キャバクラ嬢を口説く為の500の方法 すすきの恋愛論 -4ページ目

進撃の巨人

【なんでこうなった?】

これまた女子ウケは全然よくないと思うけど・・・。

以下、壮絶にネタばれします。

やっぱり文句を言わずにはいられない最低の出来です。



まあ、少なからずこの映画には期待できないというのは事前からある程度察知できた。

まず、監督の樋口真嗣の「のぼうの城」という作品が全然面白くなかったこと。最初は『進撃の巨人』は「告白」の中嶋哲也が監督になる予定だったが、なぜか降板となり、代わりに彼が監督となり、特撮ファンは喜んだ。勿論、特撮監督のしての技量は認めるが、彼の「パシフィック・リム」を観てのしょうもないツイートを見てとても残念な感想を持った。

『健全な日本男子はピンチにおちいった女子パイロットをローアングルで撮るんだよ!衰えぬ闘志は前のめりのポーズで‼利き目を設定して顔の向きを捻じりつつ目線は真っ直ぐに!背骨は絶えずS字を描け!注視点は太腿だ!異論は認めん!』

そして、脚本は誰かな?と思ったら、その一人が 渡辺雄介で、「20世紀少年」「GANTZ」「ガッチャマン」といった作品をてがけており、うん、俺には全部ハズレなのである。

さらに面倒くさいことに、もう一人の脚本家が映画評論家の町山智浩なのだ。映画を評論することと、映画を作ることは全く別の才能。文法がまったく異なる。英語が喋れるからといってフランス語が喋れるとは限らない。ただ、個人的には町山さんは彼が雑誌「宝島」時代から知っているライターさんでもあり、彼が怪獣映画大好きなので複雑な気持ちでもあった。

原作ファンでもないし、スルーしてもよかったんだけど、観る気になったのは、水崎綾女、武田梨奈、清野菜名といった立派にアクションをこなせる女優さんをキャスティングしていたから。

なのに、武田梨奈だけ申し訳程度なアクションシーンしかないってどういうことよ?だったらゴーリキーさんでもタケイーさんでもいいんじゃないかと思ってしまう。清野菜名に至ってはセリフさえない。水崎綾女はただの乳揉まれ要員でした。

では、以下文句の羅列です。

・主人公エレンが登場から中二病メンタルなのでもう悪い予感しかしない。
・死んだはずのミカサに2年ぶりに会ったのに、あんまり動揺していないエレン。WHY?
・「巨人は音に敏感なので喋るな!喋るくらいなら舌を噛め!」とブリーフィングを受けているにもかかわらず、
結構な音を立てて進行するトラックとぺちゃくちゃ喋りながらダラダラ歩いてる君たちはいったい何かね?バカなの?
・「子供の声が聞こえる」といって、作戦から勝手に離脱して捜索するおねーちゃん。そして、「おい!」と言ったきり制止もせずに
ついていくエレン。
・案の定、赤ん坊巨人に見つかって、巨人たちを招きよせてしまう。
・本来なら懲罰ものの行動なのに、批判した同僚をケンカで失神させてしまうという暴挙にでるエレン。
・このケンカのシーンなんだけど、最後に飛びヒザげりを出すのね。実際のケンカでこれを使うのはムエタイの選手くらいです。
・それでね、飛びヒザげりが出た瞬間に二人の背景が光って逆光みたいな感じの演出効果が入るんだけど、ただのケンカにこれいるか?
・それでも、「これ以上、隊を乱すな!」と注意されただけですむっていう・・・。
・何気に装甲車があったんだけど、装甲車を作る技術があるなら、操作の難しい立体起動装置よりも、RPG的な飛び道具で首筋を狙うとか出来たんじゃね?
・音に敏感だって言ってるのに軍艦島でピアノをひくミカサ。
・そして、なぜか上から鳥の羽みたいなのが落ちて、光が真上からミカサを射すという謎演出。
・最強戦士シキシマが及川光博みたいなナルシストキャラで登場!なぜか平均台を歩くごっこをしながら説教タイムです。
・シキシマの「お前の元カノは今は俺のセフレだよーん」的な行動に、動揺して叫びまくるエレン。だから静かにしろよ!
・そんな状況下でいながらエッチをしはじめる男女あり。刺激されてエレンを誘惑するおねーちゃん。
・言ったこっちゃない、やっぱり巨人登場です。
・なぜか爆弾を積んだトラックがおかしな覆面の謎の人物に盗まれます。この人物ちょっとだけ前に写ってるんだけど、後からセリフで爆弾盗まれた理由を説明しただけで相当にわかりにくい。これはもうちょっとちゃんと前フリしておかないと「は?」ってなっちゃうと思う。
・巨人を一本背負いする人間がいる。原作にもあるらしいんだけど巨人のサイズを考えてね。
・エレン大ピンチ!なのに助けないシキシマ。本当お前誰だよ?
・巨人を攻撃する巨人がエレンだとなぜかわかっちゃうミカサ。
・躊躇無くエレン巨人の首筋を切るミカサ。

