7月24日時点のCME日経平均先物ポジション動向
CMEに上場されている日経平均先物取引ついて、コマーシャルズ(実需筋)やノン・コマーシャルズ(CTAやヘッジファンドなどの投機筋)のポジション状況をみてみましょう。

コマーシャルズについては、7月24日時点では1,360枚の買い越しとなりました。前週に比べて買い越し枚数は1,816枚減少しています(2週間連続の減少)。買い越し枚数は減少基調となっています。

ノン・コマーシャルズについては7月24日時点では1,882枚の売り越しとなりました。前週に比べて売り越し枚数は572枚減少しています(売り越し枚数は2週間連続で減少)。
ヘッジファンドやCTAなどの投機筋は、日本株に対する弱気スタンスを継続していますが、売り越し枚数は減少基調が続いています。
次に、COTレポートのデータを使って、ラリー・ウィリアムズが考案したCOTインデックスと、それを応用して筆者が考案したNCOTインデックスをみてみましょう。
7月24日時点での日経平均先物取引のCOTインデックスのチャートは下記の通りです。
COTインデックスは55.76%となりました(低下)。

一方で、下記はNCOTインデックス(ノン・コマーシャルズ指数)のチャートです。これは、ノン・コマーシャルズの行動をみるためにCOTインデックスと同様の計算式で、筆者が計算したものです。
7月24日時点のNCOTインデックスは39.74で、やや上昇しました。

下記は、財務省が発表している対外及び対内証券売買契約等の状況(週次・指定報告機関ベース)のうち、非居住者による株式の取得・処分をまとめたチャートです。
直近のデータは7月20日に終わる週まで発表されています。外国人による株式取得は2,365億円の買い越しとなっています。4週間連続の買い越しです。

下記は、東京証券取引所が発表している三市場の投資部門別売買状況のデータです(7月20日に終わる週まで)。三市場の投資部門別売買金額をみると、3,772億円の買い越しとなり、11週間連続の買い越しです。

下記は、寄り付きの外資系証券の売買状況です。7月27日まで5営業日連続で売り越しとなっています。

下記は日経平均の週ベースの一目均衡表です。中期での上昇トレンドが崩れた可能性があります。終値が基準線を下回りました。2月26日につけたザラバ高値(18,300.39円)は当面上回ることは困難な状況です。

下記は日ベースの一目均衡表です。転換線が基準線を下回り、かつ、終値が雲の下に入っています。当面、調整局面が続きそうです。
なお、7月27日のシカゴ日経平均先物の終値は17,020円であり(大証の終値は17,290円)、週明けの相場は下値模索の展開となりそうです。

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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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米国株式のバリュエーション指標は?
まず、S&P500指数の週足チャートです(指数は週央値)。
S&P500ベースのEPS(1株利益)とPER(株価収益率)のグラフです。EPSは増加基調が続いていますが、年後半には増益率は大きく鈍化する見通しが強まっています。PERは7月18日時点で18.59倍となっています。
株式の配当利回り(S&P500ベース)は1.8%前後で推移しています(7月18日時点では1.78%)。
イールドスプレッド(=10年国債利回り-株式の益回り)は徐々に上昇基調となっています。2005年以降のボックス圏の上限に位置しています(18日時点では、マイナス0.35%)。
株価のバリュエーション指標をみる限り、米国の株価は割高とはなっていません。ただし、今後、長期金利が大きく上昇するか、EPSが低下すれば、状況は変わってきます。
最後に、S&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)をみてみましょう。7月20日は16.95%となり、やや上昇しています。VIXは上向きトレンドにあり、相場全体については警戒が必要です。
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ドルインデックスは2004年末の安値を割り込む!
7月23日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが主要通貨に対して売られた。ドルインデックスの20日の終値は80.288ポイントとなり、2004年12月31日につけた安値(80.39ポイント)をついに割り込みました(7月23日の最安値は80.117ポイント)。
1987年以降のドルインデックスの週足チャートは下記の通りです。この期間の最安値は1992年9月2日に記録した78.19ポイントです。
以前も説明しましたが、米ドルの急落は世界全体の投機資金(ホットマネー)の流れが変わる兆候かもしれません。
なお、IMM通貨先物の主要6通貨(ユーロ、円、英ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル)の投機筋(ノン・コマーシャルズ)の対米ドルでのポジションを合計したものが下記のグラフです。
7月17日時点では、差し引き170,752枚の米ドル売り越しとなりました。米ドルの売り越しは8週間連続で、売り越し枚数は4週間連続で増加しています。ヘッジファンドやCTAなどの投機筋は、米ドルに対して弱気スタンスを強めています。
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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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