データベース初心者の基礎知識ブログ -15ページ目

行が入れ替わっただけのテーブルは同じ


さて、テーブルの中身を詳しくみていきましょう。



まず、2つのテーブルを内容を見比べてください。



★その1



20100714_04.jpg



★その2



20100714_05.jpg



どこが違うかわかりますか。



間違い探しみたいですね。






答えは、



  • Linux入門講座

  • C/C++辞典



の2冊が入れ替わっています。



ここで問題です。



この2つのテーブルは、データベースとして中身が一緒なのでしょうか?





















はい、答えです。



2つのテーブルは、一緒なのです。



そうなんですね。



データベースの中のテーブルは、それぞれのデータの順序は関係ありません。



データの内容が同じでさえあれば、「同じ」とみなされます。



ここは、よく覚えてくださいね。



少し、SQL の話をしますが、



SELECT * FROM テーブル



としたときのデータの順序は、いつも一緒とは限りません。



データベースの都合で、変わることがあるのです。



だから、



SELECT * FROM テーブル ORDER BY 列名



のように、常に順序が同じになるように、順序を指定する「ORDER BY」という命令を書くのが常です。



逆に言えば、



検索条件を指定したときに、どの順序で検索されるかは、分からない、ってことなんですね。



次回は、検索を早くするための「索引(Index)」を説明しましょう。

テーブルには識別子(ID)が使われる


さて、本の整理ですが、どのようにしましょうか?



今でこそ、ISBN(本の裏に付いているバーコードですね)が、どの本にもついていて整理できるようになっていますが、その昔、本屋さんで注文をするときは、



  • 本の名前(タイトル)

  • 著者名

  • 出版社名



を伝えるしかありませんでした。



そう、今でも、Amazon などでは、書名で検索ができたりしますよね。



この3つは、本の整理には外せないものなのです。



というわけで、これをそのまま Excel に書き出すと、



20100714_01.jpg



になります。



普通に、「タイトル」、「著者名」、「出版社名」で並んでいますね。



実は、どの本なのかを特定するにはこれで十分なのです。



ですが、コンピュータではちょっと扱いにくいですね。



例えば、




「Linux入門講座」の本をください。




と言われた時、どの作者かどうかを調べるためには、



20100714_02.jpg



そう、全部のデータをチェックした後に、




著者さんは「水口克也」さんですね。




と確認しないといけません。



これはなかなか面倒です。



調べるときにも、本のタイトルは正確でないとダメだし、言い方を間違っただけで、見つからなくなってしまいます。



なので、識別子(ID)というものを割り振ります。



※ 書籍の場合は、ISBN がいいんですが、ここではデータベースの説明のために ID にします。



※ ID というのは、Identify(識別子)の略です。



20100714_03.jpg



IDを割り振っておくと、書名を伝える代わりに、




IDが「X0003」の本をください。




と伝えることができます。



「Linux入門講座」というタイトルを使うよりも、短くて伝えやすくなります(覚えにくいですが・・・)。



データベースでは、こんな風に、



ID(識別子)



がたくさん使われています。



次回は、テーブルの中でデータが、どんな順序で並んでいるのかを見ていきましょう。

いろいろな整理の仕方を覚えよう


データベースの整理の仕方の続きです。



20100712_06.jpg



こんな風に一直線に並べる方法が、データベースのテーブルになります。



そうですね。よく Excel でテーブルを作ると思いますが、ひとまず、「全てを並べてしまう」のが、最初の整理の仕方です。



さて、下の方法はわかりましたか?



20100712_07.jpg



そうですね。タイトル順(っぽい)並べ方がしてあります。



  • Linux

  • Visual Basic

  • C/C++

  • その他



のような感じで分類されています。



こういう風な並べ方をすると、「Linux」の本を見つけたいときは、2冊だけ調べてば良いことになります。



最初の一列に並べた場合は、すべての本から探さないとダメです(途中で、目的の本が見つかりますが)。



さて、2番目のように分類した形で並べたものを、「索引を付ける」と言います。



データベースの専門用語で言えば、



索引 あるいは インデックス(Index)



となります。



さて、次回は、この本の並びを Excel を使って整理してみましょう。