トリマービット(ルータービット)を探すと、同じ形状のもので同じように超硬を使っているものなのに500円のものもあれば、5000円を超えるほどの価格差がある事に気がつくと思います。


同じ形状なら安いのでいいじゃん、って誰もが思いますよね。

結局のところ、安物と高級品にどれほどの差があるのか実際に持っているもので比べました。


僕は製品を作る為に使うビットのほとんどをビットモット(BTMT)


という木工道具屋のオフコーポレーションの運営するビット専門店で購入しています。

例えば5ミリの丸面ビットだと3000円ちょっととそれなりの価格ですが、品質が極めて高くて千を超える部品を削っても1年くらい十分に使用できるのでコスパは良いです。

おそらく台湾製かな。

ベアリング付き丸面ビットなんかは再研磨できないので使い捨てと考えたら高過ぎるのも良くないし。


今回、交換効率の関係で12ミリ軸が欲しかったのですがどこ探してもなくて、やっと見つけられた中国のビット専門店から購入してみました。

とは言っても超安物で、送料込み500円くらいです。(いつも思うけど送料どうなってんだ…)

取り付けてあるのがBTMT、手に持ってるのが中国製。


削り比べてみたらすぐに違いがわかりました。

木から手に伝わる振動が全然違う。

安物は芯がコンマ1ミリもないくらいですがブレてるんでしょうね。

危険なほどじゃないですが気分良くは無いし、仕上がりにも影響します。


繊維と並行な面はそれほど切れ味に違いは感じませんが、中国製は木口面(触ってるところ)に来るとものすごい弾かれる感じ。

切りこめないんで木の上を滑るようになってしまうようです。

当然仕上がりも良くないし、よーくみると繊維も僅かに引きちぎれたようになってる部分もある。

新品でこれは酷いな…使い物にならんわ。


使ってみた感想としては、かなり柔らかくて刃が入りやすい部材なら安物でも削れる事には削れますが、硬い木や製品作りには使えませんね。

特にベアリングに当てて使うタイプは芯ブレが明らかに影響するのでやめた方がいい。

まさに価格相応って印象です。

Amazonで輸入転売されてる読めないアルファベット名のセットで1000円くらいの安物も似たようなクオリティだと思います。

sk11などの日本企業が販売しているものも使ってますが、中国直輸入品よりマシくらいの品質でしょうか。

趣味で使うならこの辺が最低限かなぁ。


何に使うのか次第ではありますが、とりあえずビットモットで購入すれば間違いはありません。

高いだけのことはあります。


結論。

トリマービットは価格相応ですので、安物で代用できると思わない方が良いです。

ちなみにコード式トリマーのおすすめメーカーは京セラ(旧リョービ)です。

2番手メーカーであるが故に比較的安価な割に改良に意欲的で、マキタやHIKOKIが疎かにしている分野は特に良いものが多いです。