えるなど、そんなアクション娯楽作として「わかってる」リアルな演出がとにかく気持ちいい。
戦車操縦の凄さを「白鳥の湖」でみせるなんて最高だね。
いやあ3ヶ月ぶりに劇場で観る映画としては大正解だったなあ(笑)。
最初の公開版(インターナショナル版)より26分長いというこの139分のデラックス完全版もあっという間。面白さにディレクターズカット191分も観たくなってしまったぞ(笑)。未見の方は是非であります!
昨日と今日と2日連続した企画書提示があり、月曜からヒーヒー言いながらの準備だった。
連日帰宅後も仕事持ち帰りだったしなあ・・・。30日に根性で前の記事をアップしたけど、
日に日に帰宅は遅くなり、酒を飲まずともばたりと寝入るような毎日。
音楽にも映画にも触れることなく、唯一帰りの車中に流れる例の「やさぐれロック」がぴったり合う、天気同様気持ちも土砂降りな毎日だったな。
やっと晴れた本日、企画書提示を終えて明日はペースを戻すつもりだったのに
諸般の事情で担当を変えることになったあるクライアントの明日のプレゼンに「新担当」として参加してくれとの要請。
いや、全然そのクライアント知らないんですが、ぶっつけ本番ですかい?(笑)
まあ、WEB関係の部署がすべて仕上げているので「新担当」としてその場にいればいいらしいのだが
ううむ、これを「押し付け」と考えるか、「こちらへの期待」と考えるか・・・(苦笑)
まあ、悪く考えると際限ないので良いほうだけ見るとしようと無理やり納得。
来週は提出した企画書2本のプレゼンに、もう一本新しい企画書提示が控えている。
これで勝てれば報われるのだが負けると徒労感が半端ないんだよなあ。
やる前から負けることなど考えたくないのだが
自信があった前回のプレに負けてからちょっと弱気になっているのも事実。
明日の不意打ちプレゼン終えたら週末はリフレッシュしよう。
3月末に「ミッドサマー ディレクターズ・カット版」(あ・・・記事書いてなかった・・・)を鑑賞して以来3ヶ月ご無沙汰してしまった映画館での鑑賞といきたいものだな。
今宵はやさぐれ気分の洋楽編で無性に聴きたくなったTHUNDERの「River Of Pain」を。
ああ、久しぶりに酒が飲みたくなったぞ(笑)。
日曜日の放映を録画しながら鑑賞。「仕事人」ではなく「必殺マニア」の自分としては、ここ数作のスペシャルはレビューさえもしていなかったな。
藤田まことが亡くなって早10年。結論から言えば令和最初のスペシャルとしては、思っていたよりはそこそこヘヴィな内容で良かった。
あとでツイッターとか見ると「重すぎて無理」なんて意見もあったが、どんだけ最近の視聴者はやわになったんだ。俺なんてまだまだぬるいと思ったけどな(笑)。
東山の渡辺小五郎はどうしても藤田まことの中村主水の昼行燈ぶりと比べると、彼の端正なマスクが隠しきれない優等生っぽさが滲み出てしまうのだが、それでも裏の仕事の冷徹さ、仲間に対しても下手な「情」を挟むのを非難するところなんざ花丸あげたいくらい板についてきたと思う。
その情に脆い松岡の経師屋の涼次は、坊主頭になって以前の必殺シリーズの梅安、念仏の鉄、石屋の大吉的な、飲む打つ買う(ジャニーズ故「買う」はあまり描写されないものの)の享楽的なキャラが定まってきてこれもなかなか。
