追記:進撃の巨人season3part.2 第55話② | リフレクソロジストのアニメ萌え語り

リフレクソロジストのアニメ萌え語り

セラピスト。戸越銀座でリフレクソロジー、アロマトリートメンをしています。
好きなアニメの萌えを吐き出します。
好きな作品は元は進撃の巨人。今熱いのはハイキュー!!(アニメ派)、弱虫ペダル。他にもジョジョの奇妙な冒険、呪術廻戦、DRAGONBALL、鋼の錬金術師など。

※ネタバレあり

※アニメベースでストーリーを追っています

※原作は19巻まで読みました。

 

今回も第55話「白夜」を振り返ることにします。
リアタイ視聴直後のブログをリブログしておきます。前回と少し見解も変わっているところもありますし、同じことを言っているところもあります。今回はいろいろな気持ちがごちゃ混ぜになってしまった回でした。

 

part.2のエルヴィンを見ていると、ここまでたどり着くのに、どれだけ自分の感情をかみ殺してきたのか、と思ってしまいました

エルヴィンは、ケニーの言葉を借りると「父親の仮説の立証という夢」に酔っぱらって戦ってきましたが、この奪還作戦において、自分の夢のために多くの命を切り捨てるという冷酷な判断をし続けることにほとほと疲れ果てていたように見受けられます。

「父親の仮説を立証する」ことを

「人類の未来の為に戦う」という言葉にくるんで、

多くの兵士を死地へ導いてしまった…

そればかりを考えながら壁の上に佇んでいたように思います。

「夢をあきらめて死んでくれ」というリヴァイの言葉に対して「リヴァイありがとう」と応じているところをみると、死に場所を求めていたように感じられます。

 

エルヴィンはリヴァイとハンジにとっては「調査兵団団長としてのエルヴィン」である以上に、恩師であったり、兄貴分だったり、同志である気持ちが、104期のエレンたちより強かったと思います。だからアルミンの命と天秤にかけた時、どうしてもエルヴィンを選びたくなるのは当然で、「調査兵団団長を死なせてはいけないだろう」という幹部としての建前で私情をくるんで、リヴァイはエレンに、ハンジはミカサにアルミンをあきらめるように説得していました。

客観的に見ていると立場による大人の無意識な狡さだな、と思いました。

 

そしてリヴァイはエレンに「兵長こそ私情をはさんでるんじゃないか」という事をピンポイントで指摘されてしまい

「エルヴィンがここにいるならエルヴィンだ!」

とリヴァイにしては理屈が通っておらず、子供のように駄々をこねるような感じが印象的でした。

リヴァイはこの時点で、時間がないことも手伝って

兵士長としての考えなのか、

リヴァイの個人の想いなのか、

混乱している様子がうかがえます。

 

でも

リヴァイの選択する基準として

「俺は人類を救える方を生かす」

というのがブレなかったことは確かです。

 

フロックが「団長ににとどめを刺そうとした」「巨人に勝つには悪魔が必要なんだよ」という事を聞いてリヴァイはハッとした表情をしていました。リヴァイはこの時、初めて自分達がエルヴィンに悪魔であることを仕向けていたこのとに気づいたように感じました。

そして、エレンがアルミン考えで多くの局面を乗り越えてきた事実を一つ一つ挙げ、またアルミンが巨人の殲滅以降の夢を語っていたことを言っているのを聞いて思案の表情をしていました。

アルミンの海の話は物陰でリヴァイも奪還作戦前夜の聞いていましたしね。

「それだけじゃないよ、海だ!」を。

また、その注射を手にすれば、嫌でもケニーの最期を思い出しますよね。

その二つを思い出しているタイミングで、エルヴィンのまるで注射をはねのける形の挙手とうわ言です。

 

リヴァイはこの時、このうわ言を聞いて、エルヴィンが酔っぱらっていた「夢」がもし叶えられたとしたらエルヴィンには先がないと思ったと思います。

紐がキレた凧のように、心が空っぽになってしまうかもしれない男に、更にこの先の地獄に悪魔として再び召喚すること、そして「死んでくれ」といったことに対し、その状況にそぐわない穏やかな瞳で「リヴァイ…ありがとう」と言ったエルヴィンを考えると、この無間地獄からエルヴィンを解放させてやりたいと思ったでしょう。

且つ、アルミンの先を見据えた前向きな夢のほうが「人類を生かすほう」と判断した結果、アルミンを選択したのではないだろうか、と思いました。

 

リヴァイのぎゅっと結んだ唇が大きな決断を下したという瞬間をとても良く表現していましたね。

 

エルヴィンが少年時代、父親である先生に挙手をして質問した内容はここに来るまでついぞ一度も出てきていませんでしたが、死に際のうわ言があの時の言葉だったのか…と思いました。

 

「先生…人類が壁の外にいないって、どうやって調べたんですか?」

 

