Voyager | 今夜はきまぐれ~Mustangのひとりごと~

今夜はきまぐれ~Mustangのひとりごと~

~WHO'LL BE THE FOOL TONIGHT~ Music Monologue by Mustang
ホントにきまぐれな更新でございます…(^^ゞ

PRISM のリーダーでありギタリスト、和田アキラが3月28日に亡くなった。

 

2018年12月、クリスマス直前に「急病の為入院」との告知があり、以後の動向は全く掴めなかった。

死因については…「敗血症による多臓器不全」と発表された。

入院した際の病状については定かでない(…憶測はあるようだ)が、亡くなったことに変わりはないので詮索する気はない。

 

僕が音楽に興味を持ったきっかけのうち「インストゥルメンタル・ミュージック」の比重はかなり高い。

 

その中で、エレクトリック・ギターのプレイスタイルやサウンドに惹かれたのは…日本なら 和田アキラ と Char の2人に尽きる…と言っていいかも知れない。

それはテクニックを超えた何かに引き込まれる魅力があるから…なんだと思う。

 

僕は「速弾き」という技術は凄いと思うが、その技術に引き込まれたことはない。

技術に「曲」を表現する必然性を感じられなければ関心を持たない…ということ。

 

だから、インストゥルメンタル・ミュージックを演奏するギタリストとして、和田アキラの存在は強烈な印象があった。

 

譜面で表せないフレーズを繰り出す…と表現した方がいらしたと記憶しているが、和田アキラのフレージングは正にそれだと思う。

 

僕と和田アキラの出会いは…亡くなったばかりの村上"ポンタ"秀一と同じく松岡直也&WESINGのアルバムだったはず…

 

the september wind

THE SEPTEMBER WIND/松岡直也&WESING (1982)

 

※この曲のドラムは風間寛也。

 

この時期にFMから PRISM の楽曲も耳にするようになった。

アルバムなら "COMMUNITY ILLUSION"(1981)、"VISIONS"(1982) 辺り。

 

そして和田アキラのソロ名義の曲もFMから耳にするようになる。

 

僕が PRISM のアルバムをリアル・タイムで手にしたのはこのアルバムだった。

 

nothin unusual

NOTHIN' UNUSUAL/PRISM (1985)

 

※動画のジャケは1997年のメルダック盤です。(;^_^A

 

後追いで和田アキラの1stソロも手に入れた(もちろんいずれもLPで)。

 

out & about

OUT & ABOUT (1983)

 

 

しかし、そこに僕がFMから聞いた楽曲は収録されていなかった。

その楽曲は…後にこの作品に収録されていたことを知る。

 

akira wada the guitar

THE GUITAR (1981)

 

「教則レコード」と呼ばれるもので、A面にバンド演奏、B面にマイナス・ワン…ギターのトラックをカットした「ギター・カラオケ」音源を収録したもの。

 

和田アキラ(g)、渡辺建(b)、村上"ポンタ"秀一(ds)、中村哲(key)…当時の PRISM からドラムの青山純だけを差し替えた編成だ。

 

 

 

この2曲が僕にとって和田アキラという名前を脳裏に焼き付けた決め手だった。

 

"SPACE SHUFFLE" は PRISM 2枚目のライヴ・アルバム "LIVE ALIVE (absolutely)" (1981) に収録されているが、"VOYAGER" が聴けるのは "THE GUITAR" だけのはず。

 

 

 

VOYAGER... (海を)旅する者…という意味らしいが、音楽という名の大海をギターで旅してきた…決して、安住する場を求めずに。

和田アキラ…そんなミュージシャン、ギタリストだったような…

 

こと PRISM というバンドはプログレッシヴ・ロック的な要素が強かっただけに…。

 

今頃は…松岡直也さん、深町純さんと再会し、そしてポンタさんには…どつかれている(笑)だろうか。

 

v 01

 

花は咲いたら、いつかは散るのが運命だけれど…