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ドルインデックスは反発!

 米ドルの強弱を適切に示すと筆者が考えるドルインデックスが15年振りに最安値を更新しましたが、先週は反発しています。
 
下記はドルインデックスの一目均衡表です。終値が転換線を上回ってきました。


1008ドルインデックス一目均衡表


 下記はドルインデックスの週ベースの一目均衡表です。中期での下落トレンドが継続しています。


0813ドルインデックス一目均衡表(週次)


 下記は、主要6通貨(ユーロ、円、英ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル)の投機筋の対米ドルでのポジションを合計したものです。


 10月2日時点では213,658枚の米ドル売り越しとなりました。前週に比べて売り越し枚数は3,606枚増加しました(2週間連続の増加)。ヘッジファンドやCTAなどの投機筋(ノン・コマーシャルズ)は、米ドルに対して「弱気」スタンスを維持しています。


 投機筋のポジション動向をみる限り、米ドルの下落トレンドはまだ続く可能性が高いといえます。


1008IMM通貨先物


 同じく下記は、NYBOTに上場されているドルインデックス先物取引の投機筋のポジションを示したチャートです。


 10月2日時点では24,563枚の売り越しとなっています。前週に比べて売り越し枚数は1,460枚減少しています(6週間振りの減少)。ただし、ヘッジファンドやCTAなどの投機筋は米ドルに対してまだ「弱気」スタンスを維持しています。


1008NYBOT通貨先物


 以下では、主要通貨の一目均衡表のチャートを掲載します。


 ユーロは米ドルに対して、ユーロ導入以降の最高値を更新した後、反落しています。


1008ユーロドル


 ドル円レートは反発中で、終値が雲の中に入ってきました。


1008ドル円の一目均衡表


 米ドルは英ポンドに対して下落トレンドが継続しています。


1008英ポンドドルの一目均衡表


 米ドルはスイスフランに対して反発しています。


1008ドル・スイスフラン


 カナダドルは米ドルに対して35年振りの高値を更新中です。


1008ドル・キャンドル


 豪ドルは米ドルに対して年初来高値を更新中です。


1008豪ドル・ドル


 ニュージーランドドルも対米ドルでの上昇トレンドが継続しています。


1008NZドル・ドル


 米ドルは南アフリカ・ランドに対しても下落トレンドが続いています。


1008ドル・ランド

 



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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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矢口 新
矢口新の相場力アップドリル 為替編




VIXはさらに低下!ナスダックは投機筋が買い越しに転じる!

 S&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)が低下し、10月5日には16.91%まで低下しました。投資家は冷静です。


1008vix-01


1008vix-02


  下記はニューヨーク工業株30種平均のチャートです。過去最高値を更新中で、上昇トレンドが継続しています。


1008vix-03

 
  下記はCMEのS&P500先物の投機筋のポジション動向を示したチャートです。


 10月2日時点では差引きでは35,028枚の売り越しとなっています(前週に比べて売り越し枚数は7,471枚の減少)。一部買戻しのショートカバーが入っていますが、ヘッジファンドやCTAなどの投機筋は、米国株式に対してまだ「弱気」スタンスを維持していることがわかります。


1008vix-04


 下記はナスダック総合株指数のチャートです。過去最高値を更新し、上昇トレンドが強まっています。


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 同じくCMEのナスダック100先物の投機筋のポジション動向のチャートをみてみましょう。


  10月2日時点では、前週の差引き1,745枚の売り越しから、今週は2,778枚の買い越しに変わりました。29週間振りの買い越しです。ヘッジファンドやCTAなどの投機筋のスタンスは、「中立」継続です。


 次週、買い越し枚数がさらに増加するかどうか注目されます。


1008vix-06



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宮川 公男, 花枝 英樹
株価指数入門―正しい理解と利用のために
マーク・ダグラス, Mark Douglas, 世良 敬明
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10月2日時点のCME日経平均先物ポジション動向 …投機筋の売り越し枚数は依然として高水準!

