耳に入る話も書く事も同じ事ばかりだったりする…
最近の記事ですが、
町工場が自社商品開発での人生逆転なんて無理だ!
ってのを読んだ。
町工場は斜陽の業態です。
斜陽ですから先細りが基本中の基本。
大田区や東大阪の町工場の数がこの何十年で何分の1になったとかの記事も、
もう目新しい感じもしない。
昔の町工場は真面目にやってりゃ事業拡大が出来た。
今は真面目にやっても良くて現状維持。
出来る事ならば事業縮小が賢い方法なのかもしれない。
町工場の斜陽に対するテコ入れの話は今までも書いてきた。
町工場発の自社商品の発信と販売やら、
町工場がイベントを開催して目立ったりとか、
集まってプロジェクトでアドバルーンを打ち上げたり、
経営者がポジティブな言霊信仰で10年後に〇〇!なんて提灯記事を掲載してもらったり、
こんなのもう50回以上は繰り返して言ってると思いますが、
何のテコ入れにもなっていないのがほとんど。
多少のテコ入れを感じる時期もあったのかもしれないが、
ほとんどが「無かった事」にしているか?
「それいつまで言うてんの?」
ってくらいに粘り強く「これから!」を強調している。
前向きな「これから!」も何年続けてもその「これから!」を言ってりゃさすがに信ぴょう性が無くなります。
こういうの真剣に語ると誹謗中傷とか揶揄されたりしますが、
私は私で自分の生き残りのためにヒントとして、
それぞれの方法の信ぴょう性を確認します。
良い方法なら取り入れる。
無駄な方法なら取り入れない。
確かめる為には帝国データバンクや東京商工リサーチに払うお金を惜しまない。
記事を調べる時間も惜しまない。
でも、結果としてほとんどが落胆するくらいに数字が改善していない。
数字としての結果が出ていないのです。
何を言うのも自由の世の中ですし、
人生前向きななのは良いですが、
経営状況が改善していないのに、
「さも良い事」のように声高に叫ぶような事業所には、
騙されないように気を付けた方が良いと私は思います。
自分がやっている事が一番誇れるだけの技術と知識があるはずです。
それをお金(売上)にどう繋げるのか?
ヒントは多い方が良い。
ただ、質の悪いヒントはもう不要ですわ!
迎合と追従(ついしょう)と手放しの信用は身を滅ぼしかねません。
成長のねぇヤローだ。…まったく
六田登さんの作品でF エフというコミックがあります。
好き嫌いが別れる作品だとは思いますが私は好きな作品で、
時々ふと読み返したりなんかもいたします。
昔、たまたまツイていただけで連勝していたライバル(にすらなっていない男)が、
主人公に対して根拠の無い自信を振りかざしてくるシーンがあります。
何となく個人的に好きなシーンでもあります。
人はそれぞれの人生を歩む中で成長を遂げるものです。
その事を理解せずに勝手な思い込みをぶつける。
これは恥ずべき行為だと思います。
ってか、そのまんま恥をかきます。
もちろん自分も成長しているのだろうが、
他人も成長しているであろう事を理解していないと、
生き方が狭くなります。
過去の自慢話ばかりで大して成長も見られないまま、
文句だけブツけるだけなんてもう論外ですけどね。