唯一、知念のリュウだけがなあ・・・正直、邪魔(笑)。初登場以来毎回死んで欲しいと思うのだがこれは今回もだ。
素朴で優しいというキャラがとにかくダメ。これで殺し屋ではなく情報屋だったらまだ許すのだが、とにかくまだ殺しの新人っぽいのが、何年やってんだよ!ってくらい甘すぎて嫌なのだ。
和久井映見も安定ながら今回は今ひとつ。ちと太ったんでないかい?(笑)
あといい加減あの頼み人の願いを聞く場面は何とかならんのかなあ。
あ、そういえば今回遠藤憲一演ずる無頼の仕事人「瓦家の陣八郎」が出てなかったな。何の理由も書いてなかったが、前回のスペシャルでは出ていたよね?(記憶が薄い…)
以前の内藤剛志でもいいのだが、やはりイケメン面ではない大人の役者は残して欲しかったぞ。リュウはいらないから(笑)
そんなレギュラー陣は安定してきているが、毎回話に無茶な設定を入れてきて乗り切れないことが多いスペシャルだが、今回も振り込め詐欺やニートなど相変わらず現代世相を取り入れていたけど酷く空回りしていなくて何よりだったのだ。
振り込め詐欺にあたる部分を「親騙し」と名づけ、むしろ今も変わらぬ「親の子に対する愛情」につけこむ「悪」を設定したのは座りが良かったと思う。
前半は「親騙し」の実行部隊の悪行に、 森川葵演ずるたけと、その娘つゆ(子役の古川凛)親子の悲劇も交え、実行部隊のグレ者たちを始末、後半はその黒幕たちを始末するのだが、2時間の尺をうまく使っていたと思う。
特に後半仕事にかけられていた駿河太郎はあの鶴瓶の息子なんだよな。親父に習っていつかは仕事する側に回って欲しい面なんだが、今回は若者を集めて塾を主催、その裏では…の悪人を好演していた。
何より今回の功労者は本町奉行の湯川伊周(ゆかわ これちか)を演じた市村正親だねえ。
これが極悪で本当に良かった。江戸のやくざ者の手入れを主導する新たに就任した本町奉行だが、これは「親騙し」の罪をやくざになすりつけると同時に、自分の手配下の「グレ者」達にとっては邪魔である彼らを排除する裏があった権力の使い方や、部下の田上誠蔵親子の情を弄ぶかのごとく死に至らしめる残虐さ。完全にサイコパスでしたな。
最後に「金を貰って人を斬るお主ら(仕事人)もグレ者と変わらないと嘯くが、
「ああ、ただの人殺しだ。だからてめぇらみたいな善人面はしねえ!」と返す小五郎に斬られるのは最近の中では2016年の安田顕に次ぐ悪役ぶりで良かったなあ。
彼に嵌められる与力田上誠蔵の杉本哲太と、その妻しずえの中島ひろ子もまた好演でした。
総じて今回は「唸るほど」ではないものの、脚本がなかなか頑張っていたと思う。
調べたら脚本の西田征史は元お笑い芸人だったのね。「怪物くん」や「妖怪人間ベム」「信長協奏曲など書いていたが、何より大好きだったアニメ「TIGER & BUNNY」を書いた人だったとはねえ。必殺は初めてだったようだがこのくらい容赦ない話をきっちり組んでくれたら次はもっとアベレージ他高いの書いてくれそうだな。
まあ今昼間に再放送している「必殺仕置人」と比べるのも酷なんだが、あれほどのアナーキーさは難しいまでも、この手の時代劇も減ってしまった今、年に1回でも良いから「容赦ないドラマ」を突き詰めて続けて欲しいと願うのである。
持ち帰りの仕事をこなしつつ、何か観たいなと久しぶりにGYAO!をチェックしたら持っていないこれの放映を見つけて早速鑑賞した!
