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S&P500は投機筋の売り越しが続く!VIXは上昇基調!

 米国株式関連の先物取引について、10月30日時点の投機筋(ノン・コマーシャルズ)によるポジション動向をみてみましょう。


 下記はニューヨーク工業株30種平均のチャートです。13,500ドルのラインを割り込むと大きく下落する可能性があります。


1105ニューヨーク・ダウ推移


 下記はナスダック総合株指数のチャートです。上昇基調を維持しています。


1105ナスダックの推移


 下記は筆者が注目しているS&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)のチャートです。週末(11月2日)は23.01まで上昇しました。市場参加者の心理状況は悪化してきました。


1105VIXの推移

 
  CMEの先物市場での投機筋(ノン・コマーシャルズ)のポジション動向を確認しておきましょう。
 
 下記はCMEのS &P500先物の投機筋のポジション動向を示したチャートです。
10月30日時点では差引きでは31,449枚の売り越しとなっています(前週に比べて売り越し枚数は5,803枚減少しています)。ただし、ヘッジファンドやCTAなどの投機筋は、米国株式に対して「弱気」スタンスを継続していると判断できます。


1105シカゴ先物(SP500)


 次にCMEのナスダック100先物の投機筋のポジション動向のチャートをみてみましょう。


  10月30日時点では、1,153枚の買い越しとなっています。5週間連続の買い越しですが、買い越し枚数は前週に比べて1,122枚減少しています。ヘッジファンドやCTAなどの投機筋のスタンスは、「中立」継続です。

1105シカゴ先物(NASDAQ)


 米国株式市場においては、ナスダック銘柄優位の状況はまだ続きそうです。




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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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11月2日時点の業種別株価動向

金融サイト『ストックステーション』の「投資のヒント」に、

日経500種業種別株価のレポートを掲載しています。

こちらもご覧ください。


本日のレポートは下記から。


11月2日時点の業種別騰落率

http://www.stockstation.jp/uwasa/1213


株式投資情報

10月30日時点のCME日経平均先物ポジション動向… 投機筋による売り越し枚数はやや減少!

 11月2日(金)東部時間午後3時30分(日本時間では、11月3日の早朝)に、10月30日時点でのCOTレポートが発表されました。


 CMEに上場されている日経平均先物取引ついて、コマーシャルズ(実需筋)やノン・コマーシャルズ(CTAやヘッジファンドなどの投機筋)のポジション状況をみてみましょう。


1105シカゴ先物・コマーシャルズ


 コマーシャルズについては、10月30日時点では20,078枚の買い越しとなりました。前週に比べて買い越し枚数は3,427枚減少しています(2週間連続の減少)。


 コマーシャルズは日本株に対して「強気」スタンスを維持しています。コマーシャルズの行動は中期的には相場に影響します。3カ月から半年先を見据えれば、株式相場は上昇する公算が強いといえます。


1105シカゴ先物・ノンコマーシャルズ


 ノン・コマーシャルズについては10月30日時点では17,127枚の売り越しとなりました。前週に比べて売り越し枚数は3,643枚減少しています(3週間振りの減少)。売り越し枚数だけをみると5週間振りに減少しています。ヘッジファンドやCTAなどの投機筋は、日本株に対する「弱気」スタンスをまだ維持しています。


 次に、COTレポートのデータを使って、ラリー・ウィリアムズが考案したCOTインデックスと、それを応用して筆者が考案したNCOTインデックスをみてみましょう。


 10月30日時点での日経平均先物取引のCOTインデックスのチャートは下記の通りです。


  COTインデックスは79.34%となりました(2週間連続の低下)。


1105COTインデックス

 

 一方で、下記はNCOTインデックス(ノン・コマーシャルズ指数)のチャートです。これは、ノン・コマーシャルズの行動をみるためにCOTインデックスと同様の計算式で、筆者が計算したものです。


  10月30日時点のNCOTインデックスは20.34%となりました(3週間振りの上昇)。
 

1105NCOTインデックス


 下記は、財務省が発表している対外及び対内証券売買契約等の状況(週次・指定報告機関ベース)のうち、非居住者による株式の取得・処分をまとめたチャートです。


  直近のデータは10月26日に終わる週まで発表されています。外国人による株式取得は457億円の買い越しに変わりました。2週間振りの買い越しです。


外国人投資家の日本株に対するスタンスは「中立」です。


1105対内証券売買契約等の状況


 下記は非居住者による債券(中長期債および短期債券)の取得・処分をまとめたチャートです。10月26日に終わる週は6,810億円の買い越しとなりました。3週間連続の買い越しです。投機資金が債券市場に流入しています。


1105対内証券売買契約等の状況 債権の推移
 
 下記は、東京証券取引所が発表している三市場の投資部門別売買状況のデータです(10月26日に終わる週まで)。三市場の投資部門別売買金額をみると、563億円の買い越しに変わっています。2週間振りの買い越しです。


1105投資主体別売買金額の推移 外国人

一方で、下記はジャスダック市場における外国人投資家の差引きの売買金額を示したチャートです。10月26日に終わる週は18億円の買い越しとなりました。2週間連続の買い越しです。

1105投資主体別売買金額の推移 ジャスダック

 下記は日経ジャスダック平均のチャートです。弱含み保合いとなっています。
 
1105ジャスダック平均

東証マザーズ市場については、64億円の買い越しとなりました。5週間連続の買い越しです。外国人投資家は引き続きマザーズ銘柄を買っています。

1105投資主体別売買金額の推移 マザーズ


 下記は東証マザーズ指数のチャートです。上昇トレンドが継続しています。


1105マザーズ平均のEME


 下記は、寄り付きの外資系証券の売買状況です。10月29日~11月2日までの5営業日では580万株売り越しています。


1105日経平均と寄付の外資系証券注文動向



 下記は日経平均の週ベースの一目均衡表です。11月2日の終値は、雲の中に位置しています。また終値は転換線をわずかに下回っています。


1105日経平均一目均衡表(週次)


 下記は日ベースの一目均衡表です。終値は雲の中に位置しています。また、転換線を下回っています。

なお、11月2日のシカゴ日経平均先物(12月限)の終値は16,510円となっています(大証の終値は16,490円)。


1105日経平均一目均衡表(2)




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ラリー ウィリアムズ, Larry Williams, 清水 昭男, 長尾 慎太郎, 柳谷 雅之
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