X(旧Twitter)に投稿した、書籍『コレラの世界史』の自己感想の転載です。

 

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ところで、インフルエンザのように「外的初見がわかりにくい病気」は軽視される傾向にあったようで、これがコレラに関する陰謀論を呼んだ一因ではあるよう。Covid-19も外的初見がわかりにくいから「デマ、幻」とか言われて軽視されましたねえ。人間っていつの時代も反応同じなんだなあと🤔

 

31)
コレラは罹患すると、インフルエンザやCovid-19よりはわかりやすい症状が出るので、陰謀論を疑って何も聞き入れない人間に対し医者が「これを見ろ!」と患者のひどい姿を見せて納得させた、という話が同書には出てくる。 げに厄介な我々人類の認知力よ😔

 

32)
結局のところ、感染症ひとつ取っても、全体的かつ総合的横断縦断的に情報を見て調べ分析・考察していく姿勢が大事(昔と違って今はそれがある程度可能)なのだな、と再実感する次第。容易でなくても面倒でも、そういう姿勢が大切なのだということだけは常に心のどこかにとどめておきたい。