旅で堪能 民藝と松本民芸家具  | ライフクリエイティビスト あまねまりこ QOLのエッセンス

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前回の松本市の観光情報に続き、

今回は松本民芸家具と民藝について綴ってみます。

 

中ほどで、松本民芸館の動画も入れたので、

色づき始めた紅葉の景色と共に、

館内の様子もご覧頂けます。

 

ちょっとした知識を知ると、

より興味が湧いたり楽しくなるので、

民藝や松本民芸家具の

基礎的なお話も少し入れてみました。

 

民藝や松本民芸家具のウォーミングアップ的に

本題の前に、少しだけ前編を振り返ります。

 

松本民芸家具は和のテイストを持った洋家具で、

落ち着いた中に格調の高さも感じます。

 

年月が経つほどに味が出る一生モノ、

いや代々譲り受ける上質さ。

統一されています。

 

写真は松本の「珈琲まるも」さんの店内の様子。

松本民芸家具が使われています。

 

また松本観光のメインストリートとも言える

中町通りには松本民芸家具のショールームがあります。

 

シックで飽きることのない

デザインと使いやすさで、

今でも人気が衰えることなく、

コレクターや海外からの発注も多いそうです。

 

もともと信州は木材が豊富な土地。

また城下町の松本には

木工の職人さんが

集まっていたそうです。

 

松本民芸家具に欠かせない方は

池田三四郎さん。

柳宗悦先生に触発されて、

途絶えていた木工技術を

復活させたことがはじまりとのこと。

 

 

ショールームでは写真は取れませんでしたが、

松本民芸館では撮影可能だったので、

今回の記事では館内の写真も

たっぷり入れておきました。

バーチャル見学気分でご覧ください。

 

 

 

民藝(民芸)とは

民衆が作った工芸品です。

 

益子焼の濱田庄司さんなど

中には人間国宝となっている方もいますが、

多くは無名の職人さんが作った

民衆が実生活で使う道具です。

 

 

民藝という言葉で欠かせない人が

柳宗悦(やなぎむねよし)さん。

 

例えば農具として丈夫に作られたカゴ。

または北国の寒さをしのぐため、

衣類の生地を厚くする目的で

生まれた刺繍etc。

 

このようにとても実用的で、

それでいて美しい。

これらを柳先生は「用の美」と

表現していました。

 

草木を使って編んだ道具。

使いやすく吟味された形。

華美さはなくとも、

本質的で美しい、

実用に根差した美。

 

また繊細で使うのに気を使うのではなく、

丈夫で大らかな包容力のあるデザインが

民藝の美のように思います。

 

 

松本民芸館

 

 

松本民芸館は民芸運動に共鳴した

丸山太郎さんにより昭和37年に創館。

 

既に民芸館の館内の写真を散りばめていますが、

外観も素敵です。

なまこ壁が風格を感じさせます。

 

 

ロケーション、門構え、お庭も素晴らしく

館内に入る前から特別な雰囲気が漂っています。

 

 

そして館内に入って早速、感動です。

「美しいものが美しい」

 

 

これは中町通りの「ちきりや工芸店」

初代オーナーの丸山太郎さんの直筆の言葉。

なんと明快で気持ち良い言葉なのだろう。

そう思いました。

 

そしてなるほどと思ったのは、

説明で良し悪しを決めるのではなく、

美しいと感じるものが美しいということ。

直感で見るように。

そのような内容でした。

 

また丸山さんはコレクターという立場だけでなく、

ご自身も作り手でありました。

ご自身のお店「ちきり屋」さんの包装紙の絵も

描かれていて、ほっこりとした味のある絵でした。

 

 

そしてこの方の凄い所は、

その美に対する純粋な眼差しだけでなく、

土地・建物・コレクションを

そっくりそのまま

松本市に寄贈されたということ。

 

つまり、松本民芸館は

もともと丸山太郎さん個人の

持ち物ということです。

 