のすべての根源がここだったんだな、と思いました。

 

団長然りと凛々しく美丈夫で鉄面皮で冷静沈着だった男が、少年に戻った瞬間にこの世を旅立ってしまいました。

「もうこいつを許してやってくれないか」

リヴァイの優しさと言っていいのかわかりませんが、エルヴィンへの想いを感じた言葉でした。

ハンジと共に「エルヴィンを失いたくない」というのは自分たちの我儘かもしれないと思ったのかもしれません。

「休ませてやらねぇと…」

死をもってしか休めないなんて。

長い、長い、長い旅でしたね、エルヴィン…お疲れ様でした、と言いたいです。

 

しかし調査兵団の屋台骨がなくなってしまい、リヴァイもハンジもぽっかり心に穴があいてしまっただろうと思います。

エルヴィンを看取る時のリヴァイとハンジのが何とも言えないです。

長い時間共に戦ってきたもの同士にしか通じ合わないような絆を感じました。

「もう…死んだよ」

「…そうか…」

もう過去の調査兵団を知っている人物はこの2人しかいません。

これから二人三脚で調査兵団を引っ張っていかないといけないですね。

2人はどれだけの屍を越えてきたんでしょうね。

そのことを具体的にこの人たちが言葉にして話すことは今までありませんでした。

ハンジがミカサに語りかけている言葉が初めてだったかな、と思います。

 

リヴァイもハンジもいつもどこで泣いてるんだろう…。

 

モブリットの最期も辛かったです。

season2の終盤から男気が出てきて、存在感を増してきたのにハンジをかばって木っ端みじんに消えてしましました…。

ここで「分隊長!」ではなく「ハンジさん!」と言っているところが、この二人の長い付き合いを感じさせます。モブリットは要所、要所で「分隊長」と「ハンジさん」を使い分けしてましたね。

ずーっとハンジさんの部下だったんでしょうね。

モブリットはハンジの奇行をコントロールしている節がありましたから、つい暴走しがちなハンジさんは手放さなかったんだろうと思います。

リヴァイとはまた違った深い絆を感じます。

 

ハンジは男性顔負けな所もありますが、若干ですが感情に流されやすいところが女性的でもあります。

今回も、ライナーを始末しようとしたときは冷静さを失っていたように思います。

ジャンの言葉で落ち着きを見せていました。

そしてジャンがいなければ四つ足の巨人にパックリやられていたことでしょう。

ハンジにはモブリットに代わる副官が必要ですね。

 

ジャンは今回、アルミンが迷走したために、リーダー代行的にリヴァイ班を率いたところが多かったですが、自分の言動の結果がどいつもこいつも惨憺たるものでしたから物凄く辛かったでしょうね。

アルミンは黒焦げだし、ライナーは奪われるし、どちらもジャンのせいではないですが、発言者からしたらどうにこうにも居心地の悪い結果だったと思います。アルミンの復活はジャンにも大きな救いだったのではないでしょうか。

 

そして気になるのがジークとエレンの関係です。

グリシャ・イェーガーは2人にとって父親なのでしょうか。だとしたら年齢差がありそうですが。

「父親の被害者」と言っていましたね。

 

巨人化アルミンに食われるベルトルトの表情が切なかったです。

気が付いた時にはもうアルミンの掌で、その瞬間エレンたちを見つけ、仲間がいると思って「助けてくれ!」と一瞬望みをもった表情で叫んでいましたが、その瞬間自分がその立場にないことを思い出し、物凄く悲しそうな表情をしていたのが印象的でした。彼だって死にたくはなかったでしょうから。

だから憎めないのですよ、ベルトルトやライナーも。

104期のみんなのことが好きだったんですよ、やっぱりベルトルトは。

 

壁内と壁外の正義の置き場所が何か根本的に違うからずっと平行線をたどってきましたが、ジークの意味深な発言で、エレンがこの平行線を横切る立場になりそうですね。

 

進撃の巨人ラジオ~梶と下野の進め!電波兵団~によると、既にpart.2の収録が終わったそうです。

梶くんが何かやり切った感満載の発言をしていました。そして制作スタッフ陣総出の打ち上げを盛大にしたようなんですね。

今、更に謎が出てきているのに、そういう事を聞いてしまうと、season4ってあるのか心配になりました。

でも続きをやりたいとも思っているような発言もあり、なんとしても原作を追って皆様には演じ切っていただきたいなと切に願うのでありました。

 

そして…

これだけの大損害と心の傷を抱えて、ついに次回地下室へ向かいます。

その分の結果があそこにあるのでしょうか…。

いきなり「これだけかよ!」みたいな結果ではないことを祈ります。

謎が謎を呼ぶみたいな。

とりあえず戦闘状態ではなくなり、次は誰の命が散るのかを心配しなくてよくなった分落ち着いて次回を迎えられそうです。