コミュニケーションの学校 回覧板(錦糸町&両国&浦和) -56ページ目

ターゲットとベネフィット

~広告制作の現場で得たノウハウをこっそり公開しちゃいます~


●ターゲットとベネフィット

もういきなり当たり前の話で、読んでいるほうも「またかよ」と思うことは承知でお話しますが、やっぱりこれを言わなきゃはじまらない、というわけで、ターゲットとベネフィットについて簡単にお伝えします。

広告制作において、まず最初にやらなければならないのは、やっぱり『誰が』『誰に』『何を』『どう』の骨組みを固めることです。コンセプトワークの大部分はここで決まる、といっても過言ではないでしょう。その中でも特に重要なのが、『誰に』と『何を』の部分。つまり「ターゲット」と「ベネフィット」です。

よくお客さまの中には「ターゲット」というと、「40代の女性」という答えしか返ってこないときもあって驚いたりしますが、ターゲットはそんなざっくりしたもんじゃありません。そして、ベネフィットについて尋ねても、ただの商品特徴だったりして、えー!ベネフィットを考えないで商品開発してるの!?と感動させられることも少なくありません。特に地方の中小企業さんに多いのですが…。「特徴=ベネフィット」ではありません、よ。あれ、もしかして自分が間違っているのかな。そんなことないですよね??

まぁ、気を取り直しまして、上記のことを百も承知な方には、非常につまらない前フリとなってしまいましたが、世の中には意外とこのポイントを無視した広告や商品が少なくないものですから、あえてここからはじめてみました。次回こそ、きっと!(面白く!)

コミュニケーション概論Ⅰ-⑤

●コミュニケーションの流れ

世の中のあらゆるコミュニケーションは、次のように成立します。


  ▼ 誰が (発信者)
  ▼ 誰に (受け手)
  ▼ 何を (内容)
  ▼ どう (表現・手段)


この法則は本当にあらゆるシーンで適応されています。
日常の会話のみならず、広告制作でも商品開発でも映像制作でも。
だから、普段何気なく見ているテレビだって、
スーパーに並ぶ食品だって、今座っているイスだって、
あらゆるものが上記の法則にのっとって消費者・ユーザーである
あなたに「何か」を訴えかけているんですね。

「すごくおいしいよ」ですとか、
「生活をこんなにステキに演出するよ」ですとか、
まぁ商品の広告やパッケージの場合は「買って、買って」と
訴えているケースが多いのですが(笑)。

『誰が』『誰に』『何を』『どう』。
これらの要素がバシッとハマッたとき、
コミュニケーションのチカラ、というか訴求力は凄まじく強力になります。

商品だったら、「これ欲しい!」となり、
映画だったら、「すごい感動した!」となり、
店舗空間だったら、「なんか居心地がいい!」となります。

★空間演出だってコミュニケーションなんですよ!

逆に、各要素がバラバラで辻褄があっていないとき、
コミュニケーションは弱くなります。場合によっては破綻します。
要は、「よくわからんわぁ」となるわけです。

普遍的ではないかもしれない、幸福になる方法。

幸せのハードルって、低くていいと思います。
それはもう、目一杯低くていいです。

すごく高いところを目指して、
自分にはこれが足らない、あれがない、それをしなきゃ、
と思っていたら、苦しいじゃないですか。

もちろん、それはそれでいいと思います。
全然ありです。

ただ、身近なところに目を向けて、
自分にはこれがある、あれができた、それは楽しい、
と思っていたら、放っておいても幸せになれる気がします。
自然とたくさんの幸せが集まってきます。積み重なっていきます。

これっていいよね。
ハッピーマニアだよね。

なんて、思った次第でございます。

ありがとう。