進撃の巨人 | キャバクラ嬢を口説く為の500の方法 すすきの恋愛論

進撃の巨人

【なんでこうなった?】

これまた女子ウケは全然よくないと思うけど・・・。

以下、壮絶にネタばれします。

やっぱり文句を言わずにはいられない最低の出来です。



まあ、少なからずこの映画には期待できないというのは事前からある程度察知できた。

まず、監督の樋口真嗣の「のぼうの城」という作品が全然面白くなかったこと。最初は『進撃の巨人』は「告白」の中嶋哲也が監督になる予定だったが、なぜか降板となり、代わりに彼が監督となり、特撮ファンは喜んだ。勿論、特撮監督のしての技量は認めるが、彼の「パシフィック・リム」を観てのしょうもないツイートを見てとても残念な感想を持った。

『健全な日本男子はピンチにおちいった女子パイロットをローアングルで撮るんだよ!衰えぬ闘志は前のめりのポーズで‼利き目を設定して顔の向きを捻じりつつ目線は真っ直ぐに!背骨は絶えずS字を描け!注視点は太腿だ!異論は認めん!』

そして、脚本は誰かな?と思ったら、その一人が 渡辺雄介で、「20世紀少年」「GANTZ」「ガッチャマン」といった作品をてがけており、うん、俺には全部ハズレなのである。

さらに面倒くさいことに、もう一人の脚本家が映画評論家の町山智浩なのだ。映画を評論することと、映画を作ることは全く別の才能。文法がまったく異なる。英語が喋れるからといってフランス語が喋れるとは限らない。ただ、個人的には町山さんは彼が雑誌「宝島」時代から知っているライターさんでもあり、彼が怪獣映画大好きなので複雑な気持ちでもあった。

原作ファンでもないし、スルーしてもよかったんだけど、観る気になったのは、水崎綾女、武田梨奈、清野菜名といった立派にアクションをこなせる女優さんをキャスティングしていたから。

なのに、武田梨奈だけ申し訳程度なアクションシーンしかないってどういうことよ?だったらゴーリキーさんでもタケイーさんでもいいんじゃないかと思ってしまう。清野菜名に至ってはセリフさえない。水崎綾女はただの乳揉まれ要員でした。

では、以下文句の羅列です。

・主人公エレンが登場から中二病メンタルなのでもう悪い予感しかしない。
・死んだはずのミカサに2年ぶりに会ったのに、あんまり動揺していないエレン。WHY?
・「巨人は音に敏感なので喋るな!喋るくらいなら舌を噛め!」とブリーフィングを受けているにもかかわらず、
結構な音を立てて進行するトラックとぺちゃくちゃ喋りながらダラダラ歩いてる君たちはいったい何かね?バカなの?
・「子供の声が聞こえる」といって、作戦から勝手に離脱して捜索するおねーちゃん。そして、「おい!」と言ったきり制止もせずに
ついていくエレン。
・案の定、赤ん坊巨人に見つかって、巨人たちを招きよせてしまう。
・本来なら懲罰ものの行動なのに、批判した同僚をケンカで失神させてしまうという暴挙にでるエレン。
・このケンカのシーンなんだけど、最後に飛びヒザげりを出すのね。実際のケンカでこれを使うのはムエタイの選手くらいです。
・それでね、飛びヒザげりが出た瞬間に二人の背景が光って逆光みたいな感じの演出効果が入るんだけど、ただのケンカにこれいるか?
・それでも、「これ以上、隊を乱すな!」と注意されただけですむっていう・・・。
・何気に装甲車があったんだけど、装甲車を作る技術があるなら、操作の難しい立体起動装置よりも、RPG的な飛び道具で首筋を狙うとか出来たんじゃね?
・音に敏感だって言ってるのに軍艦島でピアノをひくミカサ。
・そして、なぜか上から鳥の羽みたいなのが落ちて、光が真上からミカサを射すという謎演出。
・最強戦士シキシマが及川光博みたいなナルシストキャラで登場!なぜか平均台を歩くごっこをしながら説教タイムです。
・シキシマの「お前の元カノは今は俺のセフレだよーん」的な行動に、動揺して叫びまくるエレン。だから静かにしろよ!
・そんな状況下でいながらエッチをしはじめる男女あり。刺激されてエレンを誘惑するおねーちゃん。
・言ったこっちゃない、やっぱり巨人登場です。
・なぜか爆弾を積んだトラックがおかしな覆面の謎の人物に盗まれます。この人物ちょっとだけ前に写ってるんだけど、後からセリフで爆弾盗まれた理由を説明しただけで相当にわかりにくい。これはもうちょっとちゃんと前フリしておかないと「は?」ってなっちゃうと思う。
・巨人を一本背負いする人間がいる。原作にもあるらしいんだけど巨人のサイズを考えてね。
・エレン大ピンチ!なのに助けないシキシマ。本当お前誰だよ?
・巨人を攻撃する巨人がエレンだとなぜかわかっちゃうミカサ。
・躊躇無くエレン巨人の首筋を切るミカサ。

あとね、「エレンが巨人に立ち向かう理由が『母親が目の前で食べられたから』だと男として弱い気がした」 結果、寝取られたミカサを奪い返す話に。ってのは全くもって理解できません。

それと、巨人があんまり巨人に見えない。いや最初の村を襲ったシーンはよく出来てるなぁって思ったんだけど、これって目線が下から上を見上げる感じになるのでそう感じたんだけど、後半に立体起動装置を使って上からの攻撃だったり、ビルの上から攻撃で視線が上になっちゃったりで、あのCGの合成の感じからすると、ちょっと怪獣映画としての恐さが薄れちゃったかなぁと思います。

そんなわけで、俺的には「ガッチャマン」のちょい下ぐらいに位置する作品です。

なお、この監督と「エヴァンゲリオン」の庵野秀明が脚本・総監督でゴジラを撮るみたいですね。アニメが面白いからといって実写版を面白く作れるとは限らない。

それに、おそらく予算はハリウッド版「ゴジラ2014」の半額以下。同じメニューの料理をその予算で作れと言われているようなもんで無理ゲーに近い。

「ゴジラ2014」を観ていながら、日本でも作ろうという発想はどこから来るのか不思議でたまらない。大金をかけてゴミを作るという考えが俺には全然わからない。東宝は何を考えているのだろうか?

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