 10月5日(金)東部時間午後3時30分(日本時間では、10月6日の早朝)に、10月2日時点でのCOTレポートが発表されました。


  CMEに上場されている日経平均先物取引ついて、コマーシャルズ(実需筋)やノン・コマーシャルズ(CTAやヘッジファンドなどの投機筋)のポジション状況をみてみましょう。


1008-01


 コマーシャルズについては、10月2日時点では22,963枚の買い越しとなりました。前週に比べて買い越し枚数は3,082枚減少しています(2週間連続の減少)。


  コマーシャルズは日本株に対して「強気」スタンスを維持しています。コマーシャルズの行動は中期的には相場に影響します。3カ月から半年先を見据えれば、株式相場は上昇する公算が強いといえます。


1008-02


 ノン・コマーシャルズについては10月2日時点では19,470枚の売り越しとなりました。前週に比べて売り越し枚数は2,114枚減少しています(2週間連続の減少)。売り越し枚数は401枚増加しており、ヘッジファンドやCTAなどの投機筋は、日本株に対する「弱気」スタンスを維持しています。


  株価の大幅な上昇でショートカバーが入っていると思われましたが、少なくとも10月2日まで損切の買戻しは入っていません。次回の発表数値がどうなっているか注目したいところです。


 次に、COTレポートのデータを使って、ラリー・ウィリアムズが考案したCOTインデックスと、それを応用して筆者が考案したNCOTインデックスをみてみましょう。


 10月2日時点での日経平均先物取引のCOTインデックスのチャートは下記の通りです。


  COTインデックスは86.26%となりました(2週間連続の低下)。


1008-03


 一方で、下記はNCOTインデックス(ノン・コマーシャルズ指数)のチャートです。これは、ノン・コマーシャルズの行動をみるためにCOTインデックスと同様の計算式で、筆者が計算したものです。

  10月2日時点のNCOTインデックスは13.30%となりました(2週間連続の上昇)。
 

1008-04


 下記は、財務省が発表している対外及び対内証券売買契約等の状況(週次・指定報告機関ベース)のうち、非居住者による株式の取得・処分をまとめたチャートです。


  直近のデータは9月28日に終わる週まで発表されています。外国人による株式取得は2,234億円の買い越しとなりました。4週間振りの買い越しです。


 外国人投資家の日本株に対するスタンスは「弱気」から「中立」に戻りました。


1008-05


 下記は非居住者による債券(中長期債および短期債券)の取得・処分をまとめたチャートです。9月28日に終わる週は1兆117億円の買い越しに変わりました。2週間振りの買い越しです。


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 下記は、東京証券取引所が発表している三市場の投資部門別売買状況のデータです(9月28日に終わる週まで)。三市場の投資部門別売買金額をみると、2,006億円の買い越しに変わっています。4週間振りの買い越しです。


1008-07



 一方で、下記はジャスダック市場における外国人投資家の差引きの売買金額を示したチャートです。9月28日に終わる週は49.9億円の買い越しとなりました。3週間連続の買い越しです。


1008-08

 
  東証マザーズ市場については、105億円の買い越しとなりました。5週間振りの買い越しです。

1008-09

 
  東証マザーズ指数は10月5日まで9営業日連騰となっています。大底をつけたようです。


1008-10


 下記は、寄り付きの外資系証券の売買状況です。10月2日~4日は買い越しましたが、5日は1,390万株の売り越しに転じています。


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 下記は日経平均の週ベースの一目均衡表です。10月5日の終値は、上値抵抗帯である雲の中に入っています。先週は雲の上限で跳ね返されました。雲の上限を上に突き抜けることができるかどうかがポイントです。


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 下記は日ベースの一目均衡表です。終値は雲の上に位置しています。上昇トレンドが維持されています。


 なお、10月5日のシカゴ日経平均先物(12月限)の終値は17,315円です(大証の終値は17,130円)。


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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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