米ドルは円を除く主要通貨に対して年初来安値を更新中!
下記はドルインデックスの一目均衡表のチャートですが、一時76ポイント割れとなり、過去最安値を更新中です(終値は76.04ポイント)。
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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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日本の景気動向指数・速報値(9月)について
11月6日に、日本の9月の景気動向指数(速報値)が発表されました。足元の景気の現状を確認してみましょう。
下記は景気動向指数(DI)の一致指数と先行指数のチャートです。
一致指数は66.7%で、景気拡大の分かれ目となる50%を6カ月連続で上回っています。景気拡大が続いていることを示唆しています。
一方で、9月の先行指数は0%で、2カ月連続で50%を下回っています。先行指数は一致指数と比べて数ヶ月先行する指標ですから、今現在(11月)、足元の景気は拡大が止まった公算があります。
DI(ディフュージョン・インデックス)は景気の方向性を示す指標ですが、水準を加味したCI(コンポジット・インデックス)の動きをみてみましょう。
下記は、CIの先行指数と一致指数のチャートです。
一致指数は113.8で、前月比0.96%の低下(2カ月振りの低下)となっています。3カ月平均でみると、ほぼ横ばいとなっています。
また、先行指数は99.2(前月比-1.20%)で、3カ月連続で前月比低下しています。景気の先行きは芳しくないことを示唆しています。
なお、先行指数に先行する指標としてしばしば一致/遅行比率(=一致指数÷遅行比率)が活用されます。下記はそのチャートです。
9月の一致/遅行比率は0.898で前月比-0.72%、2カ月振りの低下です。ただし、3カ月平均でみれば、底打ちから上向いています。2008年の初春頃からは景気が上向くことを示唆しています。
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米国の雇用統計(10月)から
11月2日に発表された9月の米国雇用統計について確認しておきましょう。非農業部門の雇用者数は前月比16.6万人の増加となり、市場関係者の予想(+8万人程度)を大きく上回りました。
過去のデータも修正され、非農業雇用者数の9月分が11万人の増加から9.6万人の増加に下方修正され、逆に8月分は8.9万人の増加から9.3万人の増加に上方修正されています。
毎月の発表数値で一喜一憂すれば、大きな流れを見失う危険性があります。そこで、雇用統計の直近の推移をグラフで確認しておきましょう。
下記は失業率(軍人を除く)の推移を示したチャートです。10月は4.7%と前月比変わらず、でした。このチャートをみると失業率の低下トレンドが終わったことがわかります。
下記は、非農業部門の雇用者数の前月比伸び率と3ヶ月平均の前年同月比伸び率を示したチャートです。
筆者は米国の実質GDPをよく示す指標として、非農業雇用者数の前年比伸び率の3ヶ月平均の数値に注目しています。3ヶ月平均をみれば10月は+1.22%まで低下しており、米国経済が徐々に減速していることを示唆しています。
なお、下記は米国のGDP成長率の推移を示したチャートです。7~9月の実質GDP成長率(速報値)は前期比年率で3.8%(前期比で+0.96%)となっており、まだ成長率の減速はみえていません。
これからの改定値が下方修正されるかどうか、また10~12月期の数値が減速を示すかどうか、注目されます。
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