9月下旬に 八ヶ岳南麓 に旅行してきました。
ランチの後に訪れたのは 平山郁夫 シルクロード美術館 。
こちらの美術館、今回の旅行の計画を練っている時に初めて存在を知りました。
正直、しょぼ・・・ 小さくて寂れた美術館を想像しながら訪問したのですが(←失礼!)
思いのほか立派で綺麗で見応えある美術館でした。
受付で入館チケットを購入すると使い捨てのリストバンドをつけてくれます。
ラクダ柄で可愛い。
別料金の展覧会を見学する時は、違うリストバンドも装着。
平山郁夫 氏は日本画家。
仏教の世界を描く画家として知られています。
仏教の世界を描く中で
仏教および日本文化の源流である シルクロード への
強い憧れを持つようになったそうです。
シルクロード の各地を150回以上も旅し、
シルクロード をテーマにした数々の作品・素描を描いてきたのだとか。
平山郁夫 シルクロードミュージアム は
そんな 平山郁夫 氏の絵画作品と共に
平山郁夫 夫妻が40年にわたって収集してきた
シルクロード の美術品を展示しています。
私が1番興味を引かれたのは 仏像 。
私が見慣れているのはこのような顔立ちの 仏像 。
でも、こちらの美術館に展示されている 仏像 のお顔立ちは
濃いぃ!!!
とにかく彫りが深くて
普段、つるっとした丸いお顔立ちの 仏像 しか見る機会のない私の目には
かなり新鮮に映りました。
プレートをさらっと見た感じだと
2~4世紀ごろの ガンダーラ のものが多い印象でした。
私が1番イケメンだと思ったのは、こちらの 仏像 。
どの 仏像 も眠そうに上まぶたが下がった目をしていますが、
これは「半眼」といって、仏陀 の思慮深さを示すものなのだそうです。
樹木瞑想太子像頭部
中央アジア パキスタン・ガンダーラ 2~3世紀 クシャン朝 灰色片岩
仏伝浮彫「誕生・出城・成道・初転法輪」
ガンダーラ 1~3世紀 クシャン朝 灰色片岩
もちろんお触りはNGですが、
展示品は特にケースに入れられることもなく置かれているので、
細部まで間近で見ることができます。
どれも古くて貴重なもののはずなのに、太っ腹です。
美術館の開館20周年記念展ということで、
「中央アジアの染織と文化」展 も開催中でした。
展示品の説明はサラッと流して見学してしまったので記憶が曖昧ですが、
ウズベキスタン の染織や工芸品が中心に展示されていたかと・・・。
確かに ウズベキスタン の民族衣装って
こんな感じでしたよね・・・?
そうそう
ウズベキスタン は焼物もすごく美しいんですね!
リシュタン焼
「リシュタン」とは ウズベキスタン の東部にあった
遊牧民の古代国家です。
中央アジア最大の釉薬陶磁器が生産されている場所なのだとか。
鮮やかな青が特徴です。
ギジュドゥバン焼
深い黄色や濃い緑色を多用するのが特徴です。
古代から シルクロード の要衝として栄えたブハラから
約1時間のところにある ギジュドゥバン 。
先に紹介した リシュタン と ギジュドゥバン は
ウズベキスタン の2大陶器の町と言われているそうです。
ホラズム焼
白地に青い幾何学模様が特徴。
シルクロード 交易のオアシス都市として繁栄した ヒヴァ で作られたものです。
ヒヴァ は16世紀に ホラズム王国 の首都となり、
1993年には世界遺産に登録され、博物館都市と呼ばれています。
どれもっとっても美しいお皿で見惚れました。
別の企画展も見学したのですが、
その前に館内にあるカフェ キャラバンサライ で少し休憩。
私は山梨県産の100%ぶどうジュースをいただいたのですが、
ものすごーく濃厚で美味しかったです。
カフェの一角には民族衣装を着て写真が撮れるコーナーもありました。
さて
次回は↑のパネルの漫画の展覧会について書きたいと思います。