大切な人に愛を伝える方法(愛の言語)には5つあります。

 

1 肯定的な言葉(ことば)

肯定的な言葉というのは、ポジティブな言葉、その人の存在を肯定するような言葉です。

あなたが大好き、大切、今日会えてうれしい・・・・・・そんな言葉です。

〇〇が出来たね、といった行動を褒める言葉も入ります。

練習したから出来るようになったね、もうすぐできるようになるよ

そんな、勇気づける言葉も入ります。

ただし、〇〇が出来るから好き、いい成績だったから好きというような

条件の付きで相手を認める言葉ばかりだと、

それが出来ない時はダメだということになるので要注意です。

肯定的な言葉は、聞いていて相手が優しい温かい気持ちになるものです。

そういう意味では、どんなふうに言うかもここでは大切なポイントですね。

 

気をつけないといけないのは、感謝の言葉との区別です。

もちろん、感謝の言葉を伝えることもとても大切ですが、

感謝の言葉ばかりだと、「何かをしてあげた時しか自分には価値がない」と、

受ける愛に、「条件」がついてしまいますね。

特に何をしていなくても、ただあなたがそこにいるだけで嬉しくて愛しいのだと、

そんな無条件の肯定を伝えるような言葉も折に触れて伝えていきましょう。

 

 

余談ですが我が家には猫がいて、毎日「大好き」「可愛い」と言いながら撫で、

「あ~、離れたくないな」と言いながら出勤しています。

これも肯定的な愛の言語ですね。

猫にできることが、人間の家族にはちょっと難しい(苦笑)

 

さて、愛の言語2つめはまた明日に続きます。

 

 

本当はうまくやっていきたい大切な人に、なんだかうまく気持ちが伝わっていないショボーン

そんなことはありませんか??

こんなに大事に思っているのに、こんなに大好きなのに!

なぜかうまくいかない、そんなことはありませんか??

そんな時は、もしかしたら「愛の言語」が間違っているのかもしれません。

 

愛の言語は、アメリカの結婚セラピストゲーリーチャップマン博士が提唱する概念です。

大事に思っている人との間で、何故すれ違うのか・・・・・

たくさんの夫婦のカウンセリングをする中で、博士は

Love is not enough 愛だけでは十分ではない。

愛は、その人の望む伝え方で伝えないと伝わらない、

人には、その人の好む愛の伝え方があるのだという気づきから

5つの愛の伝え方(5つの愛の言語)を提唱しました。

 

「愛」そう聞くと、なんだか照れ臭くなったり、いやいや・・・あせると思うかもしれません。

キリスト教が初めて日本に伝来したとき、宣教師たちは「Love」をどう訳そうか悩み

「ご大切」と訳したのだそうです。Love=大切、そのほうがなんだかしっくりきませんか?

愛はとてもシンプルでパワフルなものですが、そこには至って単純な原則があります。

それは、相手の望むものを与え、望まないものを与えないということです。

愛は、相手の望む表現方法でないと伝わりません。

では、どのように伝えたらよいのでしょうか??

 

その5つの言語を、次回からお伝えしてみようと思いますニヤリ

 

 

 

 

カウンセリングの仕事を始めたばかりの頃、

お話しをお伺いしているだけで何もしていないのに変化していくクライアントさんを見ながら

この人にはカウンセリングなんて必要ないのではないか、と思ったことがありました。

 

心理士はいつも、自分のカウンセリングを自分より経験の多い心理士に

指導(スーパービジョン)してもらっています。

「聞いてるだけで何もしてない」

その疑問を、スーパーバイザーに話したとき、

「それは違う、目の前に自分の話を聴いてくれる人がいるからこそ起きる癒しがある。

クライアントさんは、社会によって傷つけられている。

あなたは、その人を傷つけた社会の代表として話を聴きなさい」と言われました。

ハッとさせられる言葉でした。

それ以来ずっと、心に刻まれているひと言です。

 

どんなふうに目の前の前の方の話を伺うのか

迷った時にいつも、そこに立ち返りたいと思う視点の一つが

「その人を傷つけた社会の代表として聴く」こと。

折にふれて思いだしながら、仕事をしている毎日です。

 

