X(旧Twitter)に投稿した、書籍『コレラの世界史』の自己感想の転載です。

 

22)
同書でのコレラ・パンデミックは時代的に「完全資本主義の苛烈な搾取にあらがう労働運動(社会主義や共産主義へと発展していったと思われる)」が勃興してきてる頃で、その運動との関連を外して考えない方が良いのかもしれない。良質な医療を富裕層しか受けられなかったことも含めて、だ。

 

 

23)
ただ、「怖ろしき悪のキョーサンシュギ」という”西側の反共主義者によって流布され手垢がついた嘘”という文脈で理解しようとすると大きな誤解につながる。我々自身の「社会主義や共産主義への理解そのものの洗い直し」を要することは言うまでもない。

 

 

24)
”我々自身の「社会主義や共産主義への理解そのものの洗い直し」”とは言葉通り、「自分自身がどのようにして共産主義への理解(あるいは無理解)を自分の中に培ってきたのか?を自らに問い直し再確認する作業のことである。
これにより自分の浅学を恥じ反省している次第であります😔

 

 

25)
加えて、感染症の流行が著しく拡大することでさまざまな法制度の変更にもつながることがある。同書では遺体解剖をめぐるそれが大きいが、コレラに限らず大規模な感染拡大を引き起こす伝染病には社会や法の変革もついて回るものなのだと思う🤔

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<8>に続きます。(予定)