館内の動画の説明によると

丸山さんは運営には口出しは

しない方だったようです。

 

これまた懐の広さと

本当に純粋に民藝を愛していたこと。

また日々使う道具との向き合い方で、

暮らしも人生も豊かになることを

多くの方に伝えたかったのでしょう。

 

松本民芸館の2階からは美しい山々が見えます。

 

 

数々の素晴らしい民藝品に感動しましたが、

私にとって一番の感動と収穫は

この丸山太郎さんの精神や在り方に

触れられたことのような気がしました。

(訪れた数日後に振り返った時にそんな気がしたのです)

 

 

松本民芸館には日本だけでなく

海外の工芸品も展示されていました。

それを見ていたら人種に関わらず、

美しいものに惹かれ、

それらを生み出したい欲求は

本能なのかもしれない、

ふとそんなことも思いました。

 

世界各地の櫛です。

 

こちらは各地のしめ縄のようでした。

 

生け花・お茶・舞踊・歌etc

今では楽しみやたしなみとも言える事も

もともとは宗教や信仰から派生したのかもしれませんね。

 

単なるしきたりで使う道具だったら、

シンプルなデザインで良いはずなのに、

ここまで凝ったデザインというのは、

やっぱり美的なものに対する憧れや

欲求は私たちにもともと

備わった性質のように感じました。

 

 

高価であるか?

希少価値があるか?

損得やうんちくを重視せず、

自分の感じ方を判断基準にしよう!

そう改めて感じてきました。

これが、センスや審美眼を磨く

大切なポイントのような気がしますし。

 

今回の松本への旅の目的は、

松本民芸家具が醸し出す世界観に

没入することでした。

 

 

家具は高価だし、購入する機会も多くないですが、

インテリアに携わる者として、

素晴らしい家具を知ること、

またその家具の背景を知ることは

とても大切に感じています。

 

なぜなら、インテリアは人生という

大切な時間を共に過ごす相棒のような存在で、

日々使うもの。

 

人と家具の考え方や在り方が一致しないと、

シックリ来ないし、

すぐに飽きてしまう気がするのです。

 

もし長く使うつもりで相棒のように

家具を選びたい方には、

生きる人生観や価値観に合う家具をおすすめしたい。

 

その提案が採用されても、

されなくても良いのですが、

その方の人生に寄り添う、

シンパシーを感じるであろう家具や

インテリアの中継ぎをしたい。

そんな思いも芽生えました。

 

どんなモノにも思いや背景があります。

それらを含めて良き人生のための空間と仕組みを

提案するモチベーションが更に高まった旅でした。

 

松本は家具や民藝だけでなく、

文化的な施設やオシャレな

カフェやお店も多い街です。

 

しかも美しい山々や川のせせらぎも

味わいながら街歩きできる所です。

 

もし松本にご興味を持たれたら

前編もチェックしてみてください。

 

私の訪れたおススメの場所や

ガイドブックには載っていなかったけれど、

これを知っていると旅の計画が立てやすい

と感じたプチ情報も載せました。

良かったら前編も併せてご覧下さい。

 

そしてこの記事を書いていたら、

松本と松本民芸家具に触発され、

暮らしの中でお気に入りを活かす

暮らし術について書きたくなりました。

 

ということで、次回は番外編として

民藝テイストを取り入れたインテリアに

ついて綴ってみます。

 

 

クラシックで重厚的なインテリアだけでなく、

もっとカジュアルなスタイルとなっているので、

インテリアのテイストに関係なく、

暮らしを豊かにするモノとの付き合い方として

読んで頂ける内容にする予定です!

 

我が家に仲間入りしたテーブルランナー。

中町の松本民芸家具ショールームで求めました。

 

 

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松本の旅 ゆるりと美的好奇心を楽しむ(前編)

ライフワーク 旅すること

北欧インテリアにも好相性!民藝で暮らしを彩る
★★★★★★★★★★★★

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