VIXはついに30%台乗せ!
11月12日の米国株式市場は一時100ドル以上上昇し、反発したかにみえたものの、結局、大引けは下落して終わりました。反発力は予想以上に鈍いといえます。
S&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)をみると、12日の引値は31.09%となり、ついに30%台に乗せました。市場関係者の心理状況はさらに悪化しています。
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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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10月の消費動向調査から
昨日(11月12日)、内閣府から10月の消費動向調査が発表されました。これは景気ウォッチャー調査に次いで、国内経済指標の中で発表が早い経済指標のひとつとして、筆者は注目しています。米国の消費者信頼感指数(コンファレンス・ボードあるいはミシガン大学調査)の日本版にあたるものといえます。
下記は全国の消費者態度指数のチャートです。10月は41.0%で、前月比1.2ポイントの低下となっています。このところ低下基調が続いています。
筆者は全国版ではなく、東京の消費者態度指数とその内訳の推移に注目しています。下記は東京の消費者態度指数のチャートです。10月は42.4%で、前月比2.5ポイントの低下となっています。トレンドは下向きです。
下記は消費者態度指数と株価(TOPIX)をあわせたチャートです。消費者態度指数は、景気ウォッチャー調査とともに、近年、株価の先行指数のひとつとして機能しています。
今回の調査結果をみれば、株価の反発はまだ先のようです。
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MSCI世界株価指数の動き … 調整局面に入る!
世界的に株価が下落している。MSCIが算出しているいくつかの株価指数(米ドルベース)をみてみましょう。
なお、MSCIの株価は下記のサイトで確認できます。
http://www.mscibarra.com/products/indices/stdindex/performance.jsp
まず、世界株価指数のチャートです。高値(10月31日の1,682.35ポイント)から11月9日(1,598.08ポイント)までの下落率は5.0%です。
次に日本株を除いた世界株価指数のチャートです。10月31日の高値(1,666.86ポイント)から11月9日(1,581.40ポイント)までの下落率は5.1%です。
本格調整ならば、少なくとも10%以上、最大で20%の下落を想定する必要があると思われます。
次に米国株のチャートです。10月9日の高値(1,480.24ポイント)から11月9日(1,376.49ポイント)までの下落率は7.0%に達しています。
ヨーロッパ15のチャートです。10月31日の高値(2,235.356ポイント)から11月9日(2,148.016ポイント)までの下落率は3.9%です。
日本株のチャートです。NSCIが算出する日本株の今年の高値(3,471.577ポイント)は2月27日につけています。11月9日(3,094.540ポイント)までの下落率は10.9%となっています。
新興国株価指数のチャートです。10月29日の高値(1,338.49ポイント)から11月9日(1,278.03ポイント)までの下落率は4.5%です。新興国の株は高値を維持していますが、先進国の株価が下落すれば、いずれ利益確定で投機資金が流出する可能性が高まると考えられます。
最後にBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国)の株価指数のチャートです。10月29日の高値(466.285ポイント)から11月9日(445.787ポイント)までの下落率は4.4%です。
本格調整が進めば、相対的に出遅れていた日本株が注目される可能性が高まります。今回の下落は、逆に買い場のチャンス到来と考えるべきでしょう。
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