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日々好奇心の趣くまま

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毎年最低でも一回は撮影旅をしたいと思っている紀伊半島の水辺巡りなのだが、昨年は予定と台風のタイミングがぴったり合ってしまって断念。
そんなこともあって、ほぼ二年ぶりの紀伊半島。

深く調べれば調べるほど是非行きたい場所が増えていって困るのだけれども、優先順を決めてその上位の場所から攻めていく。
毎回通いたいお気に入りの場所もあるのだが、ほとんどは今回初めて挑戦する場所。
トレースがある簡単な場所から、崖の昇降、泳ぎや飛び込み、登攀具が必要な少々危険な場所までとりまぜて。

登攀技術が未熟で断念した場所もいくつか。

 

 

 

 


ほとんどの場所でヤマビル攻撃が半端ない。

なぜか紀伊半島のヤマビルにやられた箇所は後々まで痕が残るので癖が悪い。

今回是非やりたかったのがドローンを使って立体的に水辺を撮影することだったのだけれども、やはり谷間における障害物テンコ盛りでの閉鎖空間での撮影は格段に難しい。

 


いろいろ全国の水辺を周ったが、やはり紀伊半島ほど美しい水が目白押しの場所は他に見当たらない。
 

随分と久しぶりに纏まった動画を作りました。
 

 

 

ここ一年ほどの沢登りのトレーニングを兼ねてドローン撮影した個性ある滝を中心に。
これらの大半は登山道などはなく、基本的に沢を遡行しなければ出会えないもの。

若干お手軽滝も混じっていますが…

濡れてはいけない撮影機材はすべて多重の防水袋に格納して、水中歩行、岩登り、高巻いたり泳いだり懸垂下降したり地形を読んだり…etc。
沢の遡行は多くの技術の総合力が必要なのだけれども、まだまだ圧倒的に技術不足を痛感する。

今回の動画は(いつもながら)自身の画像処理の実験も兼ねていて、「動画での擬似長時間露光効果」、「岩稜の質感のコントロール」などが今回一番時間をかけて追求したもので、OpenCVのライブラリを駆使しながら試行錯誤。 
仕上がりはまだまだ納得がいかないのだけれども。
 

8月は一年の中で最も海遊びに不自由な季節。


普段エントリーに使っている海岸はいずこも乱痴気騒ぎが繰り広げられ、セキュリティロープが張られ沖出し禁止。


この時期はなるべく海は避けたいのだけれども、連日の酷暑に耐え切れず行水を目的に西伊豆へ。

8月でも静かに海を楽しめる場所は幾つもあるのだが、いずれも車を停めてから機材を抱えて獣道を距離歩かなければならない。
その中には小一時間かけて一山二山越えて辿りつくプライベートビーチ状態の場所もあるのだが、猛暑の時期のそれはあまりにも過酷。
そこそこアクセスが楽な場所を選ぶ。片道15分あたりだろうか。

最近ではSNS効果なのかこんな無名で不便な浜にも海水浴客が来るようになったが、不快なほどの人数ではない。

 



海岸から遠泳をして探検を開始。いつものように秘密の洞窟巡り。
今回は撮影目的ではないのでTG5一つだけ持参でスナップ程度。



内部で二股に分かれた洞窟。随分と奥まで続いているが、水中ライトは持参していないので自然光の届く範囲まで。

 



水の色は黒潮特有の濃蒼なのだが、この日は随分と水が白濁していた。
そんな時は太陽の角度がよければこのようなミルキーブルーの洞窟になる。

 


波やウネリも皆無だったし折角マクロに強いTG5を持参したので偶にはのんびり素潜りマクロ撮影などもやってみる。

 

 



9月からは再び静かな通常運転の伊豆に戻るので、今だけの我慢ということで。
 

随分と更新が等閑になっています。

何も活動をしていなかった訳ではなく、ぼちぼちと時間を見つけては梅雨時の風景を求めて遠出の繰り返し。

このところ水LOVEが高じて滝巡りをすることが多く、とりわけ沢や道なき樹林帯を地図とGPSを頼りに遡行してようやく出会えるものを中心に。
梅雨時の残念な天気でもどうせ全身濡れるのだからあまり気にならない。



増水や諸々の要因で敗退することも多かったので撮れ高が少ないのだけれども、以下何枚か。
場所は北関東・南東北から信越にかけて。

 

 



最近特に好みなのが滝前に神聖な雰囲気の空間が広がっているもの。例えばこんな感じで。
折からの増水で踏みとどまるのが大変だったが…

 


この道楽は極めすぎると命と引き換えになってしまうので、ほどほどのところで…


こういった水と空気の入り混じる場所での撮影は本当に難しい。収穫物のほとんどがレンズについた水滴云々でボツになってしまう。
なんらかのハイテクを使って対処できないものかいろいろ研究中なのだが…

あまたの障害物やGPSロスなど難易度の高い中ドローン撮影もしたので、素材をどう料理するかを検討中。
 

北ペルーの後は20数年ぶりの南ペルー・Cuscoへ。
昔訪れた時はのんびりした街だったのだけれども、一変して過剰にツーリスティックになっていてかなり戸惑ってしまった。



こちらは一大観光都市なので旅行はしやすくて、人によっては英語が通じたりもする。。
周辺道路も北ペルーと比べると格段に整備されている。(といっても山道は相変わらずダートだが…)

そんな中、今回目指したのはペルー標高第二位のSalcantay山域。

このルートは同時にマチュピチュへの「最も過酷」なトレッキングルートと言われているらしく、全行程踏破すると4~5日かかってしまう。
過酷という理由は標高4700mの峠超えとそれに続くジャングル地帯超えがあるため。

個人的にはマチュピチュは既に行っているし、人工物より専ら山岳風景に興味があるので、今回は峠手前までテント泊ピストンすることにした。
そうすることでゆっくり撮影して周っても2泊3日で済んでしまう。

途中までは日帰りツアーで人気の蒼い湖Lago Humantayと同じルートで、途中で分岐する形。
そこまでは一般観光客が多くて閉口する。なんでも日中は400人ほどがさほど広くない湖岸へ詰めかけるらしい。。

そこはテント泊の特権を利用して人々が去ってから夕方に湖を訪れてみた。



日中に見られる神秘的な蒼さは求められないが、なにぶん完全独占できた。

湖の後ろに鎮座するMt. Humantay

 



ここから奥は物好きしか足を踏み入れない静かな山域。



夢のような風景の中でテントを設置。実際は家畜の落し物だらけなのだが。。



相変わらず空気は薄いが随分慣れた。



Mt. Salcantay近景

 

 



今回は夜も晴れてくれた上にほぼ新月。しかも南半球の乾燥した高地という最高の条件。
星々が襲ってくるような、宇宙空間に放り出されたような感覚。

 


行ったことはないがチリのアタカマもこんな感じなのだろうか。