データベース初心者の基礎知識ブログ -12ページ目

無いことを示すためのナル値(null)

テーブルで、もうひとつ重要なのがナル値(null)です。

これ、データベースではちょっと厄介で、

無いものを示す

んですね。ピンと来る方は、大丈夫なんですが、なかなかピンと来ないものです。

ええと、「0」(ゼロ)と何が違うんですか?

という話もありまして、結構ややこしいのです。

が、

いさぎよく、ここは、

無いものは、無いッ

で、覚えてしまいましょう。

手帳の話で言えば、ほら、なおと君の電話がありませんよね。

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いやぁ、なおと君の電話番号は、まだ聞いていないんですね。

そんな時を表すために、ナル値(null)を使います。

ええと、この null の呼び方ですが、「ナル値」と言ったり、「ヌル値」と言ったりしますね。

英語的な発音では「ナル」が正しいのですが、日本では「ヌル」のほうが通じます。

ダブらないのが主キーの務めです

テーブルの続き、ということは、手帳の続きですね。

テーブルを使う時に出てくる用語は、たくさんあるのですが、ひとまず、

主キー

ナル値(ヌル値、null値)

の2つを覚えればOKです。

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この手帳、2人の「きよし君」がいますね。電話番号は、06(大阪)と03(東京)なので、別人。

2人のきよし君をどうやって区別しましょうか?

というのが問題ですね。

まぁ、大阪と東京にいるわけだから、ダブルブッキングするわけでもなし、大丈夫といえば、大丈夫なんだけど、

ちょっとね、区別しておきたい。

そういう時は、「識別子(ID)」ってのを付けます。

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いわゆる、番号を振るってことですね。

この場合は、3番のきよし君と、5番のきよし君、ってことで、うまく区別ができます。

IDってのは、Identity の略ですよ。

さて、このIDなんですが、2人のきよし君を区別するために、1番から順番に番号を付けました。

こんな風に、ダブらない番号を付けた列のことを、「主キー」って言うんですね。

英語で云えば、Primary Key(1番目のキー)ってことで、「PK」と約されたりします。

表(テーブル)は基本中の基本です

さて、関係モデル(リレーショナル モデル)を覚える前に、

リレーショナルじゃない、もともとのテーブルの話を覚えておきましょう。

難しいことはなくて、単に

「関係しないテーブル」

のことですよ。

引き続き、手帳の話から続けると、

 

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手帳には、こんな風に名前電話番号が書いてありますよね。

他にも住所やメールアドレス、携帯電話とか、色々ありますけど、ひとまず、名前と電話だけ。

これの、名前と電話のところを「列」と言います。

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そして、具体的に名前と電話が書いてあるところが、「行」です。

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これが表(テーブル)の基本ですよ。

Excel を使っている方は、見慣れていると思いますが。

これ、どっちが、どっちなのか分かりづらいですよね。

なので、覚え方はこれ。

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「行列」で組みで覚えておいて、

行は、横に書くから、横向きに

列は、縦に書くから、縦向きに

という覚え方が便利ですね。