この学校、このクラスでは慌ただしいのは変わらなかったが、そんな慌ただしい中でも、これまでの研究と実践を更に深化させることができた
その一つが国語科の研究
そして2つ目が図画工作だ。
テーマは「苦手な子も楽しい!認め合え高め合える図画工作」
元々図画工作化の指導は得意な方で、毎年自分のクラスの子たちはこぞってコンクールや展覧会で入賞。ベテランの先生方からコンクールシーズンになるとアドバイスを求められるほどだった。
しかし、自分の信念が間違いだったことに気付き、方向転換。
こうして先述した自分の図画工作での授業テーマが確立したのだ。
そのために考え、実践してきたこと。
STEP.1苦手な子がどこでつまづくのか考える
「あれ書きたい!」「コレつくりたい!」と、おおよそのアイディアが湧いても、
”でもそれ具体的にイメージできない!”
この壁にぶつかっていくのではなかろうか?
(もちろん、イメージできちゃう子は材料渡したらすぐ夢中で進んじゃうのだけど)
なのでお次の仕事は
STEP.2具体物をできる限り準備する
例えば”ひこうき”を書く場合、おうちからプラモデルもってきて!などと呼びかける(もちろんおうちの実態に合わせる)また、写真や図鑑などでもよい。
もちろん家庭によって準備がむずかしい場合もあるので強制はしないし、こちら側でも準備をする。ひこうきの場合は、休みの日に空港までいって写真を撮ったりもした。そこまで時間的に余裕がない場合は、図書室等の資料やネットのフリー素材の写真などを大きく印刷して黒板に貼るなどした。
STEP.3基本的な技法を教える
”いきなり描いて!”と言われても、”描き方がわからないんよ!”そうなるよね。
構図や描く順番
どうやったら描きたいイメージを現実化できるか?
例えばひこうきなら、どの部分をどんな大きさで描くと描きたいひこうきのかっこよさが表現できるのか、構図や各順序のポイントを伝えていく。
クレヨンの使い方
クレヨンって、普通にもって描く方法と、側面を使っていく方法があるの。どっちがいい・悪いではなく、描きたい内容に応じた表現法を伝えていく。側面を使うとやわらかく鮮やかな感じが出る。あと、側面を使って何色もかけあわせて色をつくっていくのもおもしいの!
絵の具の使い方
絵具もまた使い方を知っていくと表現方法が拡がっていく。もちろんその原色のまま使うのもいいんだけど、モノの色って、そんな単純じゃないよね。だから少しずつ色をかけ合わせながら”同じ赤”でも”いろんな赤”を創って楽しんでいく。
ただ、ここで気を付けなきゃいけないのは、”混ぜればいい”わけじゃない。特に低学年ちゃんは
”混ぜること”が楽しくなってしまって、”変な色ができたー”と授業の目的とは違う方向に行きかねない。知的好奇心の中で色づかいをたのしませていくのも教師の指導の力量だ。
STEP.4工夫の仕方を一緒に考える
”自分らしく工夫してみよう!”と言われたところで、”どうやって?”ってなる子もいる。
なので
どんな工夫の仕方があるのかをみんなで考える
例えば版画も、くりぬいた外側を使ったり、くりぬかれた方を使ったり
使うもので色の出方も表現も全然違うことを共有する。
そしてそれぞれの技法に
子どもたちと一緒に名前を付ける。
↑このとき名付けたのは「くりぬきちゃん」と「からっぽくん」
さらに
向きの工夫と受け取るイメージの違いを話し合う
同じ向き→行進している感じ
ばらばら→ジャンプしてる感じ
重ねる→動きが早く見える!
向きを変えるだけで、こんなに感じ方が違うんだ!
と、わくわくな状況で作業が始まる
STEP.5わくわくでもくもくと始まる制作タイム
”はやくやってみたい!”とわくわくな状況で始まるので、みんな無我夢中!
よく図工の時間に”おしゃべりしてないで手をうごかしなさい!”って注意してる先生もいるけれど、
きちんと道をつくってあげたら、”おしゃべりしている時間がもったいない!”と言わんばかりに夢中での製作時間になるのだ!
この時間は教師も大きく介入しない。うまい下手は二の次で、思い思いの表現の時間を思いっ切り楽しんでもらいたい!もちろん支援の必要な子もいるので、実態に応じて対応していく。
STEP.6制作過程での鑑賞タイム
もうホント、この時間は最高なんだわ!この時間をつくると
友達の作品の良さが分かる
新たなアイディアが湧く
お互い褒め合うことで創作意欲が向上する
スピリチュアル的な言葉でつたえると
めっちゃ波動上がる!!!
詳しくはコチラにかきました
STEP.7制作→鑑賞→制作をくりかえす
この流れのコツは
とにかく小まめに「鑑賞」の時間をつくること!
本当に波動が爆上がりして
作品のクオリティも自然に上がるし
クラスの雰囲気も良くなっちゃう!!!!
メリット大爆発!!!
まとめ
国語の研究でもそうなのだけど、
①子どもたちが夢中になれるよう教材研究や授業準備をする
➁学びや感想を伝えあい、お互いを認め合うことで個々の自己肯定感を高めながらクラスの雰囲気づくりにつなげる
こうやって、学びを通じて心の通い合いを追求してきたのだなあと思う!
ちなみテーマは「苦手な子も楽しい!認め合え高め合える図画工作」
で、特にコンクールでの入賞にはフォーカスしてなかったけれど、まあ、この波動で作った作品が輝かないわけないじゃない
結局入賞目指してやってた時よりも、たくさん賞をもらえるようになりました
国語の研究もホントによい実践を記事にできたからよかったら見てね!