こちらの記事の追記です。
ロカボダイエット(糖質制限ダイエット)とは
今回ゆりやんにロカボダイエット(糖質制限ダイエット)を指導したのは
「20kgやせた!10分ごはん」の著者、管理栄養士の麻生れいみさん。
●麻生式のロカボダイエットのポイント
*大切なのはカロリーではなく糖質
*キーワードはケトン体回路
*キーワードはケトン体回路
『糖質は1食20g』
糖質を1食で20g、1日で約60g(角砂糖で20個分)摂取する。
女性の1日の糖質摂取量は約300gなので、その1/6程度の量が目安となる。
カレーライスの糖質量は1食で約90gなので1食で1日分をオーバーしてしまう。
女性の1日の糖質摂取量は約300gなので、その1/6程度の量が目安となる。
カレーライスの糖質量は1食で約90gなので1食で1日分をオーバーしてしまう。
『ヤセる=体内の脂肪を燃やす』
体内の脂肪を燃やすためには糖質を制限する必要がある。
糖質をたくさん摂っている間は糖をエネルギーとして使ってしまうので
脂肪が消費されないが、
低糖質の食事を続けると糖質をエネルギーとして使えなくなり脂肪をエネルギーとして燃やすようになる。
その体脂肪を燃やそうとする回路が「ケトン体回路」
一度その回路が動き出すと脂肪が燃え始める。
ロカボダイエットを始めてから3~4日経つとケトン体回路が動き始め効果が出てくる。
10日で5kgは痩せられる。
ロカボダイエットのメニュー
ゆりやんが10日間の中で食べたロカボダイエットメニュー。
厚揚げのトースト風
チキンサラダ
すき焼き風肉豆腐
ツナのニラ卵とじ
ロカボアーモンドチョコレート(ローソン)
低糖質ブランパン(ローソン)
からあげクン
イオンの低糖質スイーツ(商品紹介)
アボカド納豆オムレツ
ラム肉のゴマラー油煮込み
麻生式ロカボダイエットの問題点
以前ブログに書いたことと被ってしまいますが、改めてお話させてください。
「現代人は糖質の摂り過ぎ」「糖質の摂り過ぎは健康にもダイエットにも良くない」
このことは私もずっと言い続けていることです。
そしてここ数年に渡って大人気になっている低糖質ダイエット・糖質制限ダイエットですが
「簡単に体重が落ちる」「すぐに痩せられる」ということが人気に拍車をかけています。
でも糖質を厳しく制限した結果、体調を崩してしまった人や病気を発症した人が大勢いて、そのことが大きな問題になっています。
そもそも、どうして糖質を制限すると痩せるのか?という点についてですが
糖質制限をすると細胞の中のミトコンドリアが脂肪をエネルギーに変えてくれるため、急激に痩せていくわけです。
ただ、今回のゆりやんを見て頂ければ分かるように、
主食となる物を殆ど食べていませんし運動らしきことも全くしていません。
「糖質をギリギリまで制限して体重を落とす」といった事をしてしまうと、
体重は落ちますが、あっという間に筋肉も落ちてしまいます。
それによってどういうことが起こるのか?というと以下の通りです。
*著しく体力が低下する。
*疲れやすくなる。
*体力が回復しずらくなる。
*体調不良になる。
*病気を発症しやすくなる。
*基礎代謝が低下する。
*太りやすく痩せにくい体質になる。
また、炭水化物を極限まで少なくした場合こういった症状も現れてきます。
*やつれる
*顔色が悪くなる
*元気がなくなる
*気力が低下する
*頭が回らなくなる
*イライラする
*不安感が大きくなる
男性より女性の方がこういった症状が如実に表れるという研究データが出ています。
「ケトン体」は糖質の摂取量が通常の1/3を下回ったあたりから体内で増え始めます。
麻生式ロカボダイエットではケトン体が急激に増えることを良しとしているため、
糖質量を1/6まで減らすというかなり極端なことをしていますが、
ケトン体についてはまだまだ分からない事が多く、その安全性についても
まだまだはっきりと判明していません。
その点からもケトン体を急激にたくさん出させる過激な糖質制限ダイエットはお勧めできません。
また「カロリーは全く気にしなくていい」「糖質を極限まで減らせば何を食べてもいい」
「糖質を極限まで減らせばどれだけ食べてもいい」という点には大抗議します。
そもそもダイエットというのは、今までの悪い習慣を改めて良い生活習慣を身に付けることであって「〇〇さえ食べなければ何を食べてもいい」とか「〇〇さえ食べればいい」といったことではありません。
日本人の場合、総カロリー摂取の約60%を糖質が占めていますので
その部分を極限まで減らすとなると、摂取カロリーが大幅に減ってしまいます。
だからこそ「糖質を摂らなければ何をどれだけ食べてもOK」などという理論がまかり通ってしまうわけですが、
摂取カロリーが消費カロリーを大きく上回った場合、痩せることはできませんし
炭水化物を食べない代わりに「肉・脂・油」といった物を毎日ドカドカ食べていたら
高脂血症・脂肪肝・心筋梗塞・脳溢血といった病を発症したりなど、早死にする可能性もあって危険です。
そして、10日で8.3kgの減量に成功して
「激やせした」と言われている、ゆりやんレトリィバァですが、
「ものすご~~く太っていた人」が
「すご~~く太っている人」になった程度のレベルです。
ゆりやんは芸人さんですので、
これ以上痩せる必要はない・・・というか痩せる気などないかもしれませんが
88kgといったらまだまだかなりの肥満ですので、
一般の女性だったらここから更に長いダイエット生活が続いていくわけです。
ゆりやんのように10日間だけでいいなら出来るかもしれません。
でも主食である炭水化物を殆ど食べない生活を、この先ずっと続けていけますか?
短期間しか続けられないような極端なダイエットや過激なダイエットは「ダイエット」とは呼べませんし、10日間だけやって痩せてその後すぐリバウンドというダイエットも「ダイエット」とは呼べません。
そういった事をしっかり理解して頂きたいと思います。