クリプトンのテープ起こし作業者の経歴は?
のメンバーのバックグラウンドを紹介していきます。クリプトンの英語テープ起こしを利用するのは主に研究者の方・一般企業の方です。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、クリプトンの強みは、平均5年から10年の経験を積んだベテラン英語テープ起こし作業者(社内ではトランスクライバーと呼びます)とエディターを社内に要していることです。クリプトンのテープ起こしの使命は、お客様の要求をあらゆる面から理解し、与えられた条件・状況下で最大限それに応えられるようなサービスを提供することです。

実際の録音データ
から文字への書き起こし作業は、書き起こしのプロであるトランスクライバーによってなされます。トランスクライバーになるために重要とされる要素は、以下の通りです:• 様々な専門用語に精通していること
• 句読点の打ち方・文法知識・単語のつづりといった文章を書く際に必須の基礎知識を持っていること
• 適切なインターネット検索能力を持っていること
• 正確で最速のタイピングスキルを持っていること
お客様から頂くテープ起こしのスピーチ内容は様々です。あらゆる専門分野のテープ起こし作業を可能にするため、クリプトンではさまざまな教育バックグラウンドを持つトランスクライバーを抱えています。下記に、3つの代表的な専門分野を紹介します。
1.科学一般
クリプトンで最も多いのは、物理学・化学・生物学・医学・電子工学・工学といった自然科学分野を専攻したトランスクライバーです。
彼らは自然科学・現象学、生物学、形而上学、数学、社会科学などの科学関連テープ起こしを担当します。
特に最も強みとする医学分野においては、心臓学、脊柱指圧療法、胃腸病学、消化器病学、内科医学、神経学、整形外科学、小児科学、足病学、精神医学、放射線学、その他様々な分野において専門性を生かしています。
2.商学
商学学士課程を修了したトランスクライバーには、会計・経営・Eコマース・経済・財務・マーケティングの専門知識があります。
彼らは財務、財政政策や産業政策、市場変動、貿易などの分野に関するテープ起こしを得意とします。 これらのテープ起こし音源は企業の取締役会であったり、国際会議、インタビュー、講演、スピーチ、座談会、シンポジウム、セミナー、電話会議のいずれかである場合がほとんどです。
3.人文科学・芸術
大学時代に人文科学・芸術を専攻したトランスクライバーは、広告、企業経営、ジャーナリズム、マスコミュニケーション、メディア研究、舞台芸術、観光・旅行などの各分野における深い専門知識を持ちます。彼らはテープ起こしの中でも第二外国語としての英語習得に関するトピックを担当します。また、テープ起こし原稿に特定のフォーマット(例えばタイムスタンプの挿入など)を要する場合に作業を担当します。
ここまで見てきたように、クリプトンのトランスクライバーたちは幅広いバックグラウンドを持ち、ビジネスや法律、市場調査、医学などのあらゆる専門分野に特化した個々が集まって作業チームを形成しています。それぞれの専門分野でお客様のニーズを的確に把握することができるトランスクライバーがいるおかげで、迅速で柔軟なサービスを提供することが可能になっています。守秘義務を徹底し、トランスクライバーは質問があればお客様とのコミュニケーションもとります。
クリプトンでは、チーム全体および一人一人の作業者にとって成功のカギとなるのは、正確なテープ起こしを期限厳守で・ムラなく提供することだと信じています。
以上、トランスクライバーの作業バックグラウンドについて見てきました。彼らがあらゆるタイプのテープ起こしオーディオに触れ、数多くのテープ起こし作業をこなし十分な経験を積むと、テープ起こしの上級品質チェックを行うエディターに昇進します。エディターはトランスクライバーの作業した原稿に目を通し、音声を聞きながらさらに磨きをかけます。
また、エディターの中でも最も優秀な者が、作業の分配とスケジュール管理を行うプロセスマネージャーや最終的な品質管理・チームのトレーニングを統率する品質管理責任者へとステップアップしていきます。
このようにステップアップの機会が社内に平等に設けられていることも、作業チームのモチベーションを維持し品質を向上することに繋がっているのです。

