テーブルには識別子(ID)が使われる | データベース初心者の基礎知識ブログ

テーブルには識別子(ID)が使われる


さて、本の整理ですが、どのようにしましょうか?



今でこそ、ISBN(本の裏に付いているバーコードですね)が、どの本にもついていて整理できるようになっていますが、その昔、本屋さんで注文をするときは、



  • 本の名前(タイトル)

  • 著者名

  • 出版社名



を伝えるしかありませんでした。



そう、今でも、Amazon などでは、書名で検索ができたりしますよね。



この3つは、本の整理には外せないものなのです。



というわけで、これをそのまま Excel に書き出すと、



20100714_01.jpg



になります。



普通に、「タイトル」、「著者名」、「出版社名」で並んでいますね。



実は、どの本なのかを特定するにはこれで十分なのです。



ですが、コンピュータではちょっと扱いにくいですね。



例えば、




「Linux入門講座」の本をください。




と言われた時、どの作者かどうかを調べるためには、



20100714_02.jpg



そう、全部のデータをチェックした後に、




著者さんは「水口克也」さんですね。




と確認しないといけません。



これはなかなか面倒です。



調べるときにも、本のタイトルは正確でないとダメだし、言い方を間違っただけで、見つからなくなってしまいます。



なので、識別子(ID)というものを割り振ります。



※ 書籍の場合は、ISBN がいいんですが、ここではデータベースの説明のために ID にします。



※ ID というのは、Identify(識別子)の略です。



20100714_03.jpg



IDを割り振っておくと、書名を伝える代わりに、




IDが「X0003」の本をください。




と伝えることができます。



「Linux入門講座」というタイトルを使うよりも、短くて伝えやすくなります(覚えにくいですが・・・)。



データベースでは、こんな風に、



ID(識別子)



がたくさん使われています。



次回は、テーブルの中でデータが、どんな順序で並んでいるのかを見ていきましょう。