無いことを示すためのナル値(null)
テーブルで、もうひとつ重要なのがナル値(null)です。
これ、データベースではちょっと厄介で、
無いものを示す
んですね。ピンと来る方は、大丈夫なんですが、なかなかピンと来ないものです。
ええと、「0」(ゼロ)と何が違うんですか?
という話もありまして、結構ややこしいのです。
が、
いさぎよく、ここは、
無いものは、無いッ
で、覚えてしまいましょう。
手帳の話で言えば、ほら、なおと君の電話がありませんよね。
いやぁ、なおと君の電話番号は、まだ聞いていないんですね。
そんな時を表すために、ナル値(null)を使います。
ええと、この null の呼び方ですが、「ナル値」と言ったり、「ヌル値」と言ったりしますね。
英語的な発音では「ナル」が正しいのですが、日本では「ヌル」のほうが通じます。
ダブらないのが主キーの務めです
テーブルの続き、ということは、手帳の続きですね。
テーブルを使う時に出てくる用語は、たくさんあるのですが、ひとまず、
主キー
ナル値(ヌル値、null値)
の2つを覚えればOKです。
この手帳、2人の「きよし君」がいますね。電話番号は、06(大阪)と03(東京)なので、別人。
2人のきよし君をどうやって区別しましょうか?
というのが問題ですね。
まぁ、大阪と東京にいるわけだから、ダブルブッキングするわけでもなし、大丈夫といえば、大丈夫なんだけど、
ちょっとね、区別しておきたい。
そういう時は、「識別子(ID)」ってのを付けます。
いわゆる、番号を振るってことですね。
この場合は、3番のきよし君と、5番のきよし君、ってことで、うまく区別ができます。
IDってのは、Identity の略ですよ。
さて、このIDなんですが、2人のきよし君を区別するために、1番から順番に番号を付けました。
こんな風に、ダブらない番号を付けた列のことを、「主キー」って言うんですね。
英語で云えば、Primary Key(1番目のキー)ってことで、「PK」と約されたりします。
表(テーブル)は基本中の基本です
さて、関係モデル(リレーショナル モデル)を覚える前に、
リレーショナルじゃない、もともとのテーブルの話を覚えておきましょう。
難しいことはなくて、単に
「関係しないテーブル」
のことですよ。
引き続き、手帳の話から続けると、
手帳には、こんな風に名前と電話番号が書いてありますよね。
他にも住所やメールアドレス、携帯電話とか、色々ありますけど、ひとまず、名前と電話だけ。
これの、名前と電話のところを「列」と言います。
そして、具体的に名前と電話が書いてあるところが、「行」です。
これが表(テーブル)の基本ですよ。
Excel を使っている方は、見慣れていると思いますが。
これ、どっちが、どっちなのか分かりづらいですよね。
なので、覚え方はこれ。
「行列」で組みで覚えておいて、
行は、横に書くから、横向きに
列は、縦に書くから、縦向きに
という覚え方が便利ですね。