COTレポートの読み方 -3060ページ目

5月2日に終わる週までの外国人投資家動向

 財務省が発表している対外及び対内証券売買契約等の状況(週次・指定報告機関ベース)について、直近の2週間分の数値が本日(10日)朝に発表されました。非居住者による株式の取得・処分をまとめたのが下記のチャートです。


投資部門別売買動向


 外国人による株式取得(差引き)は、4月27日に終わる週が3,797億円の売り越し、5月2日に終わる週が364億円の買い越しとなっています。4月の最終週は大幅な売り越しとなっており、この統計は取引所が発表している投資部門別売買動向の数値(4月最終週は3市場については1,111億円の買い越し)と異なっています。


  実際に外国人投資家の売買がどうなのか、判断がむずかしいところです(CME日経平均先物取引の投機筋のポジション動向は大幅な売り越しとなっています)。


対内証券売買契約等の状況

 

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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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5月1日時点のCME日経平均先物ポジション動向

 5月4日(金)東部時間午後3時30分(日本時間では、5月5日の早朝)に、5月1日時点でのCOTレポートが発表されました。CMEに上場されている日経平均先物取引ついて、コマーシャルズ(実需筋)やノン・コマーシャルズ(CTAやヘッジファンドなどの投機筋)のポジション状況をみてみましょう。


0507シカゴ先物・ノンコマーシャルズ

 コマーシャルズについては、5月1日時点では12,752枚の買い越しとなりました。前週に比べて買い越し枚数は510枚増加しています。実需筋は日本株に対する買い越しスタンスを強めています。
 これは中期的には、日本株にとって強気材料となります。

0507シカゴ先物・コマーシャルズ

 ノン・コマーシャルズについては5月1日時点では9,311枚の売り越しとなり、過去最高値を更新しました。前週に比べて売り越し枚数は698枚増加しています(売り越し枚数は3週間連続で増加)。ヘッジファンドやCTA等の投機筋は、日本株に対して売りスタンスを強めています。

 次に、COTレポートのデータを使って、ラリー・ウィリアムズが考案したCOTインデックスと、それを応用して筆者が考案したNCOTインデックスをみてみましょう。

 5月1日時点での日経平均先物取引のCOTインデックスのチャートは下記の通りです。 COTインデックスは100%となりました(3週間連続の100%)。コマーシャルズが日本株の買いスタンスを維持していることを示しています。


0507COTインデックス

 一方で、下記はNCOTインデックス(ノン・コマーシャルズ指数)のチャートです。これは、ノン・コマーシャルズの行動をみるためにCOTインデックスと同様の計算式で、筆者が計算したものです。

 5月1日時点のNCOTインデックスは0%で、前週(3.00%)に比べて低下しています。ノン・コマーシャルズが日本株に対して売りスタンスを維持していることを示しています。


0507NCOTインデックス

 下記は、財務省が発表している対外及び対内証券売買契約等の状況(週次・指定報告機関ベース)のうち、非居住者による株式の取得・処分をまとめたチャートです。

 直近のデータは4月20日に終わる週までですが、外国人による株式取得は差引きで4,534億円の買い越しとなっています(5週間連続の買い越しです)。

 ただし、この統計には実質的に日本の投資家(オフショアに籍があるファンドなど)も含まれていますから、読み方には注意する必要があります。


0507対内証券売買契約等の状況

 下記は、寄り付きの外資系証券の売買状況です。4月17日から27日まで9営業日連続で売り越しが続いた後、5月1日は1000万株の買い越し、翌2日は1040万株の売り越しとなっています。

0507外国人動向


 下記は日経平均の週ベースの一目均衡表です。転換線をはさんで保合い相場が続いていますが、直近では転換線がやや低下しています。



0507日経平均一目均衡表

 週明け5月7日の日本の株式市場は、欧米各国の株価上昇の影響を受けて、とりあえず大幅な反発で始まるとみられます。その後、日本株が保合い相場を離脱して上昇トレンドに入るかどうかは、①足元の決算発表が予想を上回ること、そして、②それを踏まえて外国人投資家が日本株に対して強気スタンスをとるかどうかにかかっている、といえそうです。


 ヘッジファンドによる売りポジションが積み上がっているため、目先は、投機筋による買戻し(ショートカバー)が行われるかどうかがポイントといえそうです。

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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。

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4月24日時点のCME日経平均先物ポジション動向

 4月27日(金)東部時間午後3時30分(日本時間では、4月28日の早朝)に、4月24日時点でのCOTレポートが発表されました。

 CMEに上場されている日経平均先物取引ついて、コマーシャルズ(実需筋)やノン・コマーシャルズ(CTAやヘッジファンドなどの投機筋)のポジション状況をみてみましょう。


0430シカゴ先物・コマーシャルズ

 コマーシャルズについては、4月24日時点では12,242枚の買い越しとなりました。前週に比べて買い越し枚数は20枚増加しています。実需筋は日本株に対する買い越しスタンスを維持しています。

これは中期的には、日本株にとって強気材料となります。


0430シカゴ先物・ノンコマーシャルズ

 ノン・コマーシャルズについては4月24日時点では8,613枚の売り越しとなりました。前週に比べて売り越し枚数は527枚増加しています。ヘッジファンドやCTA等の投機筋は、日本株に対して売りスタンスを維持しています。

 次に、COTレポートのデータを使って、ラリー・ウィリアムズが考案したCOTインデックスと、それを応用して筆者が考案したNCOTインデックスをみてみましょう。

 4月24日時点での日経平均先物取引のCOTインデックスのチャートは下記の通りです。 COTインデックスは100%となりました(2週間連続の100%)。コマーシャルズが日本株の買いスタンスを維持していることを示しています。


0430COTインデックス

 一方で、下記はNCOTインデックス(ノン・コマーシャルズ指数)のチャートです。これは、ノン・コマーシャルズの行動をみるためにCOTインデックスと同様の計算式で、筆者が計算したものです。

 4月24日時点のNCOTインデックスは3.00%で、前週(5.84%)に比べて低下しています。ノン・コマーシャルズが日本株に対して売りスタンスを維持していることを示しています。

0430NCOTインデックス


 下記は、財務省が発表している対外及び対内証券売買契約等の状況(週次・指定報告機関ベース)のうち、非居住者による株式の取得・処分をまとめたチャートです。

 直近のデータは4月20日に終わる週までですが、外国人による株式取得は差引きで4,534億円の買い越しとなっています(5週間連続の買い越しです)。

 ただし、この統計には実質的に日本の投資家(オフショアに籍があるファンドなど)も含まれていますから、読み方には注意する必要があります。

0430対内証券売買契約等の状況


 下記は、寄り付きの外資系証券の売買状況です。4月17日から27日まで9営業日連続で売り越しが続きました。


0430外国人動向


 下記は日経平均の週ベースの一目均衡表です。転換線をはさんで保合い相場が続いています。


0430日経平均一目均衡表




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