9月下旬に 八ヶ岳南麓 に旅行してきました。
前回の記事では
平山郁夫シルクロード美術館 の事を書きましたが
今回はその続きになります。
同美術館では、2024年9月14日~10月14日まで
大乙嫁語り展 が開催されています。
こちらは美術館の入館チケットとは別で料金がかかりますが、
時間に余裕があったので見学することにしました。
私は普段漫画をほとんど読まず、
その世界には全く疎くて知らなかったのですが、
こちらの美術館以外でもあちこちで展覧会が開催されている人気漫画のようですね。
入口のポスター(?)の 大乙嫁語り展 という文字を見て
「大乙嫁語り」というタイトルの漫画だとついさっきまで思ってましたが、
「乙嫁語り」というタイトルだったんですね。
大「乙嫁語り」展(だい・おつよめがたり・てん)だったとは・・・。
恥。
英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語・
ポーランド語・フィンランド語・中国語・韓国語・
ベトナム語・タイ語・インドネシア語でも翻訳出版され
世界中にファンがいる漫画のようです。
仏像を見ていたのは私たち夫婦だけでしたが(前の記事をご参照ください)
こちらの展覧会はそこそこ人が入っていました。
ちょっと調べたところ 乙嫁語り という漫画は
19世紀半ばに、中央アジアを旅するスミスという名のイギリス人旅行者が出会った
各地の 乙嫁(美しいお嫁さん)たちを描いたお話なのだそうです。
↑ヒロインかな。
こちらも 乙嫁 の1人。
私たち夫婦以外の見学者の皆さんは
どうやら 乙嫁語り の愛読者でありファンの方々のようで
1つ1つの展示を熱心に見ておられました。
私たち夫婦はストーリーを知りませんでしたが
絵がとても綺麗なので、それなりに楽しみながら見学でしました。
作者である 森薫 さんは、
漫画を描くにあたり中央アジアの国々に取材にも行かれていて
その時のエピソードが興味深かったです。
例えば・・・
カザフスタン も ウズベキスタン も キルギス も タジキスタン も
共通した空気が流れていると感じたそうなのですが、
やはりそれぞれに特徴があると感じたそうです。
カザフスタン の人たちは喧嘩っ早くて
道端で見ず知らずの人同士が些細なことですぐ激しい口論をするそうなのです。
それは、もともと遊牧民であるため、
気に入らない事があれば別の土地に移動すればいいので
色んな事を我慢しないからなのだそう。
そして謝らないんだって。
ウズベキスタン の定住民は、
そこで暮らす以上はある程度の協調性が必要と考え、
人とうまくやっていかなければという意識があるようです。
キルギス の人たちは物静かで穏やかな口調の人が多いそう。
でも、キルギス人 も元は遊牧民。
やはり時々押しの強さは垣間見えるらしいのですが、
カザフスタン人 と違うのはなぜだろう?
日本や韓国、中国みたいなものかな~。
他の地域の人から見たら似てるけど、
よく観察すると全然違うなって感じますよね、きっと。
ネームの実物も展示してあったのですが、
入館の記念に受付でネームの写しをいただきました。
↑こちらが記念にいただいたものです。
ちょっと漫画を読んでみたくなりました。
平山郁夫シルクロード美術館
とても見ごたえのある美術館でした。