こちらの記事の続きになります!
STEP.4お気に入りの本を見つける
「一番お気に入りの本」を決める
こうして「もちもちの木」を読み進めている間に、たくさんの斎藤隆介さんの作品に触れていく。そして「もちもちの木」の学習が終わったころにお気に入りの本を1冊決める。
お気に入りのポイントをまとめていく
そしてどんなところが心に残っているのか?どんなところがお気に入りなのかをまとめる。
STEP.5いよいよ意見交流
まずは”同じ本を選んだ人”と意見交流
同じ本を読むと、
”そうそう!そこ感動するよね!”
という共感が生まれる。でもメリットはそこだけじゃない。
”え?そんな感じ方もあるんだ!”
などの新たな発見もある。(さすがにこんなに衝撃はないがw)
”ちがう本を読んだ人”との交流
読んだことがある人にとっても、新たな気付きが生まれたり、
読んだことない人にとっては
”その本も読んでみたい!”
といった興味に繋がっていく。
よく学校全体の図書関連の教育指導で「先生のおススメの本」を掲示物や図書新聞で特集したりする。これも子供の興味関心を高めていくために必要なイベントの一つだと思う。でも、子ども同士で共有されていく、いわゆる”口コミ”的な要素も興味関心を高めていく大切なルートである。
STEP.6単元の振り返りをする
”発表会たのしかったぁー!”
で終わらせちゃうのはナンセンス!ここで大切なのは
単元全体を振り返り自己の成長を感じていく事
ここで役立ってくれるのが
単元の初めに「もちもちの木」を読んだ感想や、授業を進めていく中でのノートや教室環境
あらゆるルートやツールを使いながら
”あの時と比べてみて、いまどんなことを感じる?”
と問いかけていく。すると、
”前は〇〇だったけれど、今は△△と感じられるようになった”
といった読みの深まりへの気付きや
”本読むの好きじゃなかったけれど、いっぱい読めた!”
と、自身の成長への気付き。
たった1単元の学習でも、知的にも心境的にも自身の成長があることに気付きていける
この気付きこそ、自己肯定感の高まりなのだ。
ありふれた日常の中で自己成長を見つけられる喜びを知る
”マラソン大会で1位だったから”とか”テストで100点取ったから”とかそういった大きなイベントでの競争での成果や数値的な成果ももちろん大切に思う。
でも、そういった”外側意識””数値的評価”は、例えば翌年2位になったり、次のテストで点数が下がったら肯定感も下がってしまう(もちろんそれも大きな視点で見たら必要なこと)
しかしこういった日常のささやかな活動を通じた中での”自分自身の成長”を”自分自身で感じていく事”は”外側意識”ではなく”内側意識”であり、数値的な評価には揺らがないしなやかな自分軸を育んでいく。
他者を通じて学びを深め、自己の成長を見つけていく
こうやって学びを深めながら、自分へ意識を向けて、そして自分で自分を認めていく活動を日々行っていく事で、個々の自己肯定力がついていく。
”だれかに認められなくても、自分ってなんかすごいかも”
そんなことをみんなが思えるクラスに、いがみ合いなどおきないのだ。
もちろんノートラブルといったわけではない。けれどもそれをきちんと学びに変えて進むことができるのだ。
毎年こんなクオリティの学級経営がてきたわけじゃない
こんな記事を書くと、なんだか自分は毎年こんな素晴らしい学級経営をしていたように思われてしまうが、そういうわけではない。
それはひとえに自分の実力不足が大きな割合を占める。
ただ、包み隠さずに事実を伝えるとするならば、
この年度は極めて理不尽なクレームが少なかった
クラス全体ではよいムードだったが、個々に様々な問題を抱えていて、放課後のトラブルや事件もたくさんあった。ただ、どの事態においても、家庭の温かい協力や理解が大きくあった。そして理不尽なクレームもほとんどなかった。
参考までに他の年度の実態の一部
もちろんある程度の理不尽さって、どの職場でも経験していくものだと思う。
ただ、度を越えていたかと思う。
お金をいただきながら働かせていただいている”教育のプロ”として乗り越えなきゃいけないこともある。ただ、”教師”である前に”人間”だ。
やっぱり度を越えたストレスには心を痛める。
だからと言って手を抜いて授業をしたことはない。
ただ、今日紹介したようなクオリティでの授業はこうした理由によって、毎年したわけではない。
書いてみてやっぱり教育は好きだなと思う。
こんな環境でできたら幸せだな。
そして同じような愛と情熱をもった先生たちが気持ちよく教育に専念できる教育現場が増えていきますように