下の文を訳出してみてください。


She found the bargain books to be quite satisfactory.



先日、この文を訳出した6名の諸君、


全滅でした…(涙



もしかしたら、結構間違いやすいかもしれないので、解説します。


この文のポイントは、


1.find [SVOC] の構造。OがCであることを、Sが「わかる、気がつく」の意味。

2.C の"to be quite satisfactory" の意味上の主語は、O の"the bargain books"


とにかく、SVO to do という構造は、気をつけてください。


O と to do にSVの関係があるのかどうか、言い換えると、


第5文型を構成するかどうか、


きちんと見る必要があります。



まぁ、動詞を見れば大体見当がつくのですが、"SVO to do" の形をとるVは、ある程度知っておく必要があります(このあたり、すべてMagicに網羅しています)



さて、


「彼女はその売出し中の本を見つけて、とても満足した。」



という訳出。


find [SVO] ととらえ「見つけた」と訳出し、不定詞を副詞的・結果の用法と考えていますが、


find O to be satisfactory の形であり、satisfactory なのはSではなくOなのです。



そもそも、人が満足しているとしたら、satisfactory ではなく、satisfied です。




さて、「全滅」だったので、教えているほうとしても責任を感じたしだいですが、



くれぐれも、準動詞の意味上の主語をいい加減にしないように。


そして、文型をミスしないように。



「彼女はその売り出し中の本が、とても満足のいくものだとわかった。」



って感じで訳出すると、OKでした。




PS


be satisfactory と、be satisfied の違いは一体なんだろう???


ともに、主語を人として、訳出の違いを検討してみてください。


ちなみに、後者、be satisfactory の主語は、何なのかもしっかり検討すること。言い換えると、satisfy の目的語をはっきりさせましょう、ということです。