ささやななえさん・・・
新聞紙上でご逝去を知りました。最近というか、何十年も彼女の作品を読んでいませんが、代表作の「おかめはちもく」が大好きでした。また、私は山岸凉子さんファンでもあったので、彼女と同じ北海道の炭鉱町育ちということで、お二人の対談を興味深く読みました。その中で「炭鉱町という場所は、不思議なことに全世界で共通した雰囲気がある」と、山岸凉子さんとお話しされていたことが記憶に残っています。だから、英国映画で「リトルダンサー」などの炭鉱町と労働者家族が出てくると、なんとなく胸に響くものがありました。私自身は知りませんが、空気とか匂いだとか、父親を仕事に送り出すときの思いや、帰ってきたときの安堵感などを想像できました。また、「おかめはちもく」では、お姑さんが生卵の上手な割り方を教えてくれるのですが、いまだに私はその方法でやってます。ささやさんは享年74歳で、小細胞肺がんで闘病されていたとか。本当に同じ肺がんでも、どの細胞かということに患者は色々と心が揺れ動きます。ご主人様の佐川さんが今も変わらず、彼女を支えておられたことを知り、安堵しました。心よりご冥福を祈ります。