キャバクラ嬢を口説く為の500の方法 すすきの恋愛論
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ドント・ブリーズ

【恐怖のホームアローン】

くどいようですが、このブログではもう口説きネタはやりません。あくまでGoogleさんに忘れられないための定期投稿です。本家ブログへはこちらへどうぞ

呑み屋やスナックでの話題のネタ作りのためによく映画やDVDを観る。というわけで『ドント・ブリーズ』を観ました。 以下、ネタばれは、ほんのちょこっとで、この映画を十分に楽しめる解説をします。



ざっとあらすじ
親元を離れ、街から逃げ出すための資金が必要なロッキーは、恋人のマニーと友人のアレックスとともに、地下に大金を隠し持っていると噂される盲目の老人の家に強盗に入る。しかし、その老人は目が見えないかわりに、どんな音も聴き逃さない超人的な聴覚をもち、さらには想像を絶する異常な本性を隠し持つ人物だった。
観たのは年明けなんだけど、公開初日は昨年末ということで、昨年度の映画の中でもベストと言ってもいいぐらいの傑作。

ロクな宣伝もしていないサム・ライミがプロデュースする低予算ホラーがクチコミでまさかの大ヒット。

クリスマスの夜に泥棒に入って『子供一人で留守番してるだけじゃないか、楽勝!』と思ったのに酷い目に会うコメディは「ホームアローン」だが、こちらは、『目の見えないじいさんの一人暮らし、楽勝!』と思ったのに、絶対に泥棒に入ってはいけないとんでもないじいさんの家だったという話。

構造的不況とリーマンショックで空き家だらけの廃墟となってしまったデトロイトの街。
泥棒3人組みが狙っているジジイの家の周辺は人気がなく、ジジイの一人暮らし。しかも、ジジイはどうやら目が見えない。仮に見つかっても顔がバレる心配もない。モメても相手はじいさん一人だから3人力を合わせれば何とかなる。

ところが、そんな安易な考えがすぐに間違いだと気づくとんでもない相手だったというお話。

この映画の何がすばらしいかというと、目が見えなくても泥棒を追い詰めようとするじいさんvs物音を立てずに何とかこの家から脱出しようとする泥棒で観客が想定するあらゆる出来事を軽く超えてしまうこと。なかでも、このじいさんは既にとんでもないことをやらかしていたこと。これは観客も想定外なので一瞬『えーーーーー!!何が起きたのーーーー!』とビックリするしかない。

お金をかけなくてもアイデア次第で映画はいくらでも面白くなるというのを、あらためて考えさせられた。

貞子vs伽椰子

くどいようですが、このブログではもう口説きネタはやりません。あくまでGoogleさんに忘れられないための定期投稿です。


呑み屋やスナックでの話題のネタ作りのためによく映画やDVDを観る。というわけで『貞子vs伽椰子』を観ました。


以下、ネタばれします。

ざっとあらすじ

その映像を見ると貞子から電話がかかってきて2日後に必ず死んでしまうという「呪いの動画」を見てしまった女子大生の有里。そして、入ったら行方不明になるという「呪いの家」に足を踏み入れてしまった女子高生の鈴香。共に呪いをかけられた2人を救うために立ち上がった霊媒師の経蔵は、貞子と伽椰子を戦わせるという秘策に打って出る。

プロデューサー『リングの貞子と呪怨の伽椰子を一緒に出したいんだけど撮ってくれる?』 という罰ゲームみたいな依頼に対して苦笑いしか浮かばない映画監督がほとんどだと思うが、 『面白そうですねぇ、やりましょう!』と快諾するであろう男がいた。白石晃士である。



さて、どんなぶっ飛んだ話にするかと思ったけど、意外と普通。



貞子に呪われた少女と呪怨のあの家に入っちゃった少女の二人がいる。この二人の呪いを同時に解決しなければいけない霊媒師。

       ↓
貞子に呪われた少女が呪怨のあの家に行く+呪怨のあの家に入っちゃった少女があの家で呪いのビデオを見る。

       ↓
相反する二つの呪いが出来てしまったので、さて貞子と伽椰子はどうする?

という呪いの解決方法である。どうしたんだ?白石晃士!すっげー普通だぞ!