あとね、「エレンが巨人に立ち向かう理由が『母親が目の前で食べられたから』だと男として弱い気がした」 結果、寝取られたミカサを奪い返す話に。ってのは全くもって理解できません。

それと、巨人があんまり巨人に見えない。いや最初の村を襲ったシーンはよく出来てるなぁって思ったんだけど、これって目線が下から上を見上げる感じになるのでそう感じたんだけど、後半に立体起動装置を使って上からの攻撃だったり、ビルの上から攻撃で視線が上になっちゃったりで、あのCGの合成の感じからすると、ちょっと怪獣映画としての恐さが薄れちゃったかなぁと思います。

そんなわけで、俺的には「ガッチャマン」のちょい下ぐらいに位置する作品です。

なお、この監督と「エヴァンゲリオン」の庵野秀明が脚本・総監督でゴジラを撮るみたいですね。アニメが面白いからといって実写版を面白く作れるとは限らない。

それに、おそらく予算はハリウッド版「ゴジラ2014」の半額以下。同じメニューの料理をその予算で作れと言われているようなもんで無理ゲーに近い。

「ゴジラ2014」を観ていながら、日本でも作ろうという発想はどこから来るのか不思議でたまらない。大金をかけてゴミを作るという考えが俺には全然わからない。東宝は何を考えているのだろうか?

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Zネーション

【病んでるねぇ】

海外TVドラマの最高傑作といえば私の中では「ブレイキングバッド」で、これを見て以来、海外TVドラマをちょこちょこレンタルしてるわけですが、最近観ているのが「Zネーション」というゾンビものです。

呑み屋やスナックでの話題のネタ作りのためによく映画やDVDを観る。というわけで『Zネーション』について語ります。




ちょっとだけネタばれします。

これまた女子ウケはとことんよくないと思いますが・・・。

ゾンビものドラマといえば「ウォーキング・デッド」なんですが、シーズン6が10月にならないと始まらないタイミングで新しくぶっこんできたわけです。

アメリカではゾンビものが大流行・・・というより、終末論的なものが流行ってるんですね。
『マッドマックス』もリブートしたし、『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』はアイアンマンの中の人が人工知能を作ったら、世界の平和のために人間は不要と判断して人工知能が暴走する話だし、『ターミネーター新起動ジェネシス』はいわずもがなです。

そしてまたゾンビものかよ・・・と思ってたら、「Zネーション」は何だか作り方がちょっと変。

正統派である「ウォーキング・デッド」は、サバイバル要素よりも、人間同士のコミュニティの醜い争いや仲間同士の葛藤が深く表現されています。結局は人間ドラマなんですね。脚本もかなり念入りに作られています。

一方「Zネーション」は作りが結構雑。

ちなみに大体のあらすじは、ゾンビのワクチンを作れる抗体を持った男をニューヨークから全米で唯一機能しているカリフォルニアの科学研究所まで数千kmをかけて運ぶって言うお話です。

