昨年頃からだったか、月初の土曜ランチ限定でケーララ出身のネイティヴ・シェフが作るミールスが提供されていた東久留米のルチラ。月初の土曜日はだいたい行くところが決まっているので中々訪問機会がなかったのだが、いつも行っている三軒茶屋キクヤのリビンさんはイヴェントで仙台出張のためお休み。ならば、ということでSNS公式アカウントをチェックしてみると、何とちょうど Kutta Nadan Farmers Lunch というスペシャル・メニューをやっているではないか。
ということで、2026年08月01日(土)、早目のランチ・タイムに五年ぶりくらいの訪問。
ちなみに、ケーララの水郷地帯クッタ・ナードゥ特集は、つい先日キクヤでもやっていた。これは偶然なのか、はたまたクッタ・ナードゥ・ブーム到来の予兆なのか。
なお、今回は 'Farmers' と銘打っており、畑で穫れる野菜料理(ヴェジ)の特集か、と一瞬思わせるが、海や汽水域も近く湖も川もあるクッタ・ナードゥらしく、海老や魚の料理もバッチリ含まれている。
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pacha manga achar (青マンゴーのスパイス・オイル漬け)。辛味はそこそこで酸味がかなり強く効いている。米が進んでしまうよなあ。

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左が rasam (スパイシー・サワー・スープ)。こちらも辛味はそこそこでタマリンドの酸味が強め。右が sambar (樹豆と野菜の煮込み)。豆のもったり感が強いティックなタイプ。素朴で美味しい。

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ターリ中央のカトゥリに入っているのが kappa vevichathu (蒸しキャッサバ芋のマッシュ)。筋ばった部分なども取り除かずに入っており、かなりワイルドな仕上がり。米と同様に主食の一つとしていただいた。
その右が beetroot thoran (ビーツのココナッツ蒸し炒め)。構成的には似ているけど、タミルの poriyal よりもケーララの thoran の方が素材を細かくする傾向にある(←あくまでも傾向)。
その左下が beans mezhukkupuratti (インゲンの油炒め)。思ったよりニンニクが効いていて「おおっ」となった。同じ炒め物でも先述の thoran とは対極にある感じで実にインタレスティングよ。
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こちらは魚介部門。
左が chemmeen porichathu (海老のスパイシー揚げ焼き)。タミルだと eral varuval とかに当たるのかな。英語だと prawn fry、違和感はあるけど場合によっては prawn roast とか書かれるヤツ。まあ、海老を油とスパイスで調理すればだいたい美味いに決まっている(笑)。
中央が meen pattichathu (魚のほぐし身ココナッツ炒め)。正確には meen peera pattichathu かも。一口食べてみると kudampuli (ガルシニア・カンボジア) の風味を感じる。レシピを色々調べてみたらやはりそれが一般的らしい。なるほど、汁モノ以外にも使うのね。なお、魚の身はほぐしてあるが、本来この料理には必ずしもその工程は必要ない。今回は別名が fish thoran となっているので、細かくしているのだろう。
右が meen moilee (魚のココナッツ・ミルク煮込み)。ケーララのクリスチャン料理であり、ルチラ創業時からの看板料理の一つでもある。ティックなココナッツ・ミルク・グレイヴィに過剰でないレモンの酸味が加わり、非常に美味しい、好みの仕上がり。先述の kappa vevichathu と合わせるのが吉。
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kallappam (米とココナッツの発酵生地パンケーキ)。公式アカウントの予告では appam となっていて、AI画像もそうだったので kallappam が出てきてちょっとビックリ。
kallappam の kallu は「椰子酒」つまりトディを表し、厳密に言うと本来はバッターにトディを入れて発酵させるのだが、現代では発酵方法として必ずしもトディを使うとは限らない。形は基本的に平らで、均一な厚みのふっくらとしたパンケーキだ。一方で appam は kallappam よりもウォータリィなバッターを appachatti という専用パンに回しながら流し込んで焼き、お椀型に成形する。縁の部分は薄くパリッとした仕上がりになり、中央部はスポンジ状のふっくらした仕上がりとなる。
ベンガル―ル出身のホール・マネジャー氏に「こういう形(お椀型)のヤツかと思ってました」と言うと、SNSのAI画像はサンプルだからねと(笑)。
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そんな話をしていたら、途中で何とお椀型の appam をサルヴィスで持ってきてくれた。マネジャー氏がケーララのシェフに「おい、あいつ、お椀型のが食べたかったみたいだから焼いてやれ」的なことを言ってくれたのかどうかは分からないが、いずれにしてもお気遣いありがとうございます。
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デザート及び appalam (豆粉生地極薄クラッカー)、kuthari matta choru (ケーララの赤米) を含めた Kutta Nadan Farmers Lunch の全景画像もご査収くださいまし。
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別アングルからも。
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ちなみに appam や kallappam には meen moilee や sambar などの汁モノがよく合う。今回は meen moilee を合わせた。
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kuthari matta choru は魚介類とは別に sambar や thoran や mezhukkupuratti や achar などのヴェジ・アイテムだけを混ぜながらいただいた。アホみたいにヴェジもノンヴェジも全混ぜしたい人はどうぞご勝手に。
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デザートは semiya payasam (ヴェルミツェッリのミルク煮スウィーツ)。右半分が赤っぽくなっているのは、サーヴの際に隣にあった rasam がこぼれて流入したことによる。さすがノープロブレム文化圏の人たちである(笑)。嫌いじゃないよ。
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残しておいた appalam と余った appam を semiya payasam に混ぜたところ。この状態から少し揉み込むと美味しくもなるし、汁気が少なくなって格段に手食しやすくもなる。メリットだらけやな。ひとたび覚えてしまうとやめられなくなる。
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食後の〆に追加したのは chaya (ミルク・ティー)。残念ながら南インドの kappi (コーヒー) がメニューになくてこれになったが、マサラに頼らず茶葉の香りがグッとくるタイプで自分好み。う~ん、良かったぜ。
特にお話はできなかったが、お元気そうなオーナーのソビさんのお姿も拝めた。ありがたや。
ルチラというレストラン自体は、ほぼ埼玉な北東京にはもったいないくらいの(※ほぼ神奈川な南東京民の個人的な感想です)アッパーで上品な雰囲気を持つインド料理店ではあるが、今回の Farmers Lunch のようなワイルドなアイテムを含む特集も素晴らしいことを再認識。今後もちゃんとチェックしておかないと。
ごちそうさま。
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※参照過去ログ
→ 週末アーンドラ・スペシャル / ルチラ ( Ruchira )【東久留米】
→ 願いが叶った月イチのミールス / ルチラ ( Ruchira )【東久留米】










