モリコーネ三昧!マカロニ編 | B級パラダイス

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日曜は起きてから何故かエンニオ・モリコーネのアンソロジーアルバムを取り出して聴き出した。
もちろんマカロニウエスタンの諸作が大好きだからなんだが、愛読ブロガーさんの記事で、家にあった古いステレオで聴いた映画音楽のオムニバス盤に入っていたこの曲を思い出したからなのだ。

そのレコードは何ちゃらオーケストラの演奏するものでサントラでは無かったが、それでもエンニオ・モリコーネの曲のカッコ良さは変わらずの最高な1曲だったのだ。
当時はまだ映画は観てなかったのに、今にして思えば、この曲でマカロニウエスタンというジャンルに、エンニオ・モリコーネという作曲家に、いや映画音楽に目覚めた最初の1曲だったのかもしれないなあ。

楽器というか様々な音が重なり合い、オーケストラの盛り上がる高揚感たるや、もう最高なのである。セルジオ・レオーネ監督のマカロニウエスタン最高峰の一作、「夕陽のガンマン」テーマ曲を映画オープニングタイトルと共にどーぞ!この「夕陽のガンマン」ではモリコーネのスコアは名曲揃いなのだがラストのこの曲も素晴らしいのだ。
リー・ヴァン・クリーフ演ずるモーティマー大佐のペンダントの秘密。オルゴールからパイプオルガンまで出てくる、タイトルもカッコいい「ガンマンの祈り sixty seconds to what 」


当然のことながらレオーネ監督、モリコーネ音楽、イーストウッド主演の前作「荒野の用心棒」もお気に入り。

口笛をはじめ様々な楽器や声が重なっていく「夕陽のガンマン」の原型のようなカッコいいタイトルバック「さすらいの口笛」。

そして自分はタイトル以上にこのメインテーマに惚れたのだ!「リオ・ブラボー」や「アラモ」でも流れていた「皆殺しの歌」のような音楽を、というレオーネのリクエストにモリコーネが応えたこの曲。ダイナマイト爆発の轟音の後に流れてくる哀愁極まるペットのメロディは悶絶もの!

マカロニの原点ともいえるこの曲が、必殺仕置人などの必殺シリーズの音楽にも影響与えているのがよくわかる一曲だ。


METALLICAがライブのオープニングでも使っていた「黄金のエクスタシー」。「続夕陽のガンマン」のクライマックスを飾るこれまた最高なスコアなのだ!

もちろん狂騒的にけたたましくなっていく、でも無茶苦茶カッコいいメインテーマも必聴ですな。

もう一人のセルジオと呼ばれたセルジオ・コルブッチ監督作で、タランティーノのキルビルでも使われていた「豹/ジャガー」のクライマックスに流れる“L'Arena”。これも大好きなのだ。ボレロのように同じテーマが繰り返される高揚感が素晴らしい。

コルブッチと言えば異色作の「殺しが静かにやって来る」でのスコアがまた最高。マカロニ的カッコ良さとは別の、美しくも哀切のメロディもまた素晴らしいのだなあ。

おお、コルブッチ監督だったら忘れちゃならない「ガンマン大連合」があった!「バマサマタ!バマサマタ!コンパーニェロ〜」のコーラスが耳に残るテーマ曲「Vamos a matar companeros やっちまえ同志たち!」が最高だ!


忘れてはならぬ第三のセルジオことセルジオ・ソリーマ監督。これもタランティーノの映画で何曲か使われていた「復讐のガンマン The Big Gundown 」。熱さに痺れるタイトルバックを聴いてくれ!


レオーネ弟子のトリーノ・ヴァネリ監督のの「ミスター・ノーボディ」。すっとぼけたメインテーマも悪くないが、やはりここは「ワルキューレの騎行」が織り込まれたワイルドバンチとの戦いのテーマが良いよね〜。


再びレオーネ監督の「ウエスタン」から「復讐のバラード」。チャールズ・ブロンソン演じるハーモニカのテーマですな。ああ、ちょっと前に劇場公開された「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ウエスト」名義のロングバージョン、劇場で観たかったなあ。


これもレオーネ監督「夕陽のギャングたち」。ションションションEdda Dell'Orso のスキャットが美しい。


まだまだ紹介したいモリコーネの美しい曲、名曲は他にもたくさんあるのだけど、まずは今回はマカロニ編ということでカッコいい曲を中心にご紹介でした(笑)。浸ってくだされ〜!