復讐の用心棒 (1967年)
IL MIO NOME E PECOS / DUE ONCE DI PIOMBO / MY NAME IS PECOS(英題)
監督:マウリツィオ・ルチディ 製作:フランコ・パロンビ、ガブリエル・シルヴェストリ 原案・脚本:アドリアーノ・ボルツォーニ 撮影:フランコ・ビラ 美術:デモフィラス・マクフィダン、音楽:ラッロ・ゴーリ
出演:ロバート・ウッド、ノーマン・クラーク、ルチア・モドゥーニョ、ペーター・カルステン、ジュリアーノ・ラファエリ、ルイス・カッセル、クリスティーネ・ジョサニ、ウンベルト・ラオ、ピーター・マーテル、マッシモ・リーギ、ダリオ・デ・グラッシ
マカロニウエスタンでのメキシコ人というと、トーマス・ミリアン(ほんとはキューバ出身だけど(笑))こそ、主役を演じていることもあるけど、多くは法を犯すアウトローの立場だったし、そうでなくともフェルナンド・サンチョ(ほんとはスペイン人だけどね(笑))のように、山賊の親分などの、まんま悪役での登場が多い。
でなきゃ悪人に虐げられ逃げ惑う「弱者」として描かれることがほとんどなのだが、本作の主役「ペコス」は珍しいメキシコ人の凄腕のガンマン。おまけに、ほぼ題名通りの「復讐の用心棒」として活躍する色んな意味で異色の一編だった。
冒頭。サドルを肩に担いだ男がふらふらと荒野をさまよっている。「続荒野の用心棒」のジャンゴもそうだが馬に乗っていない主人公が最初に出てくると、通常のマカロニより毛色が違って面白いことが多いのだ。
このメキシコ人が井戸端に着くと、そこにはいかにも腹に一物持ったような黒づくめのガンマンがいる。水をふるまいながら、この辺を銃も持たず歩き回るのは物騒だと、持っている自分の銃の弾を抜き20ドルで売りつけるガンマン。銃を受け取るも名前を問われても答えず背中を向けて歩き出そうとするメキシコ人。
「名前を聞いているのに答えないのは気に入らねぇなあ」とメキシコ人に向けてそろそろと銃を向けようとするガンマン。メキシコ人は帽子を拾い上げるとそこに挟んでいた弾丸を込めるや刹那、振り向きざまの早撃ち!
「俺の名は・・・ペコスだ」
流れる哀愁の主題歌!おお、なかなか良い掴みではないか!(笑)
物語はシンプルだ。
クライン率いる無法者集団が、近隣の町の銀行から8万ドルの大金を強奪するが、手下の1人がそれを独り占めして逃走、西部の町ヒューストンまで追いかけてきたクラインたちだが隠し場所の口を割らせる前に殺してしまう。冷酷非道なクライン一味は町で我が物顔にふるまいながら、消えた大金の行方を探すが、同じころ町に姿を見せたのが冒頭のメキシコ人の凄腕ガンマン、ペコス。
因縁をつけてきたクラインの手下を早速返り討ちにし、クラインの探す金は酒場の主人のテダーが酒樽の一つに詰めて隠し持っていたことも知る。
部下を殺されたクラインは激怒し、メキシコ人探しを手下に命じる。だがしかーし!ペコスの方こそクラインを狙っていたのだ。ペコスにとってクラインはかつて家族を皆殺しにした仇だったのだ!物語はその後、悪徳牧師の密告でペコスがクラインに捕まってリンチに合ったり、そのペコスを酒場の娘ニーナが救ったり、クラインに手をつぶされた医者がペコスに協力したり、金を独り占めしようとしていた酒場の主人テダーの改心があったりと、よくあるパターンながら、少ない登場人物がしっかりとキャラも立てながら物語に絡んでくるので飽きさせない。
正直派手な大銃撃戦もなければ、奇抜な武器が出てくるわけでもないが、演出がキビキビしていて、かゆいところに手が届いているのだ。
アイデアはいいのに演出がダメで「あーあ惜しいなあ」というのが多いマカロニ作品も多いのだが、本作はそれらを感じることが無いというのもなかなかなのだ。