その指示をしているのが、NSA(国家安全保障局)にいて衛星通信やAMラジオで連絡を取ってる市民Zと呼んでいるお兄ちゃんなんだけど、この施設にいるのこの人だけだったりして、「なんでお前一人だけそこにいんのよ!」と誰もがツッコミたくなるんですが、全然説明がないんだよね。後で明らかにするかもしれないけど。

また、ゾンビが音に反応して集まっちゃうから、なるべく銃は使わないって設定なんだけど、結構な割合で銃を使ってます。どこで玉を調達したかわからないけど、1万体殺すのが目標とか言ってるスナイパー兄ちゃんが無駄に撃ったりしてます。ちなみに初登場のシーンで1600ぐらい殺したとか言ってたので本当にどこでそんなに玉を手に入れたかは不明です。

それでね、一番びっくりしたのは、こいつが主人公ねってみんなが思ってた男が6話ぐらいで死んじゃいます。こいつは重要人物だな、って思ってた男も結構早めに死にます(笑)。

ありえません。「HERO」でキムタクが6話で死んで、まだ話を続けるみたいな・・・ちなみに「HERO」に例えると松重豊級の人物も2話ぐらいで殺しちゃったんで、この先どうなるかわかったもんじゃありません。

ネタバレしちゃうとDVDのジャケット写真の中央にいる2人が早めに死ぬからね(爆)。

残酷なシーンは「ウォーキング・デッド」でも結構出てくるんですが、赤ちゃんゾンビとか、人肉食いシーンとか平気で出てきます。ペイチャンネルとはいえ全国TVなんですけど。

さすがアメリカ、児童養護施設の描き方がひどいとかで問題になっちゃう我が国とは全然違います。

ちなみにアメリカという国は所得格差が物凄くあって、1%の富裕層が国全体の所得の25%を占めているといわれていて、中間層が没落して、リーマンショック後の失業率も高止まりしたままで、大学の学費も高騰しているので、資産を持ってるお金持ちに産まれない限り、財産なんて築けないって雰囲気になってるのね。

それと医療費も酷いことになっていて、盲腸の手術で100万円を超える請求が来ちゃったりします。アメリカには公的な健康保険制度がなくて、みんな民間の保険会社の保険に加入してるんだけど、ガンとか心臓病とかヘビーな病気になっちゃうと、その治療法だと保険の適用外ですとか言われて膨大な治療費を請求されたりするのね。それで治療費のせいで借金して破産宣告したり、保険に入ってなくて治療費が払えなくて死んじゃう人が年間で数万人いたりします。

あまりに治療費が高いんでインドで手術を受ける人もいます。治療費が安くて都心の病院だと英語が通じるからです。

アメリカという国は世界No1の経済大国だけど一部の金持ちにしか優しくない国になってるのです。

だから、もうヤケになって「Zネーション」みたいなノリで世界なんて終わってしまえ!って感じになってるのかなぁ?と思うわけです。

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by G-Tools , 2015/07/25



呪怨~終わりのはじまり

【なんでこうなった?】

男女のカップルの恋を深めるためには、恋愛映画よりもドキドキ・ハラハラするような映画を見たほうがよい。「つり橋効果」というやつですね。というわけでドキドキ・ハラハラというか「呪怨~終わりのはじまり」を観ました。以下、ちょっとだけネタバレします。



[あらすじ]
小学校3年生の学級担任になった結衣(佐々木希)は、不登校の生徒・佐伯俊雄の自宅に行ってから、理解不能な現象に悩まされていた。その家ではかつて凄惨(せいさん)な出来事が起きており、関わった者全員が亡くなるという呪われた場所だった。結衣は吸い寄せられるように、再び佐伯家に向かい……。

あの続きかと思ったらリメイクなんですね。ビデオ版が出てから12年ですか。
でも、リメイクの意味あるかなぁ?VFXの技術が進歩したからって恐怖が増すってわけではないのはクロエ・グレース・モレッツ版「キャリー」をみてわかるとおり。