テープ起こし原稿のタイムコード挿入は、上手に使おう!
テープ起こし原稿のフォーマットで、タイムコードの挿入をお願いされる場合があります。タイムコードとは、[00:45:29- 00:46:05]のような形で記録されるスピーチの尺です。テープ起こしの素材となっているオーディオの収録時間のうち、この該当収録分数(秒数)の間に発話者Aが発言をしている、次の収録分数に発話者Bが発言をしている、といったように、タイムコードの挿入は発話者の発話時間・尺を特定するのに利用されます。また一定間隔(5分毎といったように)でタイムコードを挿入することには、完成テープ起こし原稿をプルーフリードする際にオーディオの頭出しが容易になるという利点があります。
また、映像製作会社のお客様で字幕製作をされている方からは、エクセルファイル形式で1センテンスあたりのタイムコード表記をお願いされるケースがあります。これは字幕翻訳を行う際に尺幅を見て文字数を調節したり、映像への貼り付け作業を行う際に頭出しを容易にするためです。
しかし、タイムコードの挿入はテープ起こし作業者にとって、作業効率・時間の面で大きな負担となっています。クリプトンでは、5分間隔よりも短い(=頻繁な)タイムコードの挿入が必要な場合、通常料金の+15%、1センテンスあたりの挿入が必要な場合は+30%の特別割増料金をお願いしています。これは言うまでもなく、テープ起こし作業者に単なるテープ起こし以上の負荷・タイピング量が要求されるためです。
タイムコード挿入が必要なテープ起こし作業には、以下のようなデメリットが発生します。
• 最も重要な点として、テープ起こし以外の部分に作業負荷が集中してしまい、作業者の効率を落としてしまうこと。通常の原稿フォーマットでテープ起こし原稿を作成する場合と同じ品質水準を満たすには、通常以上の作業時間を割くことになります。
• 作業効率を落とす決定的要因となるのは、タイムコードの挿入頻度。例えば、5分毎、2分毎、1分毎、センテンス単位で、といったようにお客様から指示を受けます。このほか、発話者が切り替わるごとに挿入が必要といった場合もあります。頻度が多ければ多いほど、効率を落とす要因となり、テープ起こし作業者はテープ起こし以外の部分に集中しなければならなくなります。
• 中でもセンテンス単位でのタイムコードが最も時間を食う仕事となります。テープ起こし作業者が1営業日(=8時間)に仕上げられるテープ起こし文量は50分相当とされていますが、センテンス単位でタイムコードを挿入するリクエストがあると、1日あたりのテープ起こし作業量は20分が限界となってしまいます。
■センテンス単位での挿入サンプル:
0:00:05 – 0:00:20
(センテンス1)
0:00:21 – 0:00:39
(センテンス2)
• この他、発話者の切り替わり毎のタイムコード挿入もかなり厄介です。特にディスカッションやインタビューの場合、複数の発話者が互いの発言を遮って発話することがしばしば起こり、一続きのセンテンスを終えるまでに多くの挿入文句が入る形となります。中でも複数の発話者が同時に発言をしている場合、テープ起こし作業もタイムコード挿入作業も難解になります。
• テープ起こし補助ソフトの中には、タイムスタンプの挿入を簡素化する機能が入ったものも出回っています。が、クリプトンでこれらを試行錯誤した結果言えるのは、それでもなお最低2回のキータッチが1回のタイムコード挿入に発生するということです。
以上に述べたことから言えるのは、過度に頻出するタイムコードの挿入はテープ起こしの一定の品質水準を満たす上でリスクが発生するということです。通常の書き起こしフォーマット以上の作業時間を割り当てなければ、同等の品質水準はお約束することができなくなってしまいます。
この場合、クリプトンではケースバイケースで作業日数を延長させて頂くか、またはタイムコードの出現を最小限にとどめるよう指示を調節することで品質を損ねない努力をしています。お客様にも、タイムコードの挿入は完全な人力作業でありテープ起こし作業者の相当の労力がかかるという側面を知って頂き、テープ起こしをご依頼する上で何を重視しているのか(スピード・品質・特定の用途への使いやすさなど)という基準を元に、うまく業者を使って頂きたいと思います。
■参考リンク:クリプトンのテープ起こし原稿サンプル

大容量ファイルの圧縮と転送に関するイロハ
クリプトンでは、お客様からお預かりする音声資料のほとんどがデジタルファイルです。
主にmp3、wmvなどの形式であり、容量は数MB(メガバイト)からのものから、数百MBのものまであります。
ファイルの容量は音声収録時間と録音時の品質によって大きさが決まります。品質が良ければ短時間でもデジタル情報量が多いため、大きくなってしまうということです。
大きい容量のファイルを転送したい場合、メール添付などでは通常送ることは出来ず、ほとんどの場合、ファイル転送サービスなどを使って送ることになるでしょう。
■ファイル転送サービスとは?
デジタルファイルを2つのパソコン間で授受する際には、メールに添付する形ではなくサーバーを介して転送する方法があります。実際すでに使っている方も多いと思いますが、クリプトンのお客様で過去にご利用例のある一般的な無料ファイル転送サービスを2つ紹介します。

>おくりん坊
会員登録は必須だが、手軽に使え、かつ取り扱いファイル容量が250MBまで使える。
データ保存期間は3日間。

>宅ふぁいる便
1999年の老舗のファイル転送サービス。
容量は無料で使用できる範囲で最大50MB。やや物足りない容量だが、セキュリティ機能(暗号化通信)が付いており、
大事なファイルなどを送りたい時には便利だ。
番外編。

ファイル転送サービスではないが、個人用途として非常に便利なクラウドサービスとして、Dropboxが有名。
Dropboxは気軽に使えるオンラインのハードディスク。例えば自宅のプライベートPCと会社のPCにそれぞれDropboxをインストールしておけば、
どちらのPCからも同じフォルダ(Dropbox)を閲覧することが出来る。もちろん、ファイルのコピー、削除も自由にできる。
容量は2GB。月額費用を負担すれば、最大で100GBまで使用可能。
■ファイルの圧縮について
ファイル圧縮というと思い浮かぶのはzip、lzhなどの形式。他にもよく見かける形式はrarファイルなど。
弊社のお客様からお送りいただく音声ファイルのほとんどがmp3です。
表題にファイルの圧縮について記してますが、mp3ファイルは元々圧縮されているファイルのため、実はmp3を圧縮しても容量はほとんど変わらないのです。
ちなみに例えファイルを圧縮したとしても、すでに圧縮済みのmp3なので、音質が劣化するようなことはありません。

☆★クリプトンでは、最大1.5GBまで転送可能なファイルサーバーをご用意しています!★☆
クリプトンのテープ起こしをご利用の方には、面倒な会員登録なしでご利用いただけます。サーバーへのアクセス方法はお問い合わせ時にお伝えいたします。
※数時間単位の音声ファイルも対応できるほどの容量です。
※SSL通信に対応、セキリュティも万全。
また、初めてテープ起こしご利用を検討している方で「まだサーバー転送のことがよく分からない・・」という方は、こちらの過去記事も参考にしてください。
初めての方10%OFF! でも、どうやって音声を提出すればいいの?