明けましておめでとうございます。

 

クリニックも、今日から診療とカウンセリングが始まりました。

「初心を忘れず、笑顔で患者さんに帰っていただけるように」

朝のミーティングでの、院長から心理士への言葉です。

 

新しい年の始まり、今年でクリニックは開院8年目を迎えます。

これからも、おひとりおひとりを大切にお迎えし、

苦しくてつらいと感じる毎日の中でも、

患者さんが少しでも笑顔になれるようなお手伝いができるよう

Smike(笑顔)で Soft(物腰柔らかく) なSincerity(誠実な対応)を心がけ

スタッフ一同、精進してまいります。

 

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

 

一年がもうすぐ終わりです。

振り返ってみると、どんな年だったでしょうか?

よかったこと悪かったこと、色んなことが心に浮かぶかもしれません。

 

今、この瞬間だけでも

この1年、頑張った自分を自分で労わってあげましょう。

泣いたり怒ったり悩んだり苦しんだり、色んなことがあったけれども

1年乗り切ることが出来ましたね。

何かが出来たと思えない1年だったとしても、今ここに生きているだけでいい。

しんどくてつらい毎日を、生きてる自分におつかれさま、ですね。

今の自分に、お疲れさまとありがとうを伝えてくださいね。

 

 

 

 

日々の生活の中で、怒りを感じる。

誰にでも、あることですよね。

そんな時、どうしたらいいでしょうか??

 

怒りを感じた時、まずは怒っていることに気づいて認めることが大切です。

その次は、どうしたらいいでしょうか??

 

もし、目の前に相手がいて、自分が抑えるのが難しい怒りを感じているとしたら、

その場所から離れてみましょう。

「違う部屋へ行く」タイムアウト、という方法です。

「ちょっと頭を冷やしてくるね」「ちょっと落ち着いてくるね」

そんな風に相手に言ってもいいでしょう。

それが難しい相手の場合の必殺技は、「ちょっとトイレ!」

自然現象は、誰もに認めてもらいやすいですね。

 

その場から離れることが出来ない時はどうしたらいいでしょうか??

 

怒りのまま、相手に言葉をぶつける前に6秒数えてみましょう。

もしくは、心の中で何か歌を歌ってもいいですね。

怒りんぼさんは、今度怒った時はこれ、を決めておくといいですね。

(私は、頭の中できらきら星を歌うことにしています)

また、深呼吸をすることにも効果があります。

深呼吸をする時のコツは、「吐く息を長く!」

4秒吸って、6秒吐く、くらいの間隔がちょうどいいかもしれません。

他には、少しまわりを見回す(眼球を動かす)ことにも効果があります。

 

怒った自分を落ち着ける方法、いろんな場所で試してみてくださいね!

 

毎日生活していると、怒りを感じることがありますよね。

イライラしたり、ムカッとしたり、カーッとなる。

そして、相手に言わなくてもいいことまで言ってしまったり、

相手やまわりの些細なことが気になって、そこをねちねち言ってしまったり、

 

結果、言ってしまったことを後悔することもあれば、

全く後悔せず、自分の気持ちのままに相手に怒りをぶつけて

気が付くと周囲から距離を置かれていたりすることもあります。

 

怒れる!!そんなときどうしたらいいのでしょうか?

 

まずは、自分の気持ちを認めることです。

「あぁ、怒ってる」「あんなこと言われて、ムカッとしてる!!」

色んな気持ちがありますよね、そのまま認めてあげてください。

ダメだよ、そんな風に思ってはなどと思わず

自分の中の怒りを、そのまま認めてあげましょう。

「そうかそうか、怒ってるんだね」「それは腹立たしいね」

批判したり評価したりせずに、ただそのまま認めます。

認めて、自分に共感してあげてください。

 

感情が動く時、私たちの脳では、偏桃体に反応が起きています。

その偏桃体の反応は、あることをすることで落ち着きます。

そのあること、が「共感」なのです。

むきーーっ!!となっている時に、

「それは怒れるね」「腹も立つよね」そんな風に共感してもらえると

ちょっと心が楽になりますよね?