まあ、予算の関係で子役他の役者を揃えての過去シーンを撮影できなかったのかもしれないが(笑)、語り口としてはウェットになりすぎず、ペコスの復讐の追撃を理解させてくれて俺好みだ。
とは言え、医者の手もつぶした過去などもしっかりと語られし、とにかく手下も粗暴なので束ねるクラインの悪辣さは過去シーンが無くともしっかり認識できる。
ジャケットにもあるコインを目に当てられた縛り首も含めなかなかなインパクトで、大銃撃戦はなくともマカロニらしいバイオレンスもいっぱいだ。
ペコスが助けるとは言え酒場の娘ニーナも襲われるし
医者の娘も襲われ、服を破かれ背中もあらわにされと、マカロニお約束のあわやのシーンもあるのもムフフなのだ(笑)
こんな揃いも揃って憎々しいクライン一味の連中がペコスの手にかかって一人また一人と次々と屠られていくのがかなり小気味よい一作だ。
この記事で書いたのと、今手元に残っているCD現物は若干曲が違っているが、
今だったらさらにこうするなってのを考えてみた。
ここにも入りきらなかった曲で簡単にもう1枚作れますな(笑)。
こうして書きだすとやはり見事に90年より前の曲ばかり。
そう、前のROCK系コンピレーションアルバムと対をなす俺の青春の曲たち。
「映画ジャンル」のブログらしく、あのころ大好きだった映画やドラマでの主題曲・使用曲が多いのも特徴(笑)。皆さんはいくつ記憶に残っているかな・・・。
今の若い方には避けられそうな、「爽やかさ」と対極の男女の歌。
濡れたアスファルトに反射する街の灯り。
一晩飲み明かした夜明けの街に似合う曲たち。
サブテーマでもあり曲もピックアップした「西陽のあたる部屋」に代表されるやるせない空気。
タバコの香りが染みついた部屋で酒を飲みながら聴きたくなる曲ばかりだな。
THE OUTSIDER やさぐれ歌謡ロック編(改訂Ver)はこんな具合。
01.欲望の街/ダウン・タウン・ブギ・ウギ・バンド (79年映画「白昼の死角」主題歌)
02.たそがれマイ・ラブ/大橋純子 (78年ドラマ「獅子のごとく」主題歌)
03.瞬間の愛/中村雅俊 (83年ドラマ「必殺渡し人」主題歌)
04.夜明けのスキャット/THE YELLOW MONKEY (由紀さおりのカバー)
05.メモリー・グラス/甲斐バンド (「氷のくちびる」B面)
06.哀愁夜/葛城ユキ (84年カメリアダイアモンドCMソング)
07.灰色の街/松田優作 (81年映画「ヨコハマBJブルース」挿入歌)
08.誰のためでもない/白竜 (82年映画「水のないプール」主題歌)
09.ララバイ・オブ・ユー/ジョー山中 (79年映画「戦国自衛隊」エンディング)
10.TATTOOあり/宇崎竜童 (82年映画「TATTOO<刺青>あり」イメージソング)
11.まぼろしの人/茶木みやこ (77年ドラマ「横溝正史シリーズ」主題歌)
12.でも、何かが違う/鈴木ヒロミツ (74年ドラマ「夜明けの刑事」主題歌)
13.時の過ぎゆくままに/沢田研二 (75年ドラマ「悪魔のようなあいつ」挿入歌)
14.蘇える金狼のテーマ/前野曜子 (79年映画「蘇える金狼」主題歌)
15.西陽のあたる部屋/荒木一郎 (75年ドラマ「必殺仕業人」挿入歌)
16.ブルースで死にな/原田芳雄 (宇崎竜童からの提供曲)
17.身も心も/ダウン・タウン・ブギ・ウギ・バンド (79年ドラマ「探偵物語」最終回挿入歌)
18.燃えつきぬ/世良公則 (03年 ソロバージョン)
宇崎竜童が好きだからってのもあるが、彼のペンによる曲、阿木燿子の歌詞はほんとに好きだ。
まさに数分間のドラマ、情景が浮かぶのだよ。
これらを気に入ってくれる女性となら夜を徹して酒飲みながら語り合える気がする。
タバコ吸うの許してくれたら(笑)
