北ペルーの後は20数年ぶりの南ペルー・Cuscoへ。
昔訪れた時はのんびりした街だったのだけれども、一変して過剰にツーリスティックになっていてかなり戸惑ってしまった。
こちらは一大観光都市なので旅行はしやすくて、人によっては英語が通じたりもする。。
周辺道路も北ペルーと比べると格段に整備されている。(といっても山道は相変わらずダートだが…)
そんな中、今回目指したのはペルー標高第二位のSalcantay山域。
このルートは同時にマチュピチュへの「最も過酷」なトレッキングルートと言われているらしく、全行程踏破すると4~5日かかってしまう。
過酷という理由は標高4700mの峠超えとそれに続くジャングル地帯超えがあるため。
個人的にはマチュピチュは既に行っているし、人工物より専ら山岳風景に興味があるので、今回は峠手前までテント泊ピストンすることにした。
そうすることでゆっくり撮影して周っても2泊3日で済んでしまう。
途中までは日帰りツアーで人気の蒼い湖Lago Humantayと同じルートで、途中で分岐する形。
そこまでは一般観光客が多くて閉口する。なんでも日中は400人ほどがさほど広くない湖岸へ詰めかけるらしい。。
そこはテント泊の特権を利用して人々が去ってから夕方に湖を訪れてみた。
日中に見られる神秘的な蒼さは求められないが、なにぶん完全独占できた。
湖の後ろに鎮座するMt. Humantay
ここから奥は物好きしか足を踏み入れない静かな山域。
夢のような風景の中でテントを設置。実際は家畜の落し物だらけなのだが。。
相変わらず空気は薄いが随分慣れた。
Mt. Salcantay近景
今回は夜も晴れてくれた上にほぼ新月。しかも南半球の乾燥した高地という最高の条件。
星々が襲ってくるような、宇宙空間に放り出されたような感覚。
行ったことはないがチリのアタカマもこんな感じなのだろうか。