実は『呪怨』シリーズは一番最初のビデオ版2作が最恐です。

理由もなにもなく、あの家に関わる人間がことごとく呪われていく。そして、その背景になった佐伯家の事件に驚愕する、ってのが恐かったんです。ビデオ版2作が「超恐い(開始から「佐伯剛雄カッターで伽椰子を切り裂き血まみれシーン」を古いフィルム風に撮影がスゲー恐い)」と評判になって、映画化がされていったんですが、ホラーもののパターンとして、リングの貞子のようにしょっちゅう登場させるとコミカルになっちゃうって弱点があるんですね。白塗りにもなれちゃう。だからシリーズは続ければ続けるほど恐くなくなるって可能性を含んでいます。

それを克服するのは結構大変だと思うのです。リメイクだとビデオ版と比較しちゃうからね。

そして、今回はなんと設定を改悪してしまったんです。

俊雄君が父親に虐待を受けて2階の部屋の押入れに放置されて死亡→数年後、その家に佐伯夫婦が引越し→なかなか子供が出来なかったが、やっと息子が生まれ俊雄と名づける→父親になつかない俊雄→佐伯剛雄が怒り狂い伽椰子と俊雄を惨殺

というふうに呪いの発端を俊雄君にしちゃったんですね。

本来の設定は、

伽椰子は大学時代の同級生・小林俊介に片思いし、後年になって自分の息子・佐伯俊雄が通う小学校教師になっていたことを知る。伽椰子は元来思い込みが強いストーカーだったせいもあり、学生時代から俊介への想いを大学ノートに綴り続けていたのだが、教師になった俊介に再会したことで思い入れが再燃焼。より狂信的にノートへの書き込みを始める。
2人目の子供(女の子)を熱望していた伽椰子の夫である佐伯剛雄だが、なかなか伽椰子が妊娠しないことを不審に思って産婦人科を訪れた際、自らが「乏精子症」である事実を知る。担当医の「妊娠する確率は数%です」との発言に、俊雄の父親が自分ではないという妄想に取りつかれる(実際には伽椰子の男性経験は剛雄のみで、俊雄の父親は紛れもなく剛雄であった)。
剛雄は、伽椰子のノートを偶然見てしまったことから、嫉妬に狂って暴力を振るうようになる。俊雄という名前が小林俊介の「俊」と自分の「雄」を取って付けられたものであると判断し妄想を肥大化させた剛雄は、俊雄の父親が小林であるという結論に達する。剛雄は、これまで可愛がっていた息子にも憎悪の感情を剥き出しにするようになり、息子にも暴力を振るうようになる。
ある日、遂に剛雄は猛烈な虐待の果てに伽椰子を惨殺。カッターで彼女の喉や全身を切り裂き、2階に一時放置した。この時点では伽椰子は絶命に至っておらず、半死半生のまま這って階段下まで降りて逃げたのだが、追ってきた剛雄にとどめを刺された。父の連日の虐待で傷付いていた俊雄は、この現場を2階の手すりの間から目撃したため押入れに隠れる。押入れに隠れている最中に俊雄は、母親によって向こう側の世界に連れて行かれた(清水崇監督の談話より)。剛雄は数日後に伽椰子に呪い殺され、変死体で発見された。
以後、佐伯家は無人の家となり、次々と入居者が引っ越してくるが、その家人や親族、事件の捜査をした刑事たち全てが伽椰子の呪いで死んでゆくことになる。


つまり伽椰子の異常性が発端なんです。だからこそ、2階の部屋になんかありそう?とやってくる女子学生を見て観客は『その部屋はヤベー!』ってびびるわけです。

で、今回は俊雄君がやたら出るんだよね。伽椰子はあんまり出てこない。なかなか子供が出来なくてつらい思いを狂信的にノートに書き込むってシーンはあるんだけど、それと俊雄君との繋がりが明確ではないので、伽椰子は変な人扱いに降格です。

さらにトリンドルを部屋の中でぶんまわしワイヤーアクションと佐々木希の恋人役の特殊メイクに至っては残念としかいいようがありません。

新作の『呪怨~ザ・ファイナル』もいずれDVDで観ますけど、もう全然期待してません。

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by G-Tools , 2015/06/29