ARBやROOSTERZ、RED WARRIORSにJ-WALKなど今は無いバンドたち。当時比較的新しめだったTHE BACKHORNはともかく、THE MODSがまだ活動していることが嬉しい。
今日はプレゼンがうまくいき、まだ結果は出てないけど良い気分の一日。帰宅して観たのが昨日放映していたのを録画しておいたカウントダウンライブ。お目当ては当然、BiSHだ。文句あるか(笑)。
深夜に録画確認していたら結局最後まで観てしまったこれ。公開時には劇場で観たけど、今の方が染みたなあ(笑)
ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場(1986年)HEARTBREAK RIDGE
製作・監督:クリント・イーストウッド 製作総指揮:フリッツ・メインズ
脚本:ジェームズ・カラバトソス 撮影:ジャック・N・グリーン プロダクションデザイン:エドワード・C・カーファグノ 編集:ジョエル・コックス 舞台装置:ロバート・R・ベントン 音楽:レニー・ニーハウス
出演:クリント・イーストウッド、マーシャ・メイソン、マリオ・ヴァン・ピーブルズ、エヴェレット・マッギル、モーゼス・ガン、アイリーン・ヘッカート、ボー・スヴェンソン、ボイド・ゲインズ、アーレン・ディーン・スナイダー、ヴィンセント・アイリザリー、ラモン・フランコ、トム・ヴィラード、マイク・ゴメス、ロドニー・ヒル、ピーター・コッチ、リチャード・ヴェンチャー、ピーター・ジェイソン、J・C・クイン、ベゴニア・プラザ、ジョン・ホステッター
想えばブログを開始してからイーストウッドのことをとことん書いたことがなかったな。
何度も記しているが、大好きなマカロニ・ウエスタンの入り口が「荒野の用心棒」だったわけで、当然主役の“名無し”を演じたクリント・イーストウッドは、当時ブルース・リーを別格として、マックィーンやアル・パチーノ以上に俺の大好きな俳優の筆頭であり、初めて「カッコいい!」と思った外国人男優だったのだ。芳賀書店の写真集まで買って大切にしていたものだったなあ(笑)。
その後初めてスクリーンで彼を見たのは76年の「アウトロー」だった。期待していた「復讐の大銃撃戦」ではなく疑似家族のように増えていく仲間の中心にいたイーストウッドの姿が頼もしかった。翌年には「ダーティハリー3」を観たが、こらも期待していた大アクションより、女刑事のタイン・デイリーとのバディものとして楽しめた。
その後も「ガントレット」や「ブロンコ・ビリー」など、イーストウッドのいつも苦虫を潰したような顔をスクリーンで観れる喜びに浸りつつも、毎回見る前の期待と違った方向で大好きなるのがイーストウッドの映画だった。
80年代までは公開作はほぼ劇場で観たし、「ダーティハリー」の1と2や「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」は名画座まで追いかけてスクリーンで観たものだった。「恐怖のメロディ」「マンハッタン無宿」や「奴らを高く吊るせ!」「真昼の死闘」「シノーラ」「荒野のストレンジャー」などの西部劇も当時テレビで放映するたびに山田康夫の吹替を堪能したものだった。
これらの映画はその後BS放送で懐かしく再見したりしていたが、そう、あの頃観たイーストウッドは常に俺の先を歩き「こうありたい男」を演じ続けていた。
87年だから、かみさんと結婚する前年に2人で観たこの映画は当時は普通に楽しんだのだった。
前の部署で酔って警察とトラブルを起こし、古巣の海兵隊部隊に配属された昔気質の古参の鬼軍曹ハイウェー。
マリオ・ヴァン・ピーブルズ他のクセ者ぞろいのリーコン(偵察小隊)の若い兵士連中を問答無用でシゴキあげるため、煙たがれ最初は敵意を抱かれる。
