ロッククライミングになじみのある人は少ないかもしれませんが、ロッククライマーは、"オンサイト'(on sight)"にこだわる人が多いという話を、以前聞いたことがあります。
ちなみに、 オンサイトとは、「見てすぐに」の意味。この on の用法は、とても大切です。
e.g.
on call :呼べばすぐ応じる
on demand:要求がありしだい
世の中に全く同じ形をした場所は、2つとないわけで、だから初見の現場を一度失敗してしまったら、もう取り返しがつかないわけです。つまり、そこは、オンサイトで登ることができなかった、と。
だから、登る前に岩の形とルートを入念に見て、そして慎重に登っていくわけですね。
オンサイトで登れたか登れなかったか、ここにこだわりがあるわけで、2回目に登れたとしても、価値は低いわけです。
さて、英語の学習にもこれと同じような姿勢で臨んでほしいと思います。つまり、初見の英文を、その場限りで、なんとかして読み取ろうと、そういう姿勢です。
「あとで答見ればいいや」じゃなく、
「この一回で読みきる」くらいの心がけで、読んでほしいと思うのです。
2度目を想定しない、1回限りで決着をつけようとする姿勢は、学力向上のために、大いに良いことだろうと思います。
さて、この話は、復習に関しても同じです。
塾生には、2度ミスするのは恥と思え、だから復習をしっかりやれ、と言っていますが、
その復習、2度3度やることなく、1度きりで決着をつけるようにしてください。
また今度復習やればよい、という姿勢で復習して、果たしてちゃんと復習できますか?
受験勉強において、時間は無限にあるわけではないので、効率よくやっていかねばなりませんが、
復習は1度だけ、
つまり、オンサイトで取り組んだ問題を、その確認のために復習して、
その復習1回かぎりで終えてください。
このように学習したら、だらだらとやる人にくらべ、勉強の密度は非常に高まると思います。
また、模試の解答とか、後生大事にとっておく人とかいますが、
あれは、復習を終えたら、即時捨てるべきです。
えっ、また今度見るって???
そのまた今度は永久に来ないし、
今度やるつもりのものは、今やってください。
まぁ、英語の学習は難しい単語も入ってくるので、どうしてもオンサイトでやっても、1度で理解できることってなかなかないかもしれませんが、
復習は1度きりってのは、是非守ってもらいたい原則です。
注:ただし、数学なんかは、復習を1度きり、というのはキケンな考え方かもしれません。なぜなら、オンサイトで決着つけようとする姿勢は同じだとしても、数学の場合、何度も同じ問題をやることは非常に有効だと思うからです。英語は、同じ問題を何度も見ることも無駄とは言いませんが、やはり初見のものを常に見ていくようにしたほうが良いと思います。
