Don't break the rule, Go beyond it!
バリー.ハリスのワークショップには随分と足を運びました。火曜日の夜にNYCに滞在してたら夜8時くらいから夜中の12時まで必ず参加してました。東京でも開催してるのを知ってからは東京は全部参加したと思うし、アメリカに住んでない人間としてはおそらく日本人で一番たくさん参加してたのではないかと思っています。彼のワークショップはビバップの「てにをは」を学べる最高の学校でした。幸いにも5年前に行った時にはラージアンサンブルのリハーサルにも参加できて、最後の最後に非常に大きな学びの経験をすることができました。そんな中でいちばんに印象に残ってるバリーさんの言葉が今日のブログのタイトルです。ニューヨークで聞いた言葉だったと思います。
「ルールを破るな。乗り越えろ。」
掟破りではダメなのです。型があるからこそ様式美があるので、型を壊すというのは「形無し」であって単なる破壊です(今のお笑いがこれだと感じます)。「型」の中に軸足を置いてどれだけ面白いことができるか、を考えることこそ大事なのだ、と。この言葉を聞いたのはもう20年くらい前のことなんですが、いまだに鮮明に頭の中に残っています。いい言葉だなぁ、と思います。
個別のコードではなくまずは曲のキーから考えることがジャズインプロビゼーションの上達の早道。
ジャズのインプロバイズ、すなわちアドリブというと難しいというイメージが強いと思います。多くの人がコード記号やら何やらで路頭に迷ってる感じがします。コード記号で頭を悩ませる前に考えておいて欲しいことがあります。それは「曲のキー」です。ジャズは何をやってもいい音楽だと言われます。半分正解で半分間違いです。もし何でもやっていいのであれば曲名とかキーなんか決めなくてもできるはずです。でも普通演奏する曲とキーくらい決めますよね?そうです。ジャズのセオリーは西洋音楽のそれに準拠するので、キー、すなわち調性が大事です。マーク.レヴィンのセオリーブックにもThink Key, not chords.っていう言葉が随所に出てきます。ダイアトニックスケール上で構築される7つのコード、すなわちスケール上の構成音で構成される和音であればまずはミスノートにはならない可能性が高い、ということです。いわゆるセッションでの初心者向けと言われている曲の多くではそれをカラオケトラックにしてスケール練習をしても何も問題ないはずです。個別のコードにとらわれず 、全体を俯瞰した感じで捉えることが大事なのですが、往々にして「木を見て森を見ず」になりがちです。ディジーとマイルスのエピソードでもそんな話があったはずです。