着ているTシャツが俺と同じじゃないと脱がされてランニングさせられるリーコンの面々。とにかくしごかれる(笑)。しかし「本当の戦場で生き残る術」を叩き込もうとするハイウェーのやり方は、机上の論理と上への評価を気にしてばかりの若い大隊長と常にぶつかる。
ほんと再見しても嫌な奴だったな(笑)
彼と彼にすり寄るエリート小隊に対し、徹底的に「現場主義」で反抗するハイウェーの気骨に、偵察小隊の落ちこぼれどもが感化され、次第に連帯感が生まれる様は今観てもやはり気持ち良かった。
朝鮮戦争・ベトナム戦争に従軍して、たった3人しか生き残らなかった「ハートブレイク・リッジ」の戦いを生き抜き、名誉勲章の受勲者ながら「0勝1敗1分」と揶揄されるハイウェー。
ケンカも強く、口が悪くて警官や上官にも悪態をつきまくって評価を下げているのだが、自分がやってきたことに自信があるから全然媚びへつらうこともない。
部下が困っていれば身銭を切って助けてやるなんてとにかくカッコいいのだ。
それでいて別れたかみさんには未練たっぷりながら、根っから不器用で女性の気持ちを汲むのが苦手なんで全然うまくいかないのも笑わせてくれる(笑)。特別美人じゃないマーシャ・メイスンが元妻。これまたいいんだよな。
実戦経験のない彼らに出撃命令が下ってのクライマックスのグレナダ侵攻シーンは「プライベート・ライアン」や「ブラックホーク・ダウン」を観てしまった今では、正直物足りなさというか、緊迫感が乏しいのは否めない。
ただこの映画は所謂「戦争映画」ではないのだ。ましてや戦意高揚映画でもない。
昔気質の男の生き方を肯定して見せたドラマだと思えばこのクライマックスはおまけのようなものなのだ(笑)
「実際に現場で戦い生き抜いた」彼の言葉に、「臨機応変」でルールをものともせず最善を尽くす彼の行動に、偵察小隊の若い兵士たちも感化され、ただの頭でっかちと思いきや、骨っぽいところを見せる眼鏡の小隊長も含め「意地」を見せてくる。
最後には「本当の戦場を知る」上官にしっかり評価され、出世ばかり気にしてハイウェイを目の敵にしていた無能な大隊長が左遷されるオチがあるのも痛快だ。
昔のように動かなくとも、その矜持はいささかもぶれない。カッコよく老けたイーストウッドが、若い兵士たちを背中で引っ張る姿が昔観た時以上に響いたなあ。
87年の公開当時はスタローンやシュワルツネッガーのド派手なアクション映画が台頭し、イーストウッドやバート・レイノルズなど、俺が映画を観だした時の「アクション俳優」は初老の域に達していた。
あの当時でもあまり動かない(最後は撃たれて死んだと思うくらい(笑))の彼に「イーストウッドも老けたなあ」と想ったのも事実だが、公開当時のイーストウッドは57歳。ありゃ今の俺とほぼ一緒だわいな(笑)。
この時すでに「過去の遺物」や「全盛期を過ぎた男」を演じつつ、俳優としても監督としてもその後全盛期を迎え、ついに映画人として最高峰のアカデミーを獲るのはまだ少し先ってのも思えば凄いものだ。
恐らく映画人としてのイーストウッドの背中を見て、マリオ・ヴァン・ピープルズなどは映画の中と同じように色んなことを教えられたのだと思う。余談だが最近は俳優としても監督としてもテレビで活躍しているピープルズの監督・主演の「黒豹のバラード」など、また観たくなってしまったよ。
うむ、今観てもやはりイーストウッドにはいつまでも「先を歩いていてほしい」と思うのだ。
負け戦の無念を胸に秘め、出来ることを全力でやる。何という頑固さ。何というカッコ良さ。
全然叶わないけど真似したくなる魅力に満ち溢れていた。
今でも、いや、今だからこそ彼の姿が刺激になったのかな?(笑)。そんなことを考えさせられた男イーストウッドの魅力満載の一本だった。未見の方は是非!