いつも誰かがそうしてくれるといいのですが、いつも聴いてもらえるわけじゃありません。

でも大丈夫、自分で自分に共感することも同じように効果があります。

 

「あぁ・・、怒ってるね」「腹が立つよね」

自分の怒りに気づいて、そして認めてあげましょう。

その後どうするか、また次回お話ししてみたいと思います。

 

当院には、現在5人の心理士が勤務しています。

その心理士に共通しているもの、それは

患者様に対する、「温かい好奇心」ではないかと思います。

 

目の前にいる、お話しをしてくださる方を、

何が、そんなに苦しめているのか、

どんな出来事があって、その方はどのように受け止められたのか

何をお話しになりたいのか、何を言えないでいるのか・・・・・

ひとつの経験も、受け止め方は人によってそれぞれ違う。

その方にとっては、どんな経験だったのかを大切にお聴きしたい、

 

そんなことを考えながら、お話しを聴かせていただいています。

好奇心といっても、決して自分たちの興味本位ではなく

相手の立場に立とうとしながら、相手を理解したいと願う好奇心です。

 

自分の話を興味を持って聴いてもらう心地よさ、

そんな体験を、カウンセリングで患者さんがしてくださっているといいな、と思いつつ

小さなクリニックの小さな部屋で、皆さんのことをお待ちしています。

 

 

 

友だちを何かに誘いたいけど、断られたらと思うと怖くて誘えない。

誰かと話していて、自分と違う意見を言われたら凹む。

相手が自分と違う意見を言ったとき、自分を否定されたと思って

むきになって相手をやり込めてしまう・・・・・、

そんなこと、ありませんか??

 

どうして相手に断られたり、違う意見を言われたら嫌なのでしょう?

多くの場合、断られる=自分のことが嫌と捉えてしまうからではないでしょうか。

 

友だちを映画に誘った、行きたくないと言われた、だからもう二度と誘わない。

どうせ自分は人に好かれていない、だから自分なんかと行きたくないんだ・・・・・

ネガティブの考えのループは、どこまでも続いてどんどん落ち込みます。

でも、ちょっとそこから離れて考えてみましょう。

 

もしかしたら、お友だちはその日が都合が悪いのかもしれません。

もしかしたら、お友だちはその映画が嫌なのかもしれません。

もしかしたら、ただ単に出かける気分ではないのかもしれません。

そうやって考えてみると、映画を断られた=あなたが嫌い、ではないかもしれませんね。

そんな風に、決めつけていた考え方を少し広げていくと

考え方が段々柔らかくなって、落ち込みにくくなりますよ。

 

ひとりでやるのが難しい時は、カウンセリングでお手伝いしますね。

 

 

心配や不安を抱えているあなたに、とてもお勧めの1冊です。

その心配や不安にどうやって対処していったらいいのか

認知行動療法の考え方を用いて、とてもわかりやすく書かれています。

子ども向けの本ですが、カウンセリングの中ではご年配の方とも一緒に読んでいます。

 

本の中ではまず不安をトマトの木に例えて説明します。

苗を植えて、水をやり一生懸命世話をするとぐんぐん育つトマトの木、

不安は、それと同じです。

不安なことを考えれば考えるほど大きくなって頭から離れなくなる、

不安について考えたり話したりすることは、

不安の世話をして大きくしていることと同じなんですね。

 

じゃあどうしたらいいの?

まずは、理屈で考えて追い払う。

その他にも、「心配タイム」という心配するための時間を決めて

それ以外の時間は心配について考えないようにする。

心配に言い返す、それから頭と体をリセットする、などなど

その方法が、とてもわかりやすい言葉で書かれています。

絵を描くのが好きな人やお子さんは、

途中で絵を描くワークがあるので、それをやってみるのもいいですね。

楽しみながら不安について学び、どうやって追い払うかやってみる。

大人にも子どもにもおすすめの1冊です。