ところが、そう簡単に呪いは解決できず、少女を犠牲にして貞子と伽椰子を同時に井戸に封印しようとして失敗。 結果、貞子と伽椰子が合体したバケモノが出来てしまい全滅!というオチです。 なんだか想定内すぎて面白くないんだけど・・・白石晃士っぽくないんですよね。 さすがに、もはやしゃぶりつくした題材だけに、全然怖くはないです。 ただ、こんな無茶ぶりに対して、結構なクオリティを保っているのは確か。お笑いにならずにすんだのも監督の技量といえるでしょう。

クリーピー 偽りの隣人

【物語の破綻には興味がないのか?】

くどいようですが、このブログではもう口説きネタはやりません。あくまでGoogleさんに忘れられないための定期投稿です。
呑み屋やスナックでの話題のネタ作りのためによく映画やDVDを観る。というわけで『クリーピー 偽りの隣人』を観ました。


以下、ネタばれします。

ざっとあらすじ
元刑事の犯罪心理学者・高倉は、刑事時代の同僚である野上から、6年前に起きた一家失踪事件の分析を依頼され、唯一の生き残りである長女の記憶を探るが真相にたどり着けずにいた。そんな折、新居に引っ越した高倉と妻の康子は、隣人の西野一家にどこか違和感を抱いていた。ある日、高倉夫妻の家に西野の娘・澪が駆け込んできて、実は西野が父親ではなく全くの他人であるという驚くべき事実を打ち明ける。

監督は黒澤清である。今でも彼が撮った『CURE』と『回路』は傑作だと思う。霊的なものや呪いが感染していく描写において、この2つの作品は当時かなりの衝撃を与えた。

けれど、なぜかこれをピークに2000年以降、彼が監督した作品は加速度的につまんなくなってしまうのである。

そんなわけで、彼が得意のサスペンスホラー系の映画ではあるが、Yahoo!レビューでも★1個が散見する酷い状況に。

まあ、それもしょうがないというか、原作は読んでないんですが、まず脚本がそうとうにヒドイ。

1.警察はそんなにバカじゃない
同僚の刑事が変死しているにも関わらず、その容疑者の家に単独で突っ込んでやられちゃうなんてのは安いTVドラマにしかありえない。
しかも単独で突っ込んでいったのはベテラン刑事である。

さらに、一人の少女を残して一家3人が失踪した事件を追いかけていた刑事が、今更失踪した家族の家の隣が空き家で、捜索したら5つの死体(失踪したとされた3人と隣に住んでいた家の家族二人)が出てきたなんて、そこまで日本の警察は呑気だろうか?犯人は隣人としてある程度の期間暮らしていたわけで、近隣の聞き込み調査で必ずボロが出る。しかも殺害した家族の預金通帳を使っていたようだから入出金記録でも怪しまれる。

2.娘の行動が意味不明
『あの人はお父さんじゃありません。全然知らない人です』と言う隣の家の娘の発言とやっている行動が矛盾する。確かに母親を人質にされていたとか洗脳されていたからと考えると論理的な行動がとれないのは理解できるが、色々と発言と行動が一致しないのでストーリー上ではノイズにしかなっていない。

3.竹内結子の行動が意味不明
『あの人なんか気持ち悪い』と言っておきながら、次の日にあまったシチューを差し入れにいくというお前こそ偽善者なのでは?とツッコミを入れざるを得ない。

そして、覚醒剤らしきものを打たれたとはいえ、旦那を裏切る行動をとるのが謎。この辺の描写が全然ないので見た人は全員「なんで?」ってなる。

4.洗脳の仕方が謎
覚醒剤らしきものを使用してるのはわかってるけど、それ以外の手法があんまり描かれていない。

自分ではなるべく手を下さず、用済みとなった人間を殺害させて死体処理を行わせ、罪の意識を負わせる、ってのはあったけど、これで思い出したのが実際にあった事件『北九州一家監禁殺人事件』である。

『北九州一家監禁殺人事件』
人の弱みにつけこんで一家7人を監禁し、拷問と虐待によってマインドコントロール下に置き、お互いの不満をぶちまけさせて相互不信を起こして逆らえなくし、被害者同士で虐待をさせることで相互不信を一層深くさせ、自分の手は汚さずに用済みとなった人間を殺害して死体処理を行わせた。あまりに残虐すぎて事件に報道規制がかけられたとされ、世間にはそれほど知られていない。

5.誰もがそうなるよねというオチ
これで洗脳の仕方の曖昧さを尚更強調してしまうことに。

最初は犯罪心理学者である主人公が、ミイラ取りがミイラになったのを気づかない「シャッターアイランド」系の話かと思ったが、ストレートに隣人がなりすましのサイコパスでしたというお話。

とりあえず隣人の不気味さを描くという点では香川照之の演技が光っているが、ストーリーが滅茶苦茶なので只ひたすら残念としかいいようがない。

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