先週は何だか落ち着かなかった。水曜日には久々の撮影が入ったり、金曜には企画書の提示、次から次へと新しい仕事の「案内」はあって、その体制づくりや打合せで忙しさは加速しているのだが、早く「売り上げになる決まった仕事」で忙しくなってほしいものだなあ(苦笑)
その忙しさに加えて、一人暮らしを始めた下の娘が18、19日と連休が取れたから帰ってくるというので、17日の撮影仕事終わりには会社から帰宅してすぐに家の車に乗り換えて飯も食わずに迎えに(笑)。
我ながら甘い親であるが、連れ帰った娘とともに食べる遅い夕食は良いものであった。18日夜は、えいやと早めに帰宅して久々4人で囲む夕食に。その後はいつものように各々バラバラに過ごすとは言えやはり勢ぞろいはいいものであった。
もっともてっきり20日朝戻るのだと思っていた下の娘、仕事当日に戻るのは嫌だから19日中に部屋に戻りたいと言う。残念だがリクエストに応えて、19日は帰宅した21時くらいに再び飯も食わずに娘を送りに西に向かうことに。飯を食べ終わっているかみさんや上の娘もついてきての夜の短いドライブも悪くはなかった。
3人の生活に戻った金曜深夜は気が抜けて、録画してあった映画を観て過ごし、翌土曜は寝坊してから床屋へ。帰りに映画秘宝8月号を嬉々としながら購入して帰宅。かみさんと娘の帰宅を待ちながらうつらうつら過ごす午後は何やら贅沢なのであった。
何か映画を観ようと思ったのだが、結局これまた録画してあったアニメをかみさんのリクエストで何話かずつ視聴することにした。
まずはフジファブリック主題歌がゴキゲンな数年前の再放送「つり球」。
無茶で笑える設定だけど、主人公たちの関係の良さが気持ち良い作品だ。
次は、確か小説が家にもあって実写にもなっていたはずの「氷菓」。背筋の伸びた高校生たちの推理、会話の楽しさがとても良い青春ミステリーだ。
次は同じく上の娘オススメの京アニ作品の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」。
最後は下の娘オススメの「ケンガンアシュラ」。マンガも面白いが、各キャラクターの過剰さがより増してるアニメ版はやはり燃える(笑)。珍しくかみさんがこの手の格闘物に夢中になっているのが面白かった(笑)。
そんなこんなで今日日曜は自治会の行事で朝8時から公民館の掃除に参加。昨夜は酒も飲まずに早めに休んだのだが、しっかり早起きできたものの、作業から帰宅後は何だかうつらうつらと過ごしてしまったのであった。
途中同居の親父にかみさんが見立てた部屋着をプレゼントして喜ばれた。もっとも俺にはプレゼントは何もなかったが「いつもありがとう」としっかり言ってもらったからまあいいやね(笑)。
思えば誕生日も6月なので、いつもどちらかに寄せられてうやむやのうちに終わっているのだな(笑)。
ちなみに今年の誕生日は「いびき解消枕」とシャツをプレゼントされたのだが、寝相が悪くその枕に頭をのせていないことが多いらしく、相変わらずいびきは盛大にかいているようで「まったく役に立たなかった」と、かみさんたちを嘆かせているのである(笑)。
あ、今下の娘から「いつもありがとう」とLINEメッセージが。いやもう充分なのである(笑)
今日も前述のアニメの「氷菓」をまた数話観たものの、録画してあった「必殺仕事人Ⅴ 風雲龍虎編」をCM抜きして保存するなど、何だか2日ともほぼ録画したものの整理で終わってしまった気がするな。
自分が観たいタイミングにモニターが塞がっていてあまり映画に触れない2日間であったが、最近のアニメはなかなか侮れないと実感。いやはや観たいものがどんどん増えて困ったもんだという雑記でありました(笑)。