展示会出展は年々陳腐化してゆく。さて、こんな時どうすべきか?
先日なんですが、
「今回の展示会は出展スペースの位置が悪かった…」
とある雑貨の作家さんが反省の弁を述べておられました。
もう10年以上は作家活動されているんです。
作家さんは
「自分の作品は素晴らしいから展示の場所が良ければ売れるんだ」
と信じておられるようです。
『本当に出展位置の問題なのだろうか?』
『10年も同じ事をしていてはビジネスモデルが陳腐化しているのでは?』
私ならばそう考えます。
10年前と比べると、
実際に私の出身の業界であるプラスチック加工業及び試作屋さんは、
ビッグサイトの機械要素展への出展件数が明らかに減っています。
ってか激減です。
(リンク貼っておきます)
出展を取りやめた大概の理由は、
【費用 対 効果】
が追いつかないからでしょう。
出展費用が高額な展示会に対して、
営業利益UPが見込めないって事です。
今や大差無く高品質な品物が出来るほどに高度化された国内の加工屋さんが、
他社との差別化を展示会で表現なんて難しいんです。
10年前なら出展すれば何らかのマッチングがあったのでしょうが、
「暇だから展示会にでも出展するか!」
なんてレベルなどではもう通用しないと思います。
しかも、供給側は借金増し増しで供給力を増やしているのに、
全体の需要は増えるどころか減っている。
(先日ブログに書きました半導体関連とかの例外はありますが…)
つまり、需要側が供給側を探しているほど困っていないって事です。
さて、どうすべきか?
来年の景気の底へ向かって難しい時期だと思います。
ウチは来年2023年の国内出展は取りやめにしました。
その分の替わりに海外出展を増やす予定です。
小さな会社ほど出展の【費用 対 効果】は大きいですからね。
いつもチャレンジする気持ちを持ち続けたいです。
さて、どうなる事やら???
まずは1月終わりからのサンフランシスコから。
町工場は人と人の繋がりがすべて
お金が集まらない所には仕事も集まらない
先日なんですが、
とある場所でお会いしたものづくり屋の経営者さんが、
この5年で売上高が倍増、
売上高が毎年平均で3億円ずつ伸びているとおっしゃっていました。
メインのお取引先様が、
東京エレクトロンとその関連会社との事。
東京エレクトロンと言えば今や日本国内でも優良企業の一つとして知られています。
かなり稼いで儲けている企業さんですが一般の方の知名度は低いかもしれません。
何しか高額な時間帯であるゴールデンタイムに知名度アップの企業CMをしているくらいですから。
一般に知られていようがいまいが勢いのある会社にはお金が集まる。
お金の集まるところでお仕事をすれば稼げる訳です。
当たり前ってか確かなようですね。
昔、関西中心のDJ”谷口キヨコ”さんがラジオだけのお仕事からTVのお仕事もするようになったら、
毎月の振り込まれているギャラを見て、
「振込額が間違っているんとちゃうか?」
と思ったとか。
博多 大吉・花丸さんも九州から東京に進出したら、
こちらも月のギャラの振込額を見て目ん玉が飛び出るほど驚いたとか。
これも、
ラジオ → TV
地方の番組 → 全国放送
この違いはお金が集まるケタが違うと言う事なんです。
いつも私が注目しております工作機械受注統計の毎月の推移なんですが、
どうやら”ダウントレンド”のようでございます。
工作機械受注統計 ≒ 景気動向
とお考えください。
※どういう訳かDI値よりも景況感のズレが少ないです。
これからどんどん景気が悪くなるのでしょう。(ピークは2022年の3月あたりだったようです)
東京エレクトロン様が今後の半導体関連の状況でどうなるのかはわかりませんが、
確実に言える事は、
お金の集まるところでお仕事をする事。
それを第一とする事。
その逆は、
お金の集まらない所に固執して価格競争で勝ち残ろうとする事。
答えは明確です。
ただ、どうやって?
…そこが難しい問題なんですけどね。
町工場は人と人の繋がりがすべて