新人君教育シリーズ。こうして振り返ると面白いね!
後輩指導もしながら、自分のクラスの指導もこれまで積み上げた学びを洗練させてました
学び合いを算数から国語へ向けて洗練
前任校での研修で学んだ”学び合い”当時の展開科目は算数だった。
そして今回の学校でのチャレンジは”学び合いを国語へ”だった。
そして更にこの学校↓で研究した”単元を貫く言語活動”と”平行読書”をかけあわせた
「学び合い」×「単元を貫く言語活動」×「平行読書」の国語科の教育だった
題材は斎藤隆介の「もちもちの木」
STEP.1”単元のゴール”の設定
この単元の学習で何を目標にするのかを明確にした。そしてわたしが提示した目標は
斎藤隆介さんの作品を読んで感想を伝えあい、作風を掴んだり、興味を深めたりして学び合いを深めることだった。
え?斎藤さんの作品読んで感想伝えらえればいいんでしょ?
と、一見簡単そうに聞こえるかもしれないが、大切なことは
”面白かったです!”と、感想で終わらないということ。
人の感想を聞いて
”それ読んでみたい!”
と興味の幅を広げたり
”そんな捉え方もあるんだ!”
と作風を掴んでいったりしながら
”斎藤隆介”さんの作品の面白さについて味わいを深めていく事
また感想交流を通じて他者との関わり、コミュニケーションの面白さに気付いていくこと
これが目的だった。
STEP.2世界観へのいざない
1の目標を達成していくためには、まず「もちもちの木」を読んで、登場人物の心情を想像しながら作品を読み込んでいく事が大切だ。そしてわたしはいつも、国語の物語や説明文の学習ではとくに、その題材・作品の世界観を産み出し子どもたちと入り込んでいくことで、学びの面白さへといざなっていった。
その手立ての一つが教室環境だ
・・・ほとんど画像がなく、あってもメモリーの容量で消去してしまって画像がないのが悲しいのだが・・・
もちもちの木を夜な夜な教室で作成し・・・
学習が始まったら子どもたちにどーんと見せる!みんな大喜び![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/027.png)
その後は教室に掲示↓
教室の前の入り口に掲示することで、授業の度に世界観に入り込める。
下のオレンジと黄緑は発表や交流の際にキーワードとなる言葉の短冊。話型を用意しておくと、コミュニケーションが苦手な子も言語化しやすくなり、活発な言語活動の一助となってくれる。
そして授業が進むにつれて、
物語の流れや、みんなで話し合った登場人物の心情を掲示する
こうしておくことで、前回の授業の振り返りを視覚的にも行うことができ、更に学びが深まっていく。
この時、できる限り”教師の文字”ではなく、”子どものノートの文字”を掲示していく。
文字は子どもが授業中にノートに書いたものでOK!
できる限り単元全体で、全員の考えが掲示されるように配慮しつつ、”自分の意見が載った!ろいう達成感や”自分も取り上げられたい!”という意欲につなげていく。
また教室全体を使っていく事で、作品の世界観の中で日常生活が営まれ、自然に作品や斎藤隆介さんへの興味関心も高まっていく
STEP.3平行読書のすすめ
こうして「もちもちの木」の学びを進めながら、関連読書を進めていく。これを「平行読書」という
テーマをしぼる
ただやみくもに読書をすればよいわけでもない。
目的に沿った学習を遂行するためには「テーマ」も大切だ
私がこの単元で提示したテーマは「斎藤隆介」さんの作品。
必ず全員が手に取れる工夫
ここのテーマを提案したところで、斎藤さんの作品が簡単に手に入れることができなければ意味がない。
学校の司書さん、市や地域の図書館と事前に連携をとって必要図書を確保していく。
わたしは司書さんと仲良しだったので、常日頃からコミュニケーションを図っていた(時々仕事の愚痴もきいてもらっていたw)
”来月○○の単元に入ります!”
と報告しておくと、司書さんは喜んで関連図書を用意してくださる。通常の貸し出し期間は1週間だが、こういった手続きをとれば1か月くらい教室に貸し出しをしてくれる。また、必要冊数に足りなければ、図書館に問い合わせて手続きをしてもらえる。
こうしてわざわざ、図書館や図書室に行かなくても教室で関連図書に触れることができる。まして本を購入する必要もない。
また、一冊読み終えたら次の本を気軽に読み進めることができる!
さらにゲーム感覚で読み進める工夫
・・・もうこれはオタクの境地でしかやらないと思う。わたしがやったことは、
「斎藤隆介スタンプラリー」
ルールは簡単で、
①斎藤隆介さんの本を読む
➁専用シートに本を読んだ感想を書く
③先生に提出
こんなんで子どもがノるの?と、思うじゃん?
こっちが夢中になっていけば、自然と子どもたちは巻き込まれてくれるんだよね!
”スタンプ何個いった?”
”わたしはこれ読んだよ”
とか自然に会話が生まれちゃう。
こうして授業で「もちもちの木」が進む中で、斎藤隆介さんの作品の平行読書がどんどんと進んでいく