※参照過去ログ
 → 座敷でネパリパーティはいかが? / バルピパル ( Bar Pipal )【西小山】

2016年03月10日(木)、西小山のバルピパルを訪問。

武蔵小山駅付近の再開発の関係で、昨年08月で一旦クローズしていたこのネパール料理の名店は、02月28日(日)に、隣の西小山駅前商店街にリニューアル・オープンしたばかり。以前は二階に座敷があったが、今度は店の奥に小上がり的なスペースがあるみたい(→よく見てこなかった)。入り口のところには半テラス的?な座席も数席あって、ちょっと屋台的な気分も味わえるようだ。

menu

店舗移転リニューアルに伴い、新メニューもいくつか登場。これがネワール色全開で実に良い。まず、羊肉煮込みの煮こごりトーカー(ターカー/takha)。さらに燻製干魚煮込みの煮こごりサンニャクンニャ(サンニャ・クーナ/sanya khuna)。どちらも主に冬の祝祭用の料理で、これをレギュラー・メニューに入れているネパール料理店は、日本では他に知らない。さらに、大久保N店の影響だろうか、最近何かと話題のサメバジ(サマイ・バジ/samay baji)まで登場。すごいなあ。なかなかやってくれるじゃんか。

khasi ko butuwa

ネワール色の濃いものは次回の楽しみに取っておくとして、まずは新メニューの中からマトンブトゥン(カシ・コ・ブトゥワ)を。これは羊の内臓スパイス炒めで、この店のはほとんどが肝臓でその他の部位が少々という感じ。スパイスと塩気は割とおとなし目の印象。

dalbhat

メインはもちろんダル・バート。チョイスはククラ・コ・マス(チキン・カリー)を。他にカシ・コ・マス(マトン・カリー)やヴェジもチョイス可能。副菜はサーグ・ブテコ(青菜炒め)、ムラ・コ・アツァール(大根の漬物)、ゴルベラ・コ・アツァール(トマトと胡麻のディップ)。今回のダルはカロ・ダルではなく(恐らく)チャナ・ダル使用で、油分や塩分がかなり控え目の印象。個人的にはもっと輪郭がハッキリした方が好み。ククラ・コ・マスはシェフが食べるのと同じ辛さにしてもらったら、結構辛く、相変わらずタマネギが大量に使われていて懐かしかった。サーグは丁寧な仕上がり、ムラ・コ・アツァールは浅漬けタイプで、酸味はほとんどレモン汁だと思う。ゴルベラ・コ・アツァールは何とも形容し難いこの店独特の味で好み。もうちょっと欲しいくらい。

このお店、ガチのネパール料理メニューがずらりと並ぶレストランなんだけど、場所柄なのか、意外に注目度が低いような気がする。インド的なメニューもあるにはあるが、巷のインネパ店と違って、ネパリ・アイテムをどんどん縮小していくことはせず、むしろ増やしたりして軸がブレていない。次回はダル・バートではなく、サマイ・バジにトライしてみるか。大久保N店と食べ比べてみるのも面白そうだ。

ごちそうさま。

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シェフのアニキがなかなかのコミュニケーション・スキルの持ち主で、入店して着席するなり「ヒサシブリ。ゲンキダッタ?」と言ってくる。前回来たのは移転前でもうずいぶん経ってるから覚えてないだろうし、誰にでもそう言ってるんだと思うけど(笑)。まあ、そうやって声掛けてくれる方が話も弾むし、自分も実は嬉しかったりする。それにしても、しばらく行かないうちに、アニキの日本語かなり